スタート
早朝、ふと目が覚めて、スマホで時刻と確認すると何やらメッセージが。何と今日約束していた二人が濃厚接触者になってしまったと。9日に続いて二度目の空振り。どうするか、思案した結果、予定通り出かけることにした。
休みにするはずだった月曜日に休めなかったので、代わりに今日は午後休みにしてある。これで年末に期限切れとなる有給休暇は消化。こうなったら、とことん一人のクリスマスを楽しむしかない。
まずは古いiPhoneを売却。思ったよりも高い値段で売れた。
そのままその日に使う遊興費に充当した。
駅前でかき揚げそばで軽い昼食にして電車を乗り継いで日本橋へ向かう。
日本橋三越
日本橋三越で報道写真展。プロが撮影した写真が大判に印刷されて展示されている。
スポーツ、戦争、事件の写真で一年を振り返る。
プロの写真は拡大しても隅々まで鮮やか。カメラマンが使う機材が置いてあり、手にすることができた。大きくて重い。私にはスマホのカメラで十分。
美術画廊では私の"推し”画家、山本大貴の作品を一つ、見ることができた。来年は大作を見てみたい。
この季節の百貨店は何も買えなくても楽しい。美しい酒器や食器は見ているだけでも満足する。クリスマスの装飾や正月飾りも見ていて飽きない。
今日、欲しくなったもの。白磁と青磁の猪口。マッセナのタンブラー。思いつくのは酒に関係するものばかり。
鉄道と美術の150年、東京ステーションギャラリー
丸の内イルミネーション
東京駅北口を出て駅前の丸善へ。ひとまわりして久しぶりに新刊本を一冊買った。
『国際平和を歴史的に考える』(岡本隆司ほか編著)。「平和概念の政治思想史」。そういうテーマで研究をするつもりが能力が足りず挫折した過去がある。高校生向けに書かれた本で歴史を学びなおし。
丸の内のイルミネーションが駅からも見えたので見物に行くと、風がとても冷たいのに、お祭りのような人の多さ。
街頭ピアノ、屋台、自撮りするカップルや高校生たち。オフィス街とは思えない賑やかさ。
いつもの洋服屋で次に買おうと思っているブレザーを下見して駅に戻った。
ケネデイハウス銀座
そして、いよいよメイン・イベント、ケネデハウス銀座のクリスマス・ライブへ。
クリスマス・ソングは、2回目のステージで特集。"White Christmas"で始まり、"Last Christmas"、「恋人がサンタクロース」と続き、さらに、"Christmas Eve"、"Happy Christmas"。最後は「白い恋人達」。
3回目のステージでは「瑠璃色の地球」が聴けた。初めて聴く「70年代ヒット曲メドレー」では「ロマンス」「私の彼は左きき」「よろしく哀愁」「時の過ぎゆくままに」など。アンコールは、"Can't Take My Eyes off You"と「Love Affair〜秘密のデート」だった。
この店に来ると、歌っている曲を聴いていた「あの頃」を思い出すと同時に、この店に通うようになってからの30年間を走馬灯のように思い出す。それから上田司さんのことも。
耳慣れた曲を聴いていると司さんのコーラスが聴こえてきて泣けてくる。彼の存在は、私が思っていた以上に大きいものだった。
昔は金曜日には5回ステージがあった。今は3回。公演が終わると12時近いこともあった。
非常事態宣言は解除されているとはいえ、年の瀬の金曜日の夜としては、街中にはまだ人は多くなかった。電車も空いていた。それとも、あの熱気が異常だったのだろうか。