9月1日(日) 「マリ」もう10年以上前の話だけど(もちろんボクはまだ生まれてなかった)、Dorianさんちに1匹のシャム猫が迷い込んできたんだって。すごくお腹を空かせているようだったのでご飯をやったら、そのままDorianさんちに居着いちゃったの。ところがそのシャム(マリ)のお腹がだんだん大きくなってきたんだって。妊娠してたんだね。
やがてマリは押し入れで5匹の赤ちゃんを産んだんだ。その毛の色をみてみんなビックリ!マリには全然似てなくて全員まっ黒のクロちゃんだったの。きっと父親が黒猫だったんだね。お嬢様のシャム猫が不倫してお腹が大きくなったので飼い主に捨てられちゃったのかもしれない。
やがて子猫は里親がみつかって、マリもシャム好きのおばさんに貰われていったんだって。あの子猫たちをみんなDorianさんちで飼っていたら今ごろは賑やかだろうな。あ、そしたらボクはここにいなかったか・・・
ボクの遊ぶ場所はおもに畑だ。チビの梅の木もその畑の東側にある。ところが畑に行くには道路を横切らなければならないんだ。そんなに広い道ではないけどけっこう車の通りが激しくてDorianさんはいつも心配している。
「ゆうべ、ダイが道でぺちゃんこになってる夢をみたよ」なんて言うんだ。縁起でもない(-.-#)
車に関してはボクはかなり慎重だと思うよ。遠くの方でエンジンの音がきこえると、その車が通りすぎるまでじっと待っている。絶対に安全だと確信できるまで動かないんだ。なにしろネコは後戻りができないからね。
常に前進あるのみ!のネコ人生なのさ
9月3日(火) 「ねこふんじゃった」
「ねこふんじゃった」という歌があるけど、あれは怖い歌だね。特に2番の歌詞が怖い。
「ねこふんじゃった ねこふんじゃった ねこふんづけちゃったら 飛んでった
ねこ飛んでった ねこ飛んでった ねこお空へ飛んじゃった」
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たぶんこれは、車にひかれた猫が天国へ行ったという意味だと思うよ。
幼稚園の園児たちがむじゃきに声を合わせて歌ってるのをきいたら「ゾゾゾ・・・」と鳥肌がたったね。ネコが鳥肌?そんなわけないか。でも怖いよ〜〜〜
9月4日(水) 「猫派?犬派?」
ボクの独断と偏見で言わせてもらうと、猫好きは女の人に多いように思うんだ。もちろん男の人だって猫に夢中の人はたくさんいるよ。でもどっちかというと男の人は犬のほうが好きみたい。
これもボクの考えだけど、猫の大きさは人間の赤ちゃんと同じぐらいで、猫を抱いていると人間の赤ちゃんを抱いているような気持ちになるんじゃないかな。丸くて温かくて柔らかでいい匂いがする。女性の母性本能をくすぐるんだ。反対に、男の人は犬の忠誠心や服従心に征服欲が満たされるから犬を可愛がるのだと思う。ボクの持論だけどね(=^^=)
家族には無視されて相手にされなくても、愛犬はいつもしっぽを振って歓迎してくれる。外の犬小屋のところで愛犬に愚痴をこぼしているお父さん、がんばってね。犬はいつだってお父さんの味方だよ。
9月5日(木) 「エス」
うちにはエスという犬がいる。先住のチビとは相性が悪く、姿を見るとお互いにワンワンッ!フーッ!といがみ合っていた。でもエスはボクのことはあんまり吠えないよ。というより、ボクのことを完全に無視しているの。ちょっとムカつく(`_´)
エスは8歳だからボクよりずっと前からこの家にいるけど、いつも繋がれていてご飯も人間の残り物ばかり。朝夕のオドとの散歩以外何もすることがなくて、何が楽しみで生きているのかわからないね。
もっともエスに言わせると、留守番をしたりオドの散歩のお供をしたりけっこう忙しいんだって。「お前こそなんの役にも立たないで、ただ食べて寝てるだけじゃないか」だって。ごもっとも・・・
