山歩きカードNO17 |
伊予ヶ岳 ・ 富山 |
いよがたけ |
目的地
(地域) |
伊予ヶ岳・富山 (房総の山)
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参加者数 |
8 名 |
男性:4 名 |
女性:4 名 |
テーマ |
房総の山歩き |
グループ名 |
山友会 |
日時・天気 |
12.03.06(日) 曇 |
リーダー名 |
I ・Y
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標高
(m) |
337.0 |
計画と行動の概要
集合:JR内房線岩井駅 AM09:50
行動:岩井駅(バス)→天神郷→伊予ケ岳→分岐→車道→登山口→コル→富山→福満寺→岩井駅
下山時刻 15:40
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実施結果 |
移動時間 |
7.0 |
歩数 |
20,000歩 |
歩行時間 |
5.0 |
距離 |
10.0km |
時間合計 |
12.0 |
費用
(交通費) |
6,760円 |
特記事項
房総のマッターホルンといわれる、伊予ケ岳と里見八犬伝の富山を歩く。 |
表題 |
山の美と文化を訪ねる山歩き |
山行日記 |
伊予ケ岳は富山側から見ると、その山容がマッターホルンに良く似ていることから、房総のマッターホルンといわれている。また、富山は馬琴の里見八犬伝の舞台となった地域であり、山を歩きながら今にも八犬士が飛び出してきそうな、神秘さを感じさせる。機会があれば再度訪れて、八犬伝ゆかりの史跡を探訪するのも、楽しいのではないだろうか。平地も歩いて二座を短時間で制したのは立派である、と自負したい気持ちになった山行だった。
目的地までの交通費が思ったより割高なこの計画に、何故か大盛況ともいえる8名の参加は以外だった。計画担当者も胸をなでおろしたに違いない。
当初の計画では伊予ケ岳の一座だけと考えていたが、歩く時間を計算するとかなり余裕があり、急きょ富山にも足を延ばすことにした。
伊予ケ岳は低山とはいえ、評判通り勇ましい山容をしており、遠くから眺めると、見る角度によりマッターホルンによく似ている。もちろんマッターホルンといっても、写真しか見たことはないので大きな事は言えない。
バス停からわずか40分で頂上まで到着したが、頂上付近には鎖場もあり、独立峰のため眺望は最高である。頂上は極めて狭く10名くらいがやっと陣取れる程度で、高所恐怖症の人は気をつけたほうがよい。
頂上から西の方向に、これも独立峰のドッカリと座ったように見える富山は、二つのピークに特徴がある。今から登ろうとする富山まではかなり距離感があり、他のハイカーはタクシーを予約してバス停から富山登山口まで移動したようだが、我々は全コースを歩くことにした。途中は山道ああり、車道あり、農道あり、林道あり、ミカン畑ありの変化に富んだハイキングコース、富山側から見る、今登ったばかりの伊予ケ岳は、ことのほか整った美しさがあり、うっとりしたくなる。
ミカン畑を過ぎて富山に入ると、雑木林の中に野生の夏ミカンが大木に沢山色づいていた。山の神に断り、2、3個だけ頂いて賞味したら、少し酸っぱいけど味が濃くて甘さも十分で自然の味が何ともいえなかった。それこそ自然のミカンだから、農薬も消毒も縁がなく安心して食べられる。その気になればザック一杯でもとれるのだが、?やはりマナーが大切、横目でみながら通り過ぎることにした。
富山は先日NHKの「ひるどき日本列島」でも放映され、南総里見八犬伝の舞台となった処である。
里見八犬伝は江戸時代の戯作者曲停馬琴の代表作といわれている。この作品は馬琴が48歳から75歳に至るまで28年間もの歳月をかけて刊行されたものである。
内容は犬の字が姓にあり、「仁義霊智忠信孝梯」の八つの霊玉を持つ八犬士が活躍する物語で、中国の「水滸伝」などにもとづき、戦国時代房総を10代にわたって支配した里見氏の史実を参考に書かれた伝奇小説である。
この八犬伝の始まりの場面の舞台となるのが、富山町の中央に位置する富山(八犬伝では富山)であり、架空の物語とはいえ、山歩きをしながら今にも八犬士が飛び出してきそうな神秘さが漂う不思議な山であった。
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いざ伊予ヶ岳へ |
伊予ヶ岳全景 |
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