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日本百名山 山名の由来 | 山名ルーツ |
せっかく登るなら、計画立案時に、「何故こんな山名なんだろう?」そんな疑問も一つ加えてみては如何ですか? また山行日記の資料としても是非御活用下さい。 資料源 : 日本山岳ルーツ大辞典 コンサイス日本山名辞典「」三省堂」 日本百名山「深田久弥著」 HPの「山名由来調査室」など |
NO | 山名 | ふりがな | 標高(m) | 別 名 | 地 域 | 山名の由来・山名ルーツ |
1 | 利尻山 | りしりざん | 1721 | 利尻富士 | 北海道 | アイヌ語 リ・シリ。高い島(陸地)という意味で隣の低い島(礼文島)に対するもの。 |
2 | 羅臼岳 | らうすだけ | 1660 | ラウシ | 北海道 | アイヌ語 ラ・ウシ。低いところが多いの意。町名から山名も。 |
3 | 斜里岳 | しゃりだけ | 1545 | オンネプリ | 北海道 | アイヌ語 サロ・ベッ。“流域に芽がたくさん繁茂する川”という川名が町名、山名に。 |
4 | 阿寒岳 | あかんだけ | 1499 | 雌阿寒岳 | 北海道 | アカン(不動)の意味で、もともと雌阿寒岳と雄阿寒岳につけられた名前。昔、雌山(マチネシリ)と呼ばれていたところから、雌阿寒岳が付いた。 |
5 | 大雪山 | だいせつざん | 2290 | ヌタクカムウシュペ | 北海道 | アイヌ語 ヌタプ・カムイ・シュペは”神が川の湾曲したこの山の麓にいる山”ということ。大雪は地名でたくさん雪が降る山。 |
6 | トムラウシ | とむらうし | 2141 | トンラウシ | 北海道 | アイヌ語 トムラウシ”花や草木で覆われた山”ということ。 |
7 | 十勝岳 | とかちだけ | 2077 | オプタテシケ | 北海道 | アイヌ語 ツカプ・チは幽霊→強暴の意からきていて、十勝アイチは強暴だったと伝えられている。支庁名山名に。 |
8 | 幌尻岳 | ぽろしりだけ | 2052 | ポロシリ | 北海道 | アイヌ語で、ポロ・シリ。”大きな島状の山ということ。日高山脈の最高峰j。 |
9 | 後方羊蹄山 | しりべしやま | 1898 | マッカリヌプリ | 北海道 | アイヌ語 マチネシは雌岳の意、雄岳は尻別岳(別名ピンネシリ)のこと。 |
10 | 岩木山 | いわきさん | 1625 | 津軽富士 | 東北 | あちこちに岩場がたくさんあるtが、それでいて、樹木の多い山ということ。 |
11 | 八甲田山 | はっこうださん | 1584 | 大岳 | 東北 | 八つの亀の甲のような山があり、その山中に田代のような湿地が点在するから、という説、八つの山上各所に「神の田」(湿地)があり、八神田と言ったのを、八甲田とした説などがある。 |
12 | 八幡平 | はちまんたい | 1613 | 玉川渓谷の奥山 | 東北 | 坂上田村麻呂が東征の折に大猛丸という賊をこの山に追い込み、討ち果たし、この賊の霊を弔うと共に武運を祈るため八幡を奉じたという説と、八幡太郎義家がこの登ったことに由来するという説の二つがある。 |
13 | 岩手山 | いわてさん | 2038 | 巖鷲山 巖手山 |
東北 | イワテ(岩手)はイワ(岩)・デ(出・手)の意火山岩流末端の小兵(橘行一)に付けられた名前。 |
14 | 早池峰山 | はやちねやま | 1917 | 早地峰 | 東北 | ハヤチはハヤ・テ(疾風早手)で急に激しく風が吹き起こる峰や山の意、もしくはアヅ(崩崖)・マ(峰)か。アイヌ語ア(唯一)・シュマ(石)・ヌブ(丘野)説もある。 |
15 | 鳥海山 | ちょうかいさん | 2236 | 鳥海富士 秋田富士 |
東北 | アイヌ語由来説と安倍氏が鳥海と名乗ったことに由来する説がある。また、山の形状から命名されたとも。山の山稜が左右に広がる様が鳥の羽に見えたという説。海は日本海を見下ろす山ということ。 |
16 | 月山 | がっさん | 1984 | くろ牛山 | 東北 | 山頂にツキヨノミコトを祀ってあることからによる山名。月山は全国に10座あるが、他方のものは修験者の山であるため転移したもの。 |
