その頃
太陽にほえろサントラの引き出し
私が小学生の高学年の頃、「太陽にほえろ!」がブームとなりました。私自身は低学年の頃、萩原健一の「マカロニ刑事」時代から見ていましたが、このブームは「テキサス刑事」が殉職し「スコッチ刑事」が登場するころでした。
私は子供なりに、劇中の音楽というものに強い興味を持ち始めていました。同じメロディなのに様々なアレンジがあることに気づき、全部で100種類以上のバリエーションを口ずさむことができたりしていました。親からお金を借りてレコードを買ったり、友達からカセットテープにダビングしてもらったりしたものです。
ただ、私がそういう気持ちで「太陽にほえろ!」を見ていたのはせいぜい「ロッキー刑事」の時代までで、年齢とともに興味が失われていきました。
「大人買い」という言葉がありますが、社会人になってふと気づくと、ちょうど復刻版などが次々とCD化されていました。子供の頃に買えなかったレコードの数々がCD化されたことを知り、買わずにはいられなくなりました。
そこからさらに20年ほどが経つわけですが、ここいらで、これらのサウンドトラックを紐解いてみることにしました。最初にお断りしておきますが、私は音楽の深い知識はないですし、「太陽にほえろ!」そのものに関しても特に深い知識の蓄積はありません。ごく普通のファンが書いた独り言だとご理解ください。
東宝(1974)「太陽にほえろ!」100回放映記念主題曲集(シングル盤)
- 「太陽にほえろ!」のテーマ
- 「追跡」のテーマ
- 「青春」のテーマ
- 「愛」のテーマ
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「太陽にほえろ!」の放映100回を記念して初めて発売されたサントラ・レコード。東宝盤とポリドール盤がありますが、こちらは東宝盤。
私が生まれて初めて買ったレコードで、親にせがんで500円札を借りてレコード屋に走りました。
この時「太陽にほえろ」はジーパン篇の終わりごろ。最新曲でかつジーパン刑事のテーマでもあった「青春のテーマ」が入っているのは至極当然のことでした。
「追跡のテーマ」は、劇中でよく流れていたスローテンポの曲とは異なるミディアムテンポのバージョンなのでこのタイトルになったのだと思います。(後のレコードでスローテンポのほうも「追跡のテーマ」と呼ばれたのには違和感を感じました)
ポリドール(1974)「太陽にほえろ!」100回放映記念主題曲集(シングル盤)
- D-1「太陽にほえろ!」のテーマ
- D-2「追跡」のテーマ
- S-1「愛」のテーマ
- S-2「怒り」のテーマ
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「太陽にほえろ!」の放映100回を記念して発売されたサントラ・レコードのポリドール盤。
家族から「ジーパンの顔だけが大きいのじゃないほうがいい」と言われ、当時は上の東宝盤を買いました。こちらを入手したのは大人になってからです。
東宝盤の「青春のテーマ」ではなく、ポリドール盤はマカロニ篇からの音楽である「怒りのテーマ」になっており、商品価値としては東宝盤が勝っていたはずです。ただし、マニア的にはこのシンプルな「怒りのテーマ」はこの後しばらくの間、このシングル盤でしか聴けない曲でした。
東宝(1975)「太陽にほえろ!」2(シングル盤)
- 「情熱」のテーマ
- 「行動」のテーマ
- 「情熱」のテーマ2
- 「希望」のテーマ
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テキサス刑事の時期に発売された2枚目のシングルです。今回のシングルは、東宝からのみの発売だったようです。
小学生の私は、これも親からもらった500円札を握りしめて買いに行き、必死で聴きました。テキサス刑事のテーマである「情熱のテーマ」に加えて、マカロニ刑事時代からの2曲が含まれています。
ところが劇中で使われている曲とは違うのです。どうやらこのレコードのために新規に録音したもののようです。ジャケットには「大野克夫/作・編曲」と書いてありますが、演奏する人が違うのでしょうか。よく見ると「オリジナルサウンドトラック」ではなくて「オリジナル主題曲集」という書き方です。実際、このレコードのバージョンが劇中で使用されることはありませんでした。
ただし、このレコードの「行動のテーマ」「希望のテーマ」のモチーフの一部は、後に正式なアレンジの一部に使われています。
ポリドール(1975)「太陽にほえろ!/傷だらけの天使」
- 「太陽にほえろ!」のテーマ
- 尾行のテーマ
- 青春のテーマ