9月6日(金) 「雨」
きょうは一日雨。久しぶりの雨なのでDorianさんはよろこんでいるけどボクはガッカリだ。外に出られないので退屈で死にそうだよ。
猫は雨に濡れるのが大嫌い。雨の日でも出かけていく猫はいるけど、軒下や車の下など雨に濡れないようなところで雨宿りをしているんだ。ずぶぬれになっている猫なんてあまり見かけないでしょ。
だからお風呂もきらいなんだ。だいたい短毛の猫は自分でなめてきれいにするからシャンプーなんて必要ないんだよ。人間はボクたちがシャンプーの匂いをさせていると「いい匂い」なんて抱きしめるけどボクたちにとってこんな迷惑なことはないんだ。
猫は自分のなわばりの中に自分の臭いを付けて、その臭いがするところでは安心していられるんだ。それなのに自分の臭いを消されてシャンプーの匂いを付けられたんじゃたまらない。
自慢じゃないけどボクは大人になってからまだ一度もお風呂に入ったことはないんだ。それでそんなに薄汚いのかだって?悪かったね汚くて(フン!)
9月7日(土) 「手術」
Dorianさんはボクがおとなになる時、去勢手術をするかどうかでずいぶん迷ったんだって。もちろん変な声で鳴いたりスプレーしたりすればすぐに決心したんだろうけど、ボクにはそういうことは全くなかったんだ。兄貴のミャーは発情期が長かったので手術をされて今は「元オス」になったけど、ボクにはまだタマタマちゃんは付いている。それにボクのテリトリーには純粋なメス猫はいないので、子供が増える心配もなかったんだね。
そりゃあボクだって男だ!女に興味がないわけじゃない。でもボクはそんな時は思いっきり原っぱや畑を駆け回ってエネルギーを発散させてしまうんだ。そして家に帰って寝るときは子猫に返って指しゃぶり・・・こうやって年取っていくんだろうなぁ・・・・アアァ。
9月8日(日) 「繁殖」
信じられないかもしれないけど、同時に生まれた子猫の父親がみんな違うということも猫の世界にはあるんだって。どういうことかというと、メスの排卵は交尾してから25〜30時間後にあるので、その間にメチャクチャ遊んだら複数の父親の子が同時に生まれてしまことだってあり得るってわけ。
血統書付きのお嬢様がそんなことになったら大騒ぎだけど、普通の雑種ネコは父親が誰かなんてまったく気にしないんだ。父親だって「自分の子供」って意識はまるでない。
もっとも人間の世界でも、近頃はそれに近い状況になっているそうだけどね。さすがに父親の違う子供を同時に産む女性はいないけど。
9月9日(月) 「耳」
ネコの耳は正直だ。知らんぷりしていても耳がかってに動いて感情を表してしまう。寝ているときでも耳はちゃんと起きていて情報をキャッチしているんだ。キコキコと缶詰を開ける音がすると耳がパッと立って目が覚める。たまに果物の缶詰を開けていたりしてガッカリさせられるけどね。
怖いもの、強いものなどに出会うと耳は後ろに伏せてしまう。頭と耳が平らになってかなり情けない顔になっちゃうんだ。反対に強いネコは耳をいっぱいに立てて相手を威嚇する。耳の裏側が見えたらもうおしまいだ。すごすご引き返すほかないんだ。
ネコの耳は心の窓なのさ(=^^=;)
9月10日(火) 「クロ」
野良のクロのやつ、最近は「ノミ取りおばさん」のところに入り浸っているらしい。もちろん家の中には入らないけど、濡れ縁のところに寝そべって、ノミ取りおばさんがご飯をくれるのを待ってるんだ。このおばさんは猫好きで、近所の野良にずっとご飯をあげ続けてるんだ。ボス猫フーだってこのおばさんがいなかったらこの辺で威張ってなんかいられなかったはずさ。