17 | 朝日山 | あさひさん | 1870 | 大朝日岳 | 東北 | この山の東側に高い山がなく朝の陽光をまともに受け、日の出を拝むことができるという山名。 |
18 | 蔵王山 | ざおうさん | 1841 | 熊野岳 | 東北 | 蔵王山は蔵王連峰最高峰の熊野岳をさす。熊野岳は熊がでるからではなく、川隈(カワクマ)で、川の曲流部に屹立する大和いうこと。 |
19 | 飯豊山 | いいでさん | 2128 | 大日岳 | 東北 | 飯を豊かに盛ったような山と解釈されているが、飯豊の「デ」は出を意味し、越後に最も張り出している山と言うのが真意と言う説もある。この場合の「飯」は何であるのかは不明。 |
20 | 吾妻山 | あづまやま | 2035 | 西吾妻山 | 東北 | 四阿山同様、日本武尊が東征の際、自分の妻が恋しくなって「吾妻よ」と言ったことに由来する説もある。その漢字からみても、四阿山よりも信憑性がありそうだが、いくつもある吾妻連峰の一峰に家形山があることから、やはり、建物の東屋から由来しているのではないか、との説。 |
21 | 安達太良山 | あだたらやま | 1709 | 乳首山 | 東北 | 山名は安達地方第一の山(太郎山)の意。 |
22 | 磐梯山 | ばんだいさん | 1819 | 宝の山 | 東北 | 磐梯とは、天に通じる「石の梯(ハシ)」ということ。山頂に神霊の磐梯(イワハシ)を神々として祀ってある。磐場とハシゴのかわりにして段階的に登って行く山ということ。 |
23 | 会津駒ヶ岳 | あいづこまがだけ | 2133 | 会津駒 | 越後只見 | 山容が馬の形をしているから付けられた山名。また農事が始まる頃残雪が馬の形に残るからともいわれる |
24 | 那須岳 | なすだけ | 1917 | 三本槍岳 | 東北 | かつての会津・那須・黒羽の三つ藩がそれぞれ境界の槍を立てたことによる山名。土地を均す(ナラス)が縮まってナスになったと言う説もある。 |
25 | 魚沼駒ヶ岳 | うおぬまこまがだけ | 2003 | 魚沼駒 | 越後只見 | 山容が馬の形をしているところから付けられた山名。また農事が始まる頃、残雪が馬の形に残るともいわれる。 |
26 | 平ヶ岳 | ひらがだけ | 2141 | 利根川源流域最高峰 | 越後只見 | 傾斜しながらそれなりにかなり平ということ。尾根部だけが平だったり、一枚岩が山中にあったりするときも付けられる。 |
27 | 巻機山 | まきはたやま | 1960 | 上越国境の名山 | 越後只見 | そここに牧草が生え、放牧に適した山ということ。巻〜と書く山も同じ。またこの山には古くから機織りの守護神が祀られ、地元の人の信仰があついところから付けられた山名という。 |
28 | 燧ヶ岳 | ひうちがたけ | 2356 | まないたくら | 日光 | この山から石英の一種である火打ち石の石材が発掘されたことから付けられた山名。山腹に火打ち鋏の形をした残雪が出るからなどの説もある |
29 | 至仏山 | しぶつやま | 2228 | 岳倉山 | 日光 | 仏教の至仏による説。大きな淵のあるところとする説。山麓を流れる渋沢を地元の人が、シブッツァワと呼んだものに、至仏と言う字を充てたものであろうとの説。仏と言う字が山名の中にあり、宗教色を感じさせる名称だが、全く関係ないという説もある。 |
30 | 谷川岳 | たにがわだけ | 1977 | 魔の山、耳二つ | 上信越 | たくさんの谷や川の源頭を持つ谷川連峰の主峰と言う意味。 |
31 | 雨飾山 | あまかざりやま | 1963 | 上信越 | 雨乞いのために、この山の山頂部に祭壇を飾って降雨を祈願したことによる山名。 | |
32 | 苗場山 | なえばさん | 2145 | 上信越 | 苗場とは苗代のことで、初夏を迎えると高山植物のミヤマイが、この湿原にちょうど苗代のように芽を吹くのでこんな名が付けられたという。 | |
33 | 妙高山 | みょうこうさん | 2446 | 越の中山、越後富士 | 上信越 | 仏教でいう、世界の中心にそびえ立つという高山。仏教信仰の対象となった山のこと。 |
34 | 火打山 | ひうちやま | 2462 | 頸城三山の棟梁 | 上信越 | この山の石英の一種である火打ち石が採掘できることを示す山名。 |
