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富良野岳(山行第2日目)

2012年08月05日 

予定通りの雨音。 朝食後、皆さんのご支援のもと出発。途中下車するとすぐに時間つぶしをしてしまうので、ラベンダー畑は車の中から眺め、ガスの舞う登山口に運んでもらう。やはり富良野岳は雲の中。
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小雨模様の十勝岳登山口の駐車場着。公衆トイレの中で対雨道具に身を固め、皆のエール・・・・・と言うよりあきれ顔に近い視線を受けつつ9:45頃出発。
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視界は30−50m。出発直前にすれ違った方々以外、しばらく人影無し。
10:22宝永火口に向かう谷に下り、登り返す。
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その後、トラバース気味の道を登り、若い2人連れカップルに逢う。聞けば2.5Hrで行ってきたのだとか。さすが若さというか健脚というか・・・・。足元にはリンドウ(エゾリンドウかい?)がいい色合い。
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こんどは調べてもよく判らない青紫の花が現れる。葉っぱと花の形はイワブクロ(=タルマエソウ)に似ているが、普通は赤紫色。雨か火山ガスで色が青くなった??
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ちょっとした尾根筋を越えて道は下り、途中から沢を登ると10:48、ペンキで曲がった矢印が書かれた岩が現れる。足元にはエゾヒメクワガタらしいのが濡れそぼって咲く。
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この岩を登り込むと、その先に上ホロへの分岐がある。ここから山頂まであと2.7km。
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写真左:振り返って、石上に書かれた上ホロへの案内を見る。  写真中 右:富良野岳への道案内

ここを軽く登って緩やかに下り、11:08三峰山沢右俣に出る。ガスが一瞬晴れ、沢の向こうの階段状山道がチラ・・・・まだ登りかと少々気が抜ける。
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写真左:沢を俯瞰 写真中:沢の縁に有る雷鳥の餌になりそうなスゲの実。 写真右:ウサギギク。エゾウサギギクかも。筒状花に毛が無いらしいが写真ではなんとも不明。

11:11階段を登って(写真左)、下って、11:16崩れかけた次の沢(写真中:たよりなげにロープが張ってある)を越えてほんの少し先の11:19にお花畑(写真右)。白いガスの中、ハクサンボウフウの白花で一杯・・・・・晴れていればなあ。
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エゾかシナノか判らないキンバイとハクサンボウフウが咲き、咲いてはいないがトウヒレン科の草もアクセントの道ばた。
その後はやや登りながらもずっとトラバース道。たまには崩れた道が現れる11:42。
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その後、少し急な上り坂とハシゴを越えてやっと稜線に着く12:03。
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山頂まで0.8Kmだが眺めは白一色。視界20−30mだが雨が少ないのは救い。山頂への階段がかろうじて見えるぐらいの白黒の世界(写真右)だが、少し進むと足元の花が色を思い出さしてくれる。チシマキキョウと今夏始めて&久しぶりのピンク。
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10分程登ると足元から動き出すものが。2m程先で動きを止めこっちを見ている。シマリスだ。雨対策の防水カバーをもたもたと外し、カメラを向けると撮るまもなく、あっという間に隠れ家に消えてしまった。

それから5−6分後、4人連れに出会う。約1時間前に登山口を出た方々。聞けば山頂までガスと風と雨とか。あと10−15分と激励をいただくもののやれやれの心境で進む。

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写真右は葉っぱの形状から「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)とか言われるエゾルリソウかな?

そこそこ花も見えるし、雨も小降り。撮りつつ休みつつ最後の急登で12:40ようやく山頂着。
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いちおう連絡を入れようとするがアンテナ1本しかたたない。奮闘するものの、KTさんは出ず、Oさんと間違えOTさんにかけてしまい、時候の挨拶する羽目に。続くOさん、Nさん、KTさんは応答無し。
腹ごしらえしたあと、Oさんにやっとつながり、下山時刻15:30を伝える。


10分ほどいて下山。なにせ30−40mぐらいしか見通せないが、それでも結構な数の花が見渡せる。
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写真左:ミヤマオグルマ  写真中:チシマフウロ   写真右:フウロとウサギギクとキリンソウのお花畑

やがて階段になり、さきほどシマリスのいた所まで戻ると・・・・いた。5mほど先。
カメラを出して撮ろうとしても白一色でどこにいるか判らず。適当に5−6枚ほど撮る・・・・といくつか写っていた。13:12〜14
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上段は撮ったままの画、下段は明るさ−20,コントラスト+60に画像加工したものを比較で並記。
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画像加工後の画 続き。


ここからは写真も撮らずにひたすら下る。1時間以上ただ下る。三峰山沢右俣に向かう階段状の山道を下っているとガスの晴れ間に稜線ですれ違った4人連れが歩んでいるのを見る。

上ホロの分岐点まで下り、ようやく追いつく。ひとしきり情報交換。昨日は芦別、明日は暑寒別とか。我々の逆コース。お先に失礼と先を進む。風が強くなった中を14:50ようやく登山口に帰着。

合羽は中までびしょ濡れ。玄関前で脱ぐが、体に張り付いていて実に脱ぎにくい。風呂に入るべく干場を聞くと、宿の主人がロビーのカーペット上に慣れた手つきで防水シートを広げてくれる。
その昔、セントバーナード犬を飼っていませんでしたか?と問うと、「ああ、いましたね」。1978年8月2日だったから、34年と3日前の話。あの時はひさご沼から南下してオプタテシケを通過してきたが、上ホロで食糧不足となり、富良野にまわらず下山したっけ。

とりあえず濡れものを並べ、地下の風呂場にて暖まる。鉄色の赤茶けた湯。源泉からの直湯は熱くて入れないが外湯は適度に冷めて良し。風呂から出て確認すると携帯に着信有り。もう到着しているとのことで急いで上階に上がる。
Oさんのお迎え。わざわざの送迎に感謝しつつ、濡れ物を丸めて乗車。

富良野盆地に降りると、カーナビ上には東四線と名付けられた直線道路が現れる。車窓からは実感がなかったが、一度谷に下り、高見に上がると前方はひたすら真っ直ぐ。一同感嘆。その距離、実に12−3km。
ただ、細かい上下があったり速度制限があったりして体感上はそうは感じないが、カーナビ上はひたすら真っ直ぐ。

ナビに従って進み、最後は左に折れて5分も経たずに宿に着いてしまった。
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宿には乾燥場が無く、ブルーシートを借りて部屋の机の上に広げ、扇風機を掛けて雨具を乾かす。
濡れた服はレンタル洗濯機に放り込み、皆より優先で風呂に入る。缶ビールと傘をもって宿前の跨線橋に上がり、小雨の降る中、根室本線の上り列車を20分ほど眺める。駅ホームには富良野線のノロッコ号らしき列車が停車していたが動く気配はなし。
帰宿後、洗濯物を乾燥機に移し、40分後すっかり乾燥。

夕食時、明日の天気も怪しそう・・・・。洗濯しなかった靴下はひたすら風を当て乾かしつつ、ロンドンオリンピックを眺めつつ就寝。




コースタイム 予定(=WEBデータから)、実績(=休み含む)
予定:十勝岳温泉−上ホロ分岐−山頂−上ホロ分岐−十勝岳温泉=1:10+2:20+1:20+0:50=5:40
実績:十勝岳温泉−上ホロ分岐−山頂−上ホロ分岐−十勝岳温泉=1:05+1:50+1:10+1:00=5:05(うち休憩0:20)

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