北陸線・ローカル線の存続と
公共交通をよくする富山の会
 
 
 
2001年11月17日結成総会
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ー入会のよびかけー
 
 私たち住民の自由な移動を、安全かつ安価に保証する手段として、鉄道や路線バスをはじめとした公共交通網は、本来生活に欠かせないものです。
 ところが近年、大都市圏を除く多くの地域では、路線廃止や間引き運転などが行われ、公共交通サービス低下が耐え難いまでに進行しています。とりわけ私たちの富山県では、日常の交通手段としてのマイカー利用率が70%を超えたことでも示されるとおり、公共交通によるサービスはもはや崩壊していると言っても過言ではありません。
 ところがこの様な現状に対し、逆に住民の公共交通離れをもたらすような施策が採られようとしているのです。例えばJR西日本では、富山港線などのローカル線で、列車本数の削減や最終電車の繰り上げを行う一方、北陸本線を含めて駅無人化の拡大を進めています。また、富山地方鉄道などの路線バスについても、路線の廃止、間引き運転や最終バスの繰り上げなどが行われています。さらに追い打ちをかけるように、北陸新幹線建設の引き替え条件として、在来線のJRからの経営分離・第三セクター化の方針が突きつけられました。
 いま、自治体の側では、住民の足を守るコミュニティバスを走らせたり、無人駅に人員を派遣するなど、対応に追われています。
 この様な状況は、果たして見過ごされて良いのでしょうか? 私たちは、こうした状況を踏まえて、先の6月(2001年6月)に「JR北陸線・ローカル線の存続と公共交通を考えるシンポジウム」を開きました。このシンポジウムでは、北陸新幹線建設に関わる様々な問題が討議されました。また、富山港線のダイヤ改悪や入善駅無人化など、今まさに県内各地に広がる公共交通の危機についても討議されました。
 このシンポジウムは、多くの県民の関心を集め、公共交通をよくするためには、全県的な取り組みが必要であるとの課題が明らかにされました。
 本来、公共交通網は、速度や目的が異なった様々な交通機関が有機的に組み合わさって、始めて利便性を発揮するものです。公共交通の問題はある特定の路線の問題だけにとどまるものではありません。
 私たちは、これまで各地で展開されてきた運動の成果をつなぎ、運動をしていきたいと考えています。富山県の公共交通の問題に関心を持たれている方であれば、垣根などありません。幅広く意見を交換するためにも、多くの皆様の参加を心から呼びかけます。
       
              2001年10月吉日(「会」結成の「よびかけ」から抜粋)