35 | 高妻山 | たかづまやま | 2353 | 戸隠連山の最高峰 | 上信越 | 高はピラミッド型の高峰ということ。ツマ(妻・立岩)とは、長野との県境(端)にあるという意。高妻山は手力雄命が天の岩戸を開いてその戸を空に投げると、それが葦原の中つ国に落ちて山になったという、古い伝説がある。戸隠奥社には岩戸開きに参列した神々が祀られている。 |
36 | 男体山 | なんたいさん | 2484 | 日光山、黒髪山、二荒山 | 日光 | 男体山の名は、昔からわが国には二峰並立の山を男神と女神とする慣わしがある。男体山もそれと同じく、同じ山続きの女峰山と相対してつけられた名前であろう。 |
37 | 奥白根山 | おくしらねざん | 2578 | 日光白根山 | 日光 | 白根は白嶺(ね)の間違い。積雪が多いため、山全体が銀世界になる高い山ということ。 |
38 | 皇海山 | すかいさん | 2144 | 日光 | 笄(こうがい)の形に似ていることから、笄山と呼ばれたこともある。このコウガイに皇開山→皇海山となり、スカイと誤って読まれるようになったという。 |
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39 | 武尊山 | ほたかさん | 2158 | 日光 | ホは突き出たもの、タカは高い山の意。全体で高く突きだした山の意。ホタカの神の信仰による説もある。また日本武尊東国遠征によるとの説もある。頂上には高さ四尺くらいの銅像が立っているが、それは日本武尊を現したものである。 | |
40 | 赤城山 | あかぎやま | 1828 | 黒檜山 | 日光 | 赤は、昔、日光男体山がヘビに、赤城山がムカデに化身して戦ったところ、ヘビが負けそうになったので、弓の名人黒麿(くろま)に助成を頼んだ。ムカデは、黒麿の弓で血を流しながら山へ帰ったところ、山が血で赤く染まり、山が赤く見えることから、赤い色の意。「城」は土地を表す接頭語という。 |
41 | 草津白根山 | くさつしらねさん | 2171 | 上信越 | 草津は臭水(クサツ)で硫黄を多く含む温泉が湧き出す意。白根は地質あるいは雪のため山頂部が白く見える山のこと。 | |
42 | 四阿山 | あずまやさん | 2354 | 吾妻山 | 上信越 | 山の形があずまや(庭園などにある壁の無い建物)の屋根に似ているから。日本武尊が東征の際、自分の妻が恋しくなって「吾妻よ」と言ったことに由来する説。アヅマはアヅミに通じ、アヅミ族に関係する。 |
43 | 浅間山 | あさまやま | 2568 | せんげん山 | 上信越 | アサはアソという南方語と同じように火山の意を表す言葉。マはアイヌ語で川のこと。川をもった火山ということ。馬来(マレイ)語で煙を表すアサツに由来すると言う説もある。 |
44 | 筑波山 | つくばさん | 876 | 関東 | 崇神天皇のとき、国造つくば命が「我が名を国に付け、後世に伝えよ」といった。また山が握り飯に似ており、食べるとき手に付くので「握り飯筑波」といったことから付けられたという。 | |
45 | 白馬岳 | しろうまだけ | 2932 | 北アルプス | 古く西岳と呼ばれていた頃、地元の人々がこの山の東南面に雪解けの頃農耕馬の形が現れ、これから農繁期を迎える頃からこれを「代かき馬」と呼んだ。そこから代馬→白馬になった山名。 | |
46 | 五竜岳 | ごりゅうだけ | 2814 | 北アルプス | 武田菱に似た岩があって、それを御稜といったことから「五龍」に変化した説、後立山連峰にあるから「後立」→「ゴリュウ」と変化した説がある。何れにせよ、五龍と言う字は明治以降の登山者の付けた当て字だと言う。 | |
47 | 鹿島槍岳 | かしまやりがだけ | 2889 | 北アルプス | 古くは鹿島にあった槍ヶ岳といった。鹿島川に沿ってそびえる山。鹿島とは川を渡ったところにある島状の山。槍とは頂上がピラミッド形の鋭い岩峰という意。 | |
48 | 剣岳 | つるぎだけ | 2998 | 北アルプス | 剣のように鋭い岩峰を意味する。不動明王の持つ剣に見立てられているのだと言う。山頂から修行僧の置いていったものと思われる剱が見つかったことから剣岳、剣をみつけたのは陸軍測量部である。 | |
49 | 立山 | たてやま | 3015 | 大汝山 | 北アルプス | そびえ立つ山、切り立つ山ということから付けられた。神様のいる館の山と言う意味で、タチ山が転じて、立山になった説。「万葉集」に詠まれた歌から太刀山とあてる説もある。 |
