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山歩きカードNO18  岩殿山 いわとのさん
目的地
(地域)
 岩殿山  (中央沿線の山)
参加者数 3 名 男性:2名 女性:1名
テーマ  歴史の名山をハイキング グループ名  山友会
日時・天気  9.04.27(日) 曇 リーダー名  N ・S
 
標高
(m)
634.0
計画と行動の概要

集合:JR中央線大月駅改札口 AM7:50

行動:大月駅→登山口→ふれあいの館→岩殿山→兜岩→天神山→稚子落し

        下山時刻 13:15
実施結果
移動時間 4.0 歩数 19,100
歩行時間 5.0 距離   9.0km
時間合計 9.0 費用
(交通費)
2,320
特記事項
 岩殿山は歴史的に格調高い山である。地形は急峻にして険しい断崖断崖をめぐらし、攻めにくく、守りやすい城であった。岩殿城は武田・小山田両氏の支配を受け、滅亡後は徳川氏に利用され17世紀に廃城となった。 
表題  駅から駅の便利な名山歩き
山行日記
 本日の山行計画は、権現山〜扇山縦走(約6時間半)で、武川岳に次ぐロングコースの予定とあって、張りきって望んだが、大月駅での集合時間にSさんが出発の電車を乗り違え間に合わず、約40分遅刻するというハプニングを生じ、バス便がなくなった事に加え、参加者も少ないとあって、急遽目前に見える岩殿山に計画を変更した。
 本日はゴールデンウイークの2日目、天気も良く、岩殿山からは大月市街の盆地をはさんですっぽりと雪をかぶった富士山が、絵はがきのように真正面に見え、そめい吉野桜の満開は過ぎたものの、遅咲きの八重桜と調和し、それこそ「桜と富士と○○○と」日本を象徴するような光景であった。

 岩殿山は9世紀の末、天台宗の岩殿山円通寺として、開創されたと伝えられている。
 その後、武田・小山田両氏の支配を受け、岩殿城として、武蔵、相模に備える戦略上の拠点とされた。
 岩殿城は急峻にして険しい断崖をめぐらし、攻めにくく、守りやすい戦国時代の難攻不落を誇る名城であった。1582年武田・小山田両氏が滅亡すると徳川氏により利用されたが、17世紀の始めに廃城となった。

 登山コースは大月駅から途中、ふれあいの館を経て階段主体の歩きやすいコースを約1時間で頂上へ到着。頂上には、いかり草や、やぶれがさ、ちごユリ、すずらん等が咲いており、特にいかり草の群生は以外であった。
 頂上から、兜岩、稚子落しの尾根歩きコースには今が盛りと、紅色の山つつじが満開で、ハイカーの目を充分に楽しませてくれた。
 昼食をしながら、稚子岩から見下ろす若葉のジュウタンは色々な緑が印象的で、下山後もその残像がこびりついているような感じである。

 しかし、その昔からこの山の主人格となっている松の樹木は、あちこちで立ち枯れが目立ち、寂しい思いであった。立ち枯れの原因は、松食い虫か、酸性雨かその原因も定かではないようだ。

★この山の価値
 この山は低山ではあるが、歴史的に格調高い山で、コースも尾根歩きを主体とし、2個所の本格的な鎖場、そしてスリルも十分に楽しめる。稚子落しの絶景を始め、至る所に展望個所があり、加えて山つつじや野に咲く花も豊富で、品格とバランスを備え、しかも近場にある、数少ない名山である。