第4回 フランスのレストラン |
フランスに住むようになって、レストランに行く回数が多くなりました。とにかくおいしくて安いのです! 夜だと100フラン(約1800円)位でコース料理が食べられますし、150フランだと、かなり豪華な料理が期待できます。 こちらに来てすぐのころは、レストランに入るのもとても勇気が必要で、メニューを見ても???でした。それでメニューのアントレ、メイン、デザートの欄からそれぞれ一番上に書かれているもを(何なのかもわからず)指さして頼んでいました。 日本にいたとき、特別な日にフランス料理のレストランに(「肩が凝る」という夫を説き伏せて)行くことがありましたが、フランスのレストランはみんなこんなふうに雰囲気も料理も上品なのかと思っていました。でも実際、フランス人が日常利用するレストランは、雰囲気も庶民的なところが多く、だいたい静かに食べている人なんていません。とにかくみんなよくしゃべる! それに料理も豪快ですごいボリュームです。 レストランは、夜は普通午後7時のオープンですが、8時に行ってもお客さんはあまりいません。満席になるのは午後9時を回ってからで、それから長い食事が始まります。ひとつひとつの料理が出てくるのがものすごくゆっくりなので、もうちょっと早く持ってきてくれないかしら、などと思ったりしますが、フランス人は早く料理が出てくると「手抜きされた」と不満に思うそうです(ううむ)。 少し高めのコース料理では、メニューにチーズの盛り合わせが入ることが多く(大きく切ったチーズが3つほど)、メインのあと、デザートの前に出てきます。メインを食べた段階でたいていお腹が一杯なので、そのあとにチーズを食べるのは、大食いのわたしでもかなり苦しい。こういうときは、フランス人はチーズをスキップしたりしますが(食い意地のはってるわたしはしないけど)、デザートは必ず食べます。山のように盛られた甘いデザートを、年輩の人でもペロリ。これを食べないと、食事が終わった気がしないとか。 フランスの食べ物の誘惑に負けたわたしは、ただ今、自己最高体重を更新中……。 |
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第5回 |
Essayのトップページへ戻る
HOME
Copyright (c) 2002 BABEL and MOMO. All Rights Reserved.