50 | 薬師岳 | やくしだけ | 2926 | 北アルプス | 山頂に薬師如来を祀ったことから命名された。 | |
51 | 黒部五郎岳 | くろべごろうだけ | 2840 | 中ノ俣岳 鍋岳 |
北アルプス | 黒部にある「ゴーロ」(岩場)の山と言う意味。 |
52 | 黒岳 | くろだけ | 2978 | 水晶岳 | 北アルプス | 二つの峰からなる岩肌が黒いことから命名された。またこの山で水晶やザクロ石が産出されたことから別名を水晶岳といわれる。 |
53 | 鷲羽岳 | わしばだけ | 2924 | 北アルプス | 山頂部の山容が鷲が羽ばたいているように見えることから付けられた山名。初め鷲羽岳とは今の三ッ俣蓮華を指していた。ところが文政の頃の記録に、その東北方にある顕著な一峰に東鷲羽岳の名が現れた。現在の鷲羽岳はその東鷲羽岳である。 | |
54 | 槍ヶ岳 | やりがだけ | 3180 | 北アルプス | 先鋭に鉾で天を突く「槍型の山」、ピラミッド型で、悠然と裾を引く「富士型」と対照をなす山。その鋭い三角錐は印象的。 | |
55 | 穂高岳 | ほだかだけ | 3190 | 奥穂高岳 | 北アルプス | ホ・タカは古語で”高い、高い”という重言の言葉。タカ・チ・ホに同じ。 |
56 | 常念岳 | じょうねんだけ | 2857 | 常念坊 乗鞍岳 |
北アルプス | 大和朝から派遣された坂上田村麻呂がこの地方の八面大王を征伐した際、その重臣、常念坊がこの山に逃げ込んだので命名されたと言う説がある。この山で猟をしていた猟師が「常に念仏の聞こえる山」と言うことで、常念岳になったと言う説もある。 |
57 | 笠ヶ岳 | かさがだけ | 2898 | 北アルプス | 山頂の形がちょうど人が菅笠をかぶったような形をしているところから付けられた山名。 |
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58 | 焼岳 | やけだけ | 2455 | 北アルプス | 噴火の活動によって、山肌が焼けただれているように見える山や、赤く褐色している山に付けられる山名。 | |
59 | 乗鞍岳 | のりくらだけ | 3026 | 北アルプス | ノリは稜線のことで、そこに鞍を置いたようなかたちをしているから。単に、鞍に乗ると言う意味で解釈する場合もあるようだ。 | |
60 | 御嶽 | おんたけ | 3067 | 木曽御嶽山 | 木曽の山 | 御とは霊山といわれ、702年御嶽神社奥社が祀られたことによる。近くに摩利支天山もある。タケとは大変高いの意。 |
61 | 美ヶ原 | うつくしがはら | 2034 | 春から夏にかけてはレンゲツツジ、夏はキスゲ、秋はコケモモ、マツムシソウが咲き競うという、文字通り美しい高原ということ。 | ||
62 | 霧ヶ峰 | きりがみね | 1925 | 車山 | 濃霧が多く発生することによる。 | |
63 | 蓼科山 | たてしなやま | 2530 | 立科山 高井山 |
タテ・タデは同じ、シナは階段状のこと。地形がそのような形状をしている高い山ということ。 | |
64 | 八ヶ岳 | やつがだけ | 2899 | 赤岳 | 八つの山をさしているのではなく、多くの山が集まっていることをいう。南八ヶ岳は赤岳ほか16座を数える。 | |
65 | 両神山 | りょうがみやま | 1723 | 奥秩父 | 山頂付近に両神神社奥社があってイザナギノミコト、イザナミノミコトの二神を祀ることによる。 | |
66 | 雲取山 | くもとりやま | 2017 | 雲採山 大雲取山 |
奥秩父 | 修験道の道場として知られる大雲取山が熊野にあり、この山も修験道場であったことからその名をとったもの。 |
67 | 甲武信岳 | こぶしだけ | 2460 | 甲武信ヶ岳 | 奥秩父 | 山の容が拳に似ているから、甲州・武州・信州(甲武信)の三州に跨る山であることを同時に表示した名。 |
68 | 金峰山 | きんぷさん | 2595 | 幾日峰 | 奥秩父 | 信仰の山として知られており、黄金浄土として崇められる山ということ。全国に数多くある金峰山は蔵王権現を分祀して名前がつけられた。ちなみに、[きんぽうさん]、[きんぷうさん]とも読む。 |
