1/12/2017/THU
カセットテープ時代 (CDジャーナルムック)、音楽出版社、2016年
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12月に行った「日本発アナログ合体家電『大ラジカセ展』」のグッズ販売コーナーで見かけた。いつもの通り、その場では買わず、書名をメモして後で図書館で借りた。
本書は昨年発行された。アナログ・レコードが再び人気を集めているように、カセットテープもあらためて注目されているらしい。
各メーカーの製品の時系列でたどる展示のほか、そもそもカセットテープがどのように音を録音するのか、技術的な解説もある。
カセットテープの写真を見ていると、録音したアルバムも思い出す。
NHK-FMで「エアチェック」をしたオフコースとさだまさしのスタジオライブは、赤いラベルのSONY CHF。さだまさし『私花集』とオフコース『Live』は緑のラベルのBHFだった。
写真は、左からAD(TDK)、DX3(DENON)、Crystal(Scotch)。
テレビ放映したコンサートを録音したさだまさしのライブ、小椋佳のライブ・アルバム『遠ざかる風景』、さだまさしのアルバム『風見鶏』が録音されている。
70年代はカセットテープ自体にはアルバム名を書き込んでない。録音した人がそういう主義だったのだろう。カセットテープもまだ高価で録音する度に購入していたから毎回、違う製品を買いっていて、テープで中身がわかるようになっていたところもある。
80年代になるとmaxell(日立)のUD-IIが安く買えるようになり、まとめて買っては貸レコード店や友人から借りたレコードを次々に録音した。UD-IIはいつも金沢文庫駅の横のすずらん通り、小田薬局の近くの小さなディスカウント店で買った。
そうなると見た目では中身が分からなくなるので、テープにもアルバム名を書くようになった。高校時代は通学時間が長かったので、電車に乗っているあいだはいつもAIWAのコンパクトプレーヤーを聴いていた。
あの頃、お気に入りの曲を集めてテープに録音し、気になる子にあげたり、ドライブの雰囲気を盛り上げたりしていた。
お気に入りのプレイリストを友達に知らせたり、好きな曲を集めてUSBメモリやCDーROMを誰かにあげたりするのか。十代後半の人に聴いてみると、そういうことはしないという。もっとも母数が二人なので、それが多勢かどうかはわからない。
下の写真は、『風見鶏』録音したScotch Crystalの手書きレーベル。おそらく1979年秋頃に書かれたもの。
「最後の手紙」の前を受け取る前に、私が受け取った手紙の一つ。