9/4/2013/WED
京都産シングルモルト
安い価格がウェブで表示されたので、京都でいつもと違うホテルに泊まった。常宿のビジネスホテルと違い、大きなホテルでバーがある。どんなところか気になり、覗いてみた。
最近、強い酒は呑んでない。アイラ島のジンとアイラ島のモルトを堪能した。帰るつもりが京都産のモルトを勧められもう一杯呑んだ。
“Heavily Peated”は確かに想像していた京都産とはちがった。
出張先の夜、いつもなら残務を片付けながら部屋で呑んでいる。たまにはこういう過ごし方もしたい。
泊まりの出張は、ふだんより長く眠れるので助かる。
さくいん:京都
9/6/2013/FRI
紅の豚、宮崎駿原作・脚本・監督、スタジオジブリ、1992
引退騒動にあわせて急遽放映された『紅の豚』をテレビでを見た。
この作品にも、宮崎駿の本性が鮮やかに描かれている。ナルシシストでファシストが嫌い、飛行機好きで、若い女の子が好き。そして、主人公に恋する女性はみな恋に仕事に積極的。
これらの要素は『風立ちぬ』で露骨に表われている。
『紅の豚』の場合、これらの要素は宮崎お得意の活劇のおかげで、スパイスのように上手に効いている。これでよかった。これで十分。
同じ要素を配合しているのに最新作はどこか暗い。作品の問題なのか、舞台となる時代のせいか。
9/7/2013/SAT
優しい音、三輪裕子、小峰書店、2010
夜のピクニック(2004)、恩田陸、新潮文庫、2006
みずうみ(1849)、Hans Theodor Woldsen Storm、関泰祐訳、岩波文庫、1979
時をかける少女、大林宣彦監督、 角川エンタテインメント、2007
時をかける少女、細田守監督、 角川エンタテインメント、2007
初恋――HATSUKOI、角松敏生、T's 12 INCHES、BMGビクター、1994
2年前、4月末に書きかけた文章。ずっと下書きのまま放ってあった。推敲して何とかまとまりができたようなので表に出してみる。
『優しい音』だけは去年の6月に短い感想文を公開している。一部、重複しているところもそのままにした。
9/14/2013/SAT
再びTwitter休止
Twitterのアプリを消した。これまで何度も消しては、また始めていた。
私には依存しやすい性質がある。Twitterでなにかを書こうとすると、愚痴と弱音ばかり書きそうになる。
こんなことをプッシュ式に人々に投げつけていいわけがない。
泣き言が書きたければ、ここで書けばいい。ほとんど誰も読まない場所なのだから。
9/21/2013/SAT
悔しい
中学生のバスケットボールの試合を見に行った。ある試合で罵声をあげている顧問教員を見かけた。叫んでいる内容も醜い。女子生徒は走りながら「はい」「ちがいます」「わかっています」などと応答している。
会社ではまず聞くことのない異常な光景。殴ってはいなくても十二分に言葉の暴力、パワハラ・モラハラと言えるだろう。
協会で認定された審判が、コート外からの罵声に注意をしないことが不思議でならない。審判より参加校の部活顧問のほうがエライのか。
殴ってはいないからと言って、あんな指導が認められるのか? 認められていいわけがない。
「そんな言い方、ひどいじゃないか! アンタ、それでも教員なのか?」
思わず叫びたくなった。でも、叫ぶことはできなかった。動悸が激しくなる。コートを横切って殴りに行きたくなった。でも、行かなかった。
試合が終わり、すこし落ち着いてきた。体育館の舞台に座っている大会役員に訴えてやろうと思った。でも、しなかった。
結局、何もできなかった。中島みゆき「ファイト」で聴いた、少年をつきとばした女性に何もいえなかった「わたし」と同じ。
帰り道、悔しさが込み上げてきた。正しくないと思うことに声をあげることができなかった自分が不甲斐なかった。
あの女の子たちいまは泣いているだろうか。それとも、自分たちが下手だから怒鳴られても仕方がない、と自分を納得させているだろうか。
暴力が日常化している部活動は、一種のカルトと言える。その中にいる限り、その異常さに気づかない。それどころか、殴られたり怒鳴られたりするのは自分の責任と思いこんだり、我慢すれば、上達する、顧問にも認めてもらえると思い込んだりもする。
しばらく試合は見に行かないことにする。自分が思っている以上に、平常心を失い、心身が異常な状態になる。頬が火照り、動機が激しくなる。次にあいつを見かけたとき、自分がどうなるかわからない。
不正義を目の当たりにして、憤慨していながら、それでも、何もできなかった自分が"また"いた。
次は戦おう、いや、平時のときこそ戦う姿勢を持っていようと心に決めていたのに……。
情けない。悔しい。やっぱりダメだ、オレは……。
何もかもがダメでダメでどうしようもない、今はずっとそんな気持ち。
2015年7月6日追記。
東京都教育委員会が悪質な体罰を行っていた学校名を公表した。私が目撃した学校は「傷害事案を除き、体罰の程度が著しい事案(体罰を行った回数が5回以上、危険な行為等)」として公表された。
該当教員が厳しい処罰を受け、今後、改善されることを期待する。
uto_midoriXyahoo.co.jp