69 | 瑞牆山 | みずがきやま | 2230 | コブ岩 | 奥秩父 | 山峰の洞窟の奥に大日如来不動明王の梵字が彫ってあることによる山名。ミズガキとは神域の垣根をいう。 |
70 | 大菩薩岳 | だいぼさつだけ | 2057 | 大菩薩嶺 | 「甲斐国史」によれば、新羅三郎が奥州を征するとき、この地で草木により道をふさがれ窮地にたち、「嗚呼、八幡大菩薩」と大きな声で唱えたことからその名がついたという説。 745年、登山口にある雲峰寺の行基菩薩が山中で修行をしているとき、霊感があって、ここに寺を建てた。大菩薩はこの寺からの由来という説、などがある。 |
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71 | 丹沢山 | たんざわさん | 1673 | 蛭ヶ岳 | 丹沢の山 | 朝鮮の古語で谷を意味するタンと流れを意味する沢から名付けられたと言う説がある。この説によれば、丹沢山とは、即ち、「谷の山」の意味であると言う。平塚の西にある高麗山に象徴されるように神奈川は古代朝鮮からの帰化民族との結びつきが強い。 |
72 | 富士山 | ふじさん | 3776 | 不尽、不二、布士、富慈、富岳 | アイヌ語で噴火するという意のプッシュ。マレー語で素晴らしいという意のプジなどがある。 各地の成層火山には「富士」という名のつく山は多い。室町時代長谷川角行の始めた冨士講によって登山も始められたとされており、富士山はわが国第一の信仰登山の聖地である。 |
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73 | 天城山 | あまぎやま | 1406 | 狩野山 尼木山 |
伊豆の山 | 天城山は伊豆半島の中央部にある成層火山群の総称。この地は起伏が大きく、渓流ひはワサビ畑が多く、又古くから木甘茶を産するのが地名の由来であるという。 |
74 | 木曽駒ヶ岳 | きそこまがだけ | 2956 | 中央アルプス | 木曾は馬の名産地であり、この山の麓でも名馬が多く産されたため、駒(馬)の山と言う意味の駒ケ岳の名が付いた。 |
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75 | 空木岳 | うつぎだけ | 2864 | 中央アルプス | 山にウツギ(卯木)が繁茂している山ということ。伊那谷からこの山がウツギの花のように見えたからと言う説。確かに、この山の山頂は花崗岩の白砂で覆われていて、それが這松の緑の合間の白い花に見えたのかもしれない。 | |
76 | 恵那山 | えなさん | 2191 | 胞衣山 舟覆山 |
天照大神が誕生の産湯につかった際、使用した胞衣(えな)をこの山の山頂に埋めたことに由来する。本当は江名、江奈で川の国と言う意味だと言う。 |
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77 | 甲斐駒ヶ岳 | かいこまがだけ | 2967 | 南アルプス | 駒の神様を祀っていることから駒ケ岳となった。また、山の容を駒の頭に見立てたことに由来すると言う説もある。この二つの話を統合して、駒の頭の容に見立てたことにより、駒の神様がいると信じられ、駒ケ岳となった。 |
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78 | 仙丈岳 | せんじょうだけ | 3033 | 仙丈ヶ岳 前岳 |
南アルプス |
千丈(約3000m)もある高い山ということではなく、高いことを漢文調のオーバーな表現を用いた山名。 |
79 | 鳳凰山 | ほうおうざん | 2840 | 鳳凰三山 | 南アルプス | 鳳凰は法王で、その如来像を山頂に祀ってあることによる山名。地蔵岳、薬師岳、観音岳の総称。 |
80 | 北岳 | きただけ | 3192 | 甲斐ヶ根 白根山 甲斐峰 |
南アルプス | 南アルプスの白根山の最北部に位置するので、北が付く高峰ということ。日本第二の高峰。 |
81 | 間ノ岳 | あいのだけ | 3189 | 南アルプス | 山梨、静岡、長野の三県間(あい)に立つ雄大な山ということ。日本第四位の高峰。 | |
