2025年9月14日 開催
講師:家元 小原 宏貴先生
家元による参考花

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初等科
鶏頭はいける前に葉の広がりを見せるために、しっかりと広げておくことが重要。女郎花の脇芽は上のあたりを残し、下の方を整理するとしまって見える。その時に葉は残すこと。
花材:女郎花 2、鶏頭 3
いけ方:たてるかたち(基本)
花器:エンジェル安本 結 さんの作品
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本 科
主役のユーカリの反対方向の中間枝を少し短めにし、左右非対称にすることが大事。カーネーションの足元にユーカリの小さい葉を入れて足元を締める。
花材:ユーカリ 3、カーネーション 3
いけ方:かたむけるかたち(基本)
花器:プリンセス中村 早苗 さんの作品
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師範1
ひらくかたちは主枝、副枝をしっかりと左右に開くことが重要。レザーファンは面を正面に使うと面が強くなりすぎるのため、斜めに扱い上手くきかす。
花材:ユーカリ 3、ガーベラ 3、レザーファン 2
いけ方:ひらくかたち
花器:プリンセス鎌倉 亨絵 さんの作品
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師範2
たてるかたちの応用でならぶかたちとなる。主枝のクルクマはひまわりの大きさから逆算して長さを決めるとよい。レザーファンは分解して足元を寄せるように入れる。
中間のひまわりはぐっと低く挿すことで足元が引き締められる。
花材:クルクマ 3、中向日葵 3、レザーファン 2
いけ方:ならぶかたち
花器:新様式花器松本 梨那 さんの作品
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准 教
瓶にいける場合足元を締めること。右に振りたいものは左から挿して根締まりよくいける。ばらの葉も重要で後ろに葉があると花が引き立ってよい。
花材:ユーカリ 3、ばら 2
いけ方:花意匠 瓶にいける
花器:ひびき上杉 栞 さんの作品
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4 級
万作は小さなしまった葉を使うとよい。葉を見せる花材である。傾斜型の骨格をしっかりと挿したら、鶏頭の葉をしっかりと開いてから挿すとよい。万作は取る葉が多いが取りすぎて弱くならないように注意する。
花材:万作、鶏頭 3
いけ方:盛花 傾斜型
花器:丸水盤河本 洋尚 さんの作品
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3 級
役枝は器の内側に向かって傾斜していける。1本は後ろの方へ向け奥行を出す。配材は役枝の近くに挿し添えると締まって見える。
花材:クルクマ 2、ニューサイラン 2、スプレーカーネーション 2、レザーファン 2
いけ方:花奏
花器:まどか山本 伸枝 さんの作品
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2 脇
万作は葉の向きのいいものを見せる。花型の指定がなく万作がよくなければ女郎花を長く見せるのもよい。秋草は草花が主役であってよく、繋ぎとして枝ものを添えることもある。
花材:万作、女郎花 2、鶏頭 3
いけ方:瓶花
花器:基本花器 -
2 級
水の上に主枝の野茨がしっかり傾斜して水を見せる。野茨の実を整理して、多いところ少ないところと見せる。客枝はしっかりと客の方向に傾斜させること。
花材:野ばら、スプレーマム(イエロー)3、竜胆 2、レザーファン 2
いけ方:盛花 観水型
花器:丸水盤 -
1 脇
木苺と万作を左右に振って主枝副枝にしてもよかった。ひらくかたちはしっかりと中心に締まるように挿す。木苺の葉で足元をなじませるよい。
花材:万作、竜胆 3、女郎花 3、木苺 1
いけ方:ひらくかたち 瓶にいける
花器:あすか勝部 景芳 さんの作品
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1級B
谷渡りの様式本位は谷渡りの一株を自然のままに見るような形になる。同時に8枚の葉の姿が整然と美しい眺めになるように挿す。
花材:谷渡り、ばら 3
いけ方:色彩盛花 様式本位原野 アツ子さんの作品
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1級A
近景は草花が群れて咲く姿をいける。薄と女郎花は株的に見せる。花はある程度整理する必要がある。吾亦紅は日蔭を敷いた後に入れる。日蔭の美しさで完成度が上がる。
花材:秋の多種挿し
薄 3、女郎花 3、竜胆 3、吾亦紅 1、日蔭
いけ方:写景盛花 様式本位
花器:丸水盤藤川 豊由さんの作品