- 幸福のテーマ
- 追跡のテーマ
- 怒りのテーマ
- 行動のテーマ
- 追跡のテーマM2
- サスペンスM1,サスペンスM2,アクション
- 愛のテーマ
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「太陽にほえろ!」と「傷だらけの天使」をA面とB面で分けたカップリングのLPです。両方の番組ともに井上堯之バンドが演奏しているため、このような形式になりました。(上に挙げたのはA面のみ)
当時「傷だらけの天使」には関心のない小学生だった私は、2000円という高額の半分が知らない音楽というレコードを買うことはできませんでした。これは大人になってからCDを購入したものです。
テキサス編の時代に発売されたのにもかかわらず、テキサス刑事のテーマ類は入っていません。ただし、「傷だらけの天使」サイドに入っている「天使の太陽」という曲が、テキサス刑事登場時に頻繁に使用された曲であることは、大人になってこのCDを買って初めて知りました。子供の頃、この曲がレコードにならないことが不思議でならなかったのですが、もし当時これを買っていれば、11歳の頃に謎が解決できていたのに・・・。
「怒りのテーマ」の頭にはブリッジがついていますし、「行動のテーマ」は2曲が合体していますし、「サスペンス」類は3曲まとめて入っていてそれぞれ重なったりフェードアウトしていますので、“本物”が聴きたいマニアにはお勧めできませんが、レコードが少なかった当時は貴重な音源でした。
(CD発売:1991年)
東宝(1976)「太陽にほえろ!」総集篇
A面
- 「太陽にほえろ!」のテーマ
- 追跡のテーマ
- 行動のテーマ
- 情熱のテーマ(Ⅰ)
- 希望のテーマ
- 青春のテーマ(Ⅰ)
- 冒険のテーマ(Ⅱ)
- 情熱のテーマ(Ⅱ)
- 愛のテーマ
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B面
- 冒険のテーマ(Ⅰ)
- 親愛のテーマ
- 危機のテーマ
- 仲間のテーマ
- 情報のテーマ
- 捜査のテーマ
- 別離のテーマ
- 衝撃のテーマ
- 青春のテーマ(Ⅱ)
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青文字=神保正明編曲 |
A面の1,2,6,9のみがサウンドトラックだと書かれています。 |
東宝ではこれまで3枚のシングルと、「俺たちの勲章」とカップリングのLPを出してきましたが、結果的にその最後に「総集篇」というLPを出しました。
ただし、サントラを名乗れるのは1枚目のシングルに入っていた4曲のみ。2枚目のシングルに入っていた4曲(A面の3,4,5,8)は大野克夫編曲ではあるものの、劇中の曲とは異なる編曲になっています。さらに3枚目のシングルに入っていた4曲(A面の7とB面の1,4,8)は劇中の曲に近いものの編曲者が神保正明という人に変わりました。
このLPに新たに入った曲も編曲者は神保正明で、「危機のテーマ」のようにかなり独自色の強い編曲のものもありますが、「親愛のテーマ」「別離のテーマ」などは原曲を強く意識して作っています。「捜査のテーマ」などは原曲よりも原曲を越えている気がします。
東宝発行のレコードはこれで打ち止めになり、以降はポリドール一本に絞られました。ちなみに、ここで使われた曲名の中には、ポリドール盤等その後に引き継がれなかったものがいくつかあります。
「親愛のテーマ」 → 「青春のテーマ」スローバージョン
「危機のテーマ」 → VAP盤の「謎は霧の中」
「情報のテーマ」 → ポリドール盤の「冒険のテーマM2」
「捜査のテーマ」 → VAP盤の「傷心の順」「センチメンタル・テキサス」
「別離のテーマ」 → VAP盤の「哀愁のトランペット」
vap(1992)「太陽にほえろ!」MUSIC FILE
1992年にvapから「東宝レコード音源復刻版」として発売されたCDで、上の「総集篇」というアルバムに収録されている曲に2曲を加えています。
加わった2曲は「怒りのテーマ」と「自由のテーマ」です。
「怒りのテーマ」はポリドール盤の初回シングルに入っていたものと同じで、初期の「怒りのテーマ」に余計なブリッジがかぶさっていない初CD化になると思います。
「自由のテーマ」はテキサス刑事登場時によくつかわれた曲で、ポリドール盤では「傷だらけの天使」の「天使の太陽」という曲として入っていました。劇中に使われたものとはアレンジが異なりますが、当時どうしてレコードに入れてくれなかったのだろうと、残念に思います。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1976)「太陽にほえろ!」ベスト
