Ｃ５５は昭和１０年から１２年にかけて、６２輛製造された旅客用蒸気機関車です。この機関車は１〜３次型まであり、中でも２次型は流線形で登場するなど話題を呼びました。ただ、その流線形も高速運転をするために作られたものではないので、点検時にカバーを外さないといけないなどの手間が増えたため、戦後は標準型（流線形改造車）に改造されました。Ｃ５５は程よい大きさと牽引力で、更にスマートな外見からも人気がありました。そしてまた昭和１２年にＣ５５の大改良版が製造されることになり、動輪をスポークからボックスに変更し、蒸気圧の上昇、各部の形状の変更などを行い、６３号〜として登場するはずだった機関車がありました・・・それが別の項でご紹介するＣ５７です。Ｃ５５は現在１、５０、５２、５３の４輛が保存されています。
　Ｎゲージとしては、ワールド工芸、カトー、トミックス、そしてマイクロエースから発売されています。ワールド工芸製のものは１次型から３次型までを網羅しており、カトー、トミックスは３次型、マイクロエースは１次型、２次型（流線形と流線形改造車）を発売しています。