ノミ取りおばさんちにはミミというヒマラヤンがいる。ミミとクロは網戸越しに対面するんだけど、ミミは「フン」といってクロを無視するんだって。クロはご飯をもらっている手前ミミにちょっかいは出せないけど、かなりムカツクって言ってたよ。
でもミミはもう14歳のおばあさんだ、あまり周りのことには興味がないのかもしれない。ボケてるのかもネ・・・
9月11日(水) 「コン」
最近、野良のコンの姿が見えない。フサフサした茶色の長い毛、とても野良にはみえない上品な身のこなし、コンはみんなのアイドルだったのに・・・
コンは人間にもウケが良くて、だれにでもすり寄ってゴロゴロのどを鳴らすので食べ物に不自由するということもなかったんだ。
それが1ヶ月ほど前からぱったりと姿が見えなくなった。だれか猫好きの人に連れて行かれたのかもしれないね。どこかで幸せに暮らしていればいいんだけど。
それにしても、一言ボクたちに挨拶していけばいいのに!黙っていなくなっちゃうなんてひどいよ。猫のカザカミにもおけないやつだ。
9月12日(木) 「続・ことわざ」 *リンクからこのページに戻るときはブラウザの「戻る」でもどってね
猫についてのことわざで一般的なものはこの前書いたけど、あまり知られていないことわざもたくさんあるんだ。
「秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる」(雨が降り続いて飽き飽きすること)
【三尺の猫の顔なんてあるわけないだろ!】
「猫は禿げても猫」(世の中にはそんな突拍子もない変化などないものだ)
【人間のハゲには言えないからって猫を使うな!】
「兄のものは猫の椀まで」(昔の長男は全財産を相続した)
【猫はやっかいものなので、次男に押しつけたりして・・?】
「猫の子をもらう」(結婚相手を簡単に決めてしまう)
【捨て猫が増えたのも、離婚率の増加と関係あるのかな?】
「猫背は早いうちに矯正されねばならない」(悪い習慣は早いうちに直さないと直りにくい)
【早いうちなら猫背は直るのかよ!】
どれもこれも猫をバカにしたことわざばかりだ!う〜〜、ムカツク!
9月13日(金) 「続々・ことわざ」
まだまだあるぞ。
「二階猫」(内弁慶のこと。下では威張っていても二階に上げられるとおとなしくなってしまう)
【そりゃそうだよ、二階は猫地図に載ってないんだもの】
「猫に唐傘見せたよう」(不機嫌な様子)
【いきなり傘がパッと開いたら誰だってビックリして不機嫌になるよ】
「猫バカ坊主」(主人の席と決まっている場所に座るのは猫かバカか坊さんだけ)
【坊さんは許されるということかな?】
「猫にから鮭」(好物を目の前に置いたのでは危なくて目が離せない)
【ボクは鮭よりマグロの方がいいな】
「猫の魚辞退」(本当は欲しくてたまらないのに本心を隠して辞退すること)
【お腹がいっぱいならそりゃ辞退もするよ。あとマズイ魚ならね】
9月14日(土) 「好物」
ボクのご飯は缶詰とカリカリ。缶詰は白身の魚、カリカリはカルカンに限るね。一時期、体調を崩して食欲が無くなったとき、Dorianさんが高級缶詰を買ってきてくれてすっかりグルメな猫になっちゃったんだけど、最近ではまた普通の缶詰に戻されちゃった。
他に好きなものといえば、チーズ、生クリーム、牛乳、バター、煮干し、じゃがいも、コロッケなどなど・・・もっと美味しいものがたくさんあるはずなんだけど、Dorian家の食生活が貧しいので食べる機会がないのさ。
よく変わったものを食べる猫がいるってきくけど(ガムとか飴とか甘酒とか・・・)これを読んでくれている人の中で「うちの猫はこんな変わったものを食べるよ」という話があったら日だまりBBSにカキコしてね(=^^=)明日とあさって休みます。17日には戻ってくるのでボクのこと忘れないでね(≡^^≡)