A面
- 「太陽にほえろ!」メイン・テーマ
- 冒険のテーマM2
- 追跡のテーマM1
- 情熱のテーマM1
- 青春のテーマM1
- アクション
- 怒りのテーマ
- 希望のテーマ
- 行動のテーマ
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B面
- 冒険のテーマM1
- 幸福のテーマ
- 尾行のテーマ
- 追跡のテーマM2
- 新「愛」のテーマ
- 青春のテーマM2
- 情熱のテーマM2
- 衝撃のテーマ
- 愛のテーマ
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ポリドールでは東宝の「総集篇」に対して「ベスト」と名付けたLPを発売。こちらにも「怒りのテーマ」や「希望のテーマ」などに新録音が含まれていますが、東宝と異なりポリドールの新録音曲は、その後劇中でも使われることになります。そもそも、「オリジナル・サウンドトラック」と明言されていますし、井上堯之バンドの名前も入っています。
ポリドールのアルバムでは、演奏する井上堯之バンドの写真を載せたり、楽譜を載せたりと、サントラという側面だけでなく、音楽アルバムという側面を強調しているあたりも特徴です。
私は小学生当時、結果的に東宝のレコードのみを購入しており、こちらポリドール盤は友達からダビングのテープを借りてしのぎました。
なお、「冒険のテーマM2」は東宝盤でいう「情報のテーマ」です。「冒険のテーマ」とは違う曲だし、雰囲気的にもこの曲は「情報のテーマ」のほうがしっくりきます。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1976)「SUNRISE」
A面
- @組曲:「太陽にほえろ!」
- PART-1.プロローグ「SUNRISE」
- PART-2.陽だまりの会話
- PART-3.湖の見える光景
- PART-4.逃走と追跡
- PART-5.黄昏の讃歌〜エピローグ〜
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B面
- A「太陽にほえろ!」序曲
- B愛のテーマ
- Cスコッチ刑事のテーマ
- Dあの日コーヒーショップで
- E太陽のレクイエム
- F華麗なる情熱
- Gつかの間の休息
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“組曲”「太陽にほえろ!」をメインとしたすべて新録音によるアルバムですが、帯には「待望!!井上バンド初のオリジナルLP」という謳い文句が書かれています。
ちょうどスコッチ刑事が登場するときですが、アルバムに刑事たちの姿はなく、中身には井上堯之バンドのメンバーの大きな写真や手書きの楽譜が付き、もはやサントラというよりバンドの独自アルバムという感じです。
これまでの“刑事ドラマの挿入曲”から完全に脱し、音楽として十分に聴きごたえのある構成になっています。私は「華麗なる情熱」のダイナミックな演奏が好きです。また、劇中曲の多くは複数のアレンジが存在しますが、このアルバムの曲に関しては、別バージョンが存在しないものが多いようです。
「SUNRISE」「太陽のレクイエム」「つかの間の休息」などを聴くと、ちょうど同じころ「大都会−闘いの日々−」のサウンドトラックを演奏した「0座標」の楽曲に対する意識もあったのではないかと想像したりします。飽くまでも個人的な感想ですが。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1977)「太陽にほえろ!」BEST'77
A面
- 「太陽にほえろ!」メイン・テーマ
- マカロニ刑事のテーマ
- ジーパン刑事のテーマ
- ジーパン刑事“青春”のテーマ
- テキサス刑事のテーマ
- テキサス刑事“情熱”のテーマ
- ボン・ボン刑事のテーマ
- ボン・ボン刑事“冒険”のテーマ
- スコッチ刑事のテーマ
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B面
- “太陽にほえろ!”序曲
- 愛のテーマ
- ロッキー刑事のテーマ
- ロッキー刑事“放浪”のテーマ
- ロッキー刑事のテーマPART2
- ロッキー刑事“友情”のテーマ
- ロッキー刑事“愛”のテーマ
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ロッキー刑事登場に伴い発売されたLPですが、ロッキー刑事用の新録音は5曲のみで、既存曲を名前だけ変えることで「甦れ、あの刑事たちよ」などという売り文句にしています。