82 | 塩見岳 | しおみだけ | 3047 | 南アルプス | 山頂から海が見えるから、山麓で塩が採れるからという説がある。塩川と言う登山口がある他、大塩、小塩、塩原と言う地名があることから、両者をあわせたものとしてつけられた。、この地を訪れた弘法大師は塩不足に困ったこの辺の人々を見て、この山に登り、海が望めたのでその塩をここに呼んだと言う伝説がある。 | |
83 | 悪沢岳 | わるさわだけ | 3146 | 東岳 | 南アルプス | この山から流れる渓がたいへんに急峻なことから、土地の猟師が悪沢と呼び、そこから付けられた山名。 |
84 | 赤石岳 | あかいしだけ | 3120 | 大河原ノ岳 | 南アルプス | 大崩落によって赤褐色の岩石からなる山とわかり山名となる。 |
85 | 聖岳 | ひじりだけ | 3013 | 西沢ノ頭 西沢岳 |
南アルプス | 平安中期以降、聖といわれた修行者がこの山に住み道場を開いたことによる山名。 |
86 | 光岳 | てかりだけ | 2591 | 南アルプス | 山頂の西側にある光岩が夕日に映えて光ることから付けられた。 | |
87 | 白山 | はくさん | 2702 | 御前峰 | 山頂部が石灰岩のため灰色をしているということ。また高山のため冠雪期間が長い山にも付けられる山名。 | |
88 | 荒島岳 | あらしまだけ | 1524 | 山麓にある荒島神社から付けられた説。荒島谷川の奥にあるのでという説。あるいは荒島という集落の山名説がある。 | ||
89 | 伊吹山 | いぶきやま | 1377 | 近畿 | 伊吹は「息吹く」と道義だとすると、生き返る”再生の山”となり修験道から生まれたものと考えられる。その他「鉄を生産する山」「府の山」「アイヌ語」など、語源説はさまざまで、複合したものと考えるのが妥当である。 | |
90 | 大台ヶ原山 | おおだいがはらやま | 1695 | 日出ヶ岳 | 近畿 | 昔は「大平」と呼ばれていたのが、何時しか、大台ケ原と呼ばれるようになった。大平というのは山頂が広いために付けられた名前だと言う。東大台と西大台に分かれている。 |
91 | 大峰山 | おおみねさん | 1915 | 八剣山 | 近畿 | 古くは金嶽(かねのみたけ)と呼ばれ、山嶺の高峻さから大峰の名が付けられた。 |
92 | 大山 | だいせん | 1713 | 伯耆大山 | 中国 | 意味は単に大きい山ということ。山をセンと呉音。仏教音で読むのは奈良時代から修験行者の山であったことを示している。 |
93 | 剣山 | つるぎさん | 1955 | 四国 | 山頂付近の岩峰が剣に似ている説。源平合戦で敗れた平氏が安徳天皇の御剣を山頂に埋めこれを御神体とした説。など |
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94 | 石鎚山 | いしづちやま | 1982 | 四国 | 古事記に記されている「石土毘古命」が鎮まるための名説。女人禁制の山で男神が女神に「山頂から石を投げるからその石の止まったところに住め」といったことによる山説。などがある。 | |
95 | 九重山 | くじゅうさん | 1787 | 久住山 | 九州 | トロイデ型の火山が九つ重なっていることによる名。中心の中岳を九重山ということもある。単独で九重山という名はない。 |
96 | 祖母山 | そぼさん | 1756 | 姥ヶ岳 | 九州 | 信仰の山で豊玉姫命の祠を祀ってある。豊玉姫命は、神武天皇の祖母にあたるので「祖母山」の山名になった。 |
97 | 阿蘇山 | あそさん | 1592 | 高岳 | 九州 | アソとは、”噴煙をあげ、燃え続ける山”ということ。 |
98 | 霧島山 | きりしまさん | 1700 | 韓国岳 | 九州 | 最高峰の韓国岳を中心に成層火山が内推状に並び、あたかも雲の上に島が並ぶ山容でこの山名となった。 |
99 | 開聞岳 | かいもんだけ | 922 | 薩摩富士 | 九州 | 古来鹿児島に入る船舶の好目標なところから、海への門を開いている「海門の山」として崇められたことから付けられた名。 |
100 | 宮ノ浦岳 | みやのうらだけ | 1935 | 屋久島 | 九州 | 宮之浦とは益救神社をもつ港ということ。その海浜名が、九州最南端の山名に。 |