そ よ 風 の ア ト リ エ
透明水彩画・・・吉沢三さ子 作品とその世界
( NO.276 2024.3.1 毎月1日更新)
【 春 よ 来 い ! 】
2024年は、元旦に能登半島地震という大きな自然災害が、発生しました。そして2月は、一年で一番寒い
季節なのに、ここ東海や関東も含め、日本各地で20度を超える夏日が観測されました。季節の歩み、自然の
営みが、激しく動いているように感じます。
そんな中で、早くも3月を迎えました。旧暦では、弥(いよいよ)生(芽吹く)から弥生(やよい)と言われてい
ました。他にも「夢見月」というロマンチックな呼び名もあります。まもなく咲き始める桜には、夢見草という呼び
名があることからきているとのこと。また、3月3日に桃の節句があることから、「桃月」「雛月」とも言います。
こんなに多くの素敵な別称がある3月です。どうか、待ちわびている春が穏やかに来てくれることを切に望み
ます。桜の開花もいつもの年より早まるようです。今年はどんな花咲月になるのでしょうか。
春よ来い!そして願わくば、暖かい日々と一緒に、平和も連れてきてね。
追 記・・・作品展情報
1年半ほど工事で休館している豊橋市美術博物館が、この3月にリニューアルオープンします。
私の個展は5月28日(火)~6月2日(日)に開催予定です。仮の名称 「四季と花を描く透明水彩画展」
前回(2022年3月)と同じ第2展示室での開催で、50点前後の作品展示を予定しています。
そよ風のアトリエへようこそお越し下さいました
このアトリエには、下記の部屋があります。ごゆっくりとご覧下さい
3月の部屋 百花のそよ風 (マネージャー余話) 第20 回 パンジー そよ風に乗って(マネージャーの独り言)
風誘讃花一覧 100回記念の部屋 そよ風の小径 そよ風の小径 パート2 新エッセイの部屋一覧
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吉沢 三さ子 プロフィール
出身地 : 長野県佐久市 (1949年7月生まれ)
日本画家、飯島三友(江戸末期~明治・大正)を曾祖父に持つ(参考エッセイ「三さ子の三とは」)
東京のデザイン学院でイラストを学び、テレビ局(テレビ東京)でデザイン画を担当
1973年、結婚を機に職場を離れ、子育ての傍ら独学で水彩画に取り組む
豊橋に転居した1979年から本格的に水彩画の創作活動を始める(参考エッセイ「俺、お前の絵、好きだよ」)
名古屋市で NHK文化センター名古屋 水彩画教室講師 (2006年~2019年)
豊橋市で NHK文化センター水彩画教室講師 (1997年~2023年3月)
昨年2023年4月から 「くらしときめきアカデミー豊橋」で水彩画教室講師 第2第4水曜日13:00~15:00
【 ア ネ モ ネ は 風 の 花 】
本格的な春が訪れようとしているほんの少し前のこの時期、アネモネはポピーやラナンキュラスと共に、一度は描いて
みたくなる題材です。
共通点は、キンポウゲ科の花ということですが、もう一つ共通しているのは、風が似合うということです。色数も多彩で
年が明ける頃、ずらりと花屋さんの店頭に並びます。その時点で艶やかに咲いているのは一番花で、それが咲き終わ
る頃に、根本から二番花と呼ばれる花芽が頭をもたげてきます。
一番花ほどの艶やかさはないのですが、可憐な可愛い花を咲かせます。その頃には、三番花が莟を貯えて「私も忘れ
ないで」と言いたげにしています。勿論!忘れませんとも。風が似合う花ですから。そういえば、春風を恵風と呼びますね。
恵みの風の中で揺れる姿は、何ともいい感じです。今年も絵のモデルになってくれました。
そうやって、たっぷりアネモネと付き合った頃に、桜の季節がやってきて、周囲は一面春の花々で埋め尽くされるのです。
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