中学生の私は、名前が違うなら曲も違うと思い、マカロニ刑事のテーマとはどの曲なんだろう、テキサス刑事のテーマというのはあの曲だろうとか、想像を働かせていました。しかし、「マカロニ刑事のテーマ」=「行動のテーマ」、「テキサス刑事のテーマ」=「情熱のテーマ」で、名前を変えただけでアレンジさえ変わっていませんでした。騙された気持ちでした。
(このアルバムも友達からのテープダビングで凌ぎました)
(CD発売:1992年)
ポリドール(1978)「太陽にほえろ!'78」
A面
- “ボス”のテーマ
- “ゴリさん”のテーマ
- “殿下”追想のテーマ
- “ボンボン刑事”のテーマ
- “長さん”のテーマ
- “山さん”真実のテーマ
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B面
- “山さん”のテーマ
- “殿下”のテーマ
- “ゴリさん”誓いのテーマ
- “ロッキー刑事”のテーマⅡ
- “長さん”試練のテーマ
- “ボス”愛のテーマ
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1978年に「走れ!翔べ!叫べ!不滅の七曲署」との副題で、登場する刑事たちのテーマ曲を集めたレコードが出ました。
前年に既存曲を過去の刑事のテーマに変えたりしていましたが、今回は新曲です。レコードを買う前に番組で使われていましたので、どの曲がどの刑事のテーマなのかは大方見当がついていました。
いずれも、同じメロディをアップテンポとスローテンポの2種類を用意するという手法です。ボスのスローテンポ(ボス愛のテーマ)は劇中でも多用された名曲です。本当に悲しい場面で流されると、涙が出てくる名曲です。ゴリさんはアップテンポ、スローテンポともにいい曲です。ただ、長さんや殿下のアップテンポには違和感があります。まあ、言い出せばきりのない話です。
結果的に、私はこのアルバムを最後に、レコードを購入していません。中学生から高校生になる時期で、「太陽にほえろ」にのめり込む年齢でもなくなっていたのです。従って、1979年以降に発売されたレコードは購入していませんし、ここにも掲載できないものがほとんどです。
(CD発売:1991年)
ポリドール(1981)「太陽にほえろ!'81」
A面
- 復活のテーマ
- 渇いた街角
- 追跡ハイウェイ
- 七曲署の午後
- タッチダウン・ストリート
- 愛と夢と幻想
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B面
- ラガーの青春
- ラガー刑事のテーマⅡ
- 朝焼けの疾走!
- 七曲署のテーマ
- トワイライトシティ
- 週末の愛
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ロッキー刑事の時期にだんだん大人になっていった私は、太陽にほえろを見てはいましたが、細かいことに興味がなくなっていきました。さらに、上司や初対面の人に対して自分を「オレ」と呼ぶ非常識さや、常識的な建前論で生きる一般人に対して妙な正義感を押し付ける態度に、冷めた視線を向けるようにさえなってきました。全く異なる事件が実は関連していたなどという強引なストーリー展開にも辟易していました。
そんな気持ちだったので、レコードも買わなくなりました。
この作品は、大人になってからCDを買ったものです。
演奏は大野克夫バンドになっています。それぞれの音楽も、「そういえば劇中で流れていた曲だな」程度の記憶にしか残らないものになっています。
「復活のテーマ」「追跡ハイウェイ」「タッチダウン・ストリート」「朝焼けの疾走!」などは記憶にあります。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1983)「太陽にほえろ!」オリジナルサウンドトラックコレクション1972-1983
太陽にほえろの終了間近な1983年に、これまでレコード化されていないTV用音源を集めて発売された3枚組アルバムらしいです。らしい・・・というのも、私はこんな素晴らしいものが出ていたことを当時全く知らず、10年後にCDになって初めて知り、購入したわけです。
マイナーな曲やブリッジなども収録され、マニアックという以外表現できないアルバムですが、それだけこの番組には音楽の愛好家も多いのでしょう。
私は、マカロニ時代に使われていた曲、「過去の事件簿Ⅰ」が聴けたことが最大の幸せです。ほかにも、「過去の事件簿Ⅱ」「冬の黄昏」「マカロニ・ジープ・チェイサー」「マカロニ・アクション」などレコード化されるとは思いもしなかった曲を聴くことができます。フルートバージョンの「謎は霧の中」も好きな曲ですが、曲名はそう簡単に付けずに東宝盤の「危機のテーマ」でよかったのにと思います。
また、このアルバムで初めて気づいたのですが、「マカロニ・アクション」は「行動のテーマ」のバリエーションだったのですね。劇中で聴いているときには気づきませんでした。「冬の黄昏」がメインテーマのバリエーションだったという点も同様です。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1984)「太陽にほえろ!」オリジナルサウンドトラックコレクション1972-1983 Vol.2
前年のマニアックな3枚組に、Vol.2が出ていました。内容はよりマニアックになっています。
「ブルージンの子守唄」は萩原健一の歌のインストだったとは知りませんでした。ギターソロでしっかり一つの曲として成立しています。
「黄昏の讃歌」はスコッチ時代の名曲ですが、劇中でも何種類かあることは気付いていたものの、これだけのバリエーションがあったとは驚きました。
(CD発売:1992年)
ポリドール(1985)「太陽にほえろ!」オリジナルサウンドトラックコレクション'76/'80-'84 Vol.3
マニアックな2枚組で第3弾。このアルバムで最も注目すべき点は、TV用音楽マスターテープリストが入っていること。いつ、どのような曲が録音され、それがなんという名前(番号)なのかということが分かるマニア垂涎のアイテム。「尾行のテーマ」はM10Aという番号で、「過去の事件簿Ⅱ」がM10Bだということは、これは「尾行のテーマ」のバリエーションとして作られたのでは・・・などということを考えたりすることができます。
(CD発売:1993年)
ポリドール(1987)「太陽にほえろ!」オリジナルサウンドトラックコレクションFinal'72-'86
太陽にほえろが終了したことを記念して、マニアックな4枚組アルバムでのファイナルが出ました。これまでのマニアックアルバムから漏れた曲や、ステレオでレコード化されていた曲のモノラルバージョン(TV用)などが入っています。
このCDのブックレットには、1話から718話までの放送日、サブタイトル、主役、ゲストなどが書かれた一覧表がついています。そう言えば、私も小学校の時からこのような一覧表の作成を始め、成り行きで高校のころまで続けていました。初期のデータは再放送をよりどころに埋めていったのですが、なぜかマカロニ編が52話に収まらないなど、データ数のほうが実際の数を超えてしまうという不思議な現象が起きていました。今では処分してしまったので、検証のしようがありません。
(CD発売:1993年)
ポリドール(1990)「太陽にほえろ!全曲集」
太陽にほえろの終了後、最初からCDとして発売されたものだと思います。全曲集という題名ですが、もちろん1枚に全曲が収まるはずもなく、マカロニ刑事からDJ刑事までの歴代刑事のテーマがすべて入っているというアルバムです。
復刻版CDが出始める中で、大人になった私が、後期の曲については細かいことはどうでもいいけれど、大まかな流れを知りたいなというような気持ちで買ったのだと思います。
(CD発売:1990年)
vap(2001)「太陽にほえろ!」ジーパン刑事 MUSIC FILE
ジーパン刑事登場時に作られたいわばジーパン刑事のテーマと言える「青春のテーマ」のバリエーションのみをすべて集めた超マニアックなCD。主題曲と並ぶほどに知られているトランペットメロの「青春のテーマ」は、初めてのサントラ盤に収録されて以降、さまざまなレコードに収録され、1977年には「ジーパン刑事のテーマ」という二つ目の名前をもらった名曲です。そのバリエーションとしては、ハモンドオルガンやギターでメロディを奏でたものや、スローバージョン、ブリッジなどがあります。それらで合計20トラックにもなるのが、太陽にほえろの音楽の魅力でもあります。
私が好きなのは、20トラックの「青春のテーマ−激しく−」。有名なバージョンとはテンポの違うトランペットのメロディに、途中からエレキギターのアドリブのような演奏が入る曲で、怒りを感じたときとか地方へ出張した時など、限られた場面でしか使われませんでした。私は途中のエレキギターのメロディを必死で覚え、それを完全に口ずさむことができたのがある河川敷だったせいもあり、今も電車で広めの河を渡るときにはこの曲が流れます。
(CD発売:2001年)
岩手県のバス“その頃”