廃車体

元岩手中央バス(いすゞ車)

岩手中央バスの廃車体は、盛岡市周辺で見ることができました。
ツーマン時代の車両や、ワンマン化当時(1965年)に購入した車両など、貴重な車両がありました。

廃車体
BA741

撮影:滝沢村(1986.6.8)

岩手中央バス いすゞBA741

車体は富士重工製。中ドアのツーマン車です。岩手県交通の文字を貼った跡が見えないため、中央バス時代に廃車になったものと思われます。
富士重工のこのボディは1963年式までのボディスタイルで、もちろん現役で残っている車両はありませんでした。
車体に「自動車教習所」という文字が書かれています。撮影場所は滝沢村ではないかと思います。
(注1)

廃車体
BR20

撮影:盛岡市山岸(1986.8.29)

岩手中央バス いすゞBR20
BR20

撮影:盛岡市山岸(1986.8.29)

車体は帝国ボディ。中ドアのツーマン車です。社名が6文字分消された跡があることなどから、中央バス時代に廃車されたものと推察されます。
日野RB10に見られるボディですが、後部の丸いこのスタイルは1962年までのデザインで、特に後部2枚窓は主にいすゞ車に見られる少数派です。

廃車体
BR20

撮影:都南村黒川(1985.9.27)

岩手県交通 いすゞBR20

車体は北村製作所製。中ドアのツーマン車です。
ウィンカーが丸型、いすゞのエンブレムが古いタイプなのが年式の手掛かりになるかと思われます。

廃車体(岩2く300)
BA741

撮影:滝沢営業所(1984.4.9)

岩手県交通 いすゞBA741(1965年式)

岩手中央バスが、初めてのワンマンカーとして購入した車両のうちの1両が、滝沢営業所構内で休憩所として置かれていました。車体は川崎重工です。
車番は「A65300」と書いてあるのが分かります。

廃車体(岩2く304)
BA741

撮影:都南車庫(1985.7.24)

岩手県交通 いすゞBA741(1965年式)
BA741

撮影:都南車庫(1985.7.24)

車体は北村製作所。中央バスの最初のワンマンカーのうちの1台です。北村製作所の丸型ボディ末期のものです。
車番は「A65304」です。
(注2)

廃車体(岩2く352)
BR20

撮影:都南車庫(1985.7.24)

岩手県交通 いすゞBR20(1966年式)

中央バスのワンマンカーは、1966年式から中ドア引き戸に仕様が変わります。
扉の車番は「66352」と書いてあるように見えます。

廃車体(岩2く5053)
BR20

撮影:都南車庫(1986.11.16)

岩手県交通 いすゞBR20(1967年式)

上の写真の車両と同じだと思っていましたが、正面方向幕上の標識灯の有無に違いがあるほか,車番もありません。
これは恐らく,花巻電鉄が購入したワンマン仕様車の1台「岩2く5053」だと思われます。
(注3)

廃車体(岩2く345)
岩手県交通 いすゞBR20(1966年式)
BR20

撮影:矢巾営業所(1984.6.12)

車体は北村製作所。丸型ながら後面が連続窓になっている過渡期のタイプです。
この角度からは見えませんが、ワンマンカーで中扉は引き戸です。車番はかすれていますが、頭の「M」という記号が読み取れます。
(注4)

廃車体(岩2く5057)
BA20

撮影:都南車庫(1985.7.24)

岩手県交通 いすゞBA30(1969年式)

北村製作所製ボディを持つ中ドア折戸のツーマン車です。元花巻電鉄だったものの、盛岡地区への配転で中央バスカラーに塗り替えられたものと推察されます。
(注5)

(注1) あそびにん様によると,この廃車体からF2800という社番や「浜」の文字が見えることから,元京浜急行と想像される。
(注2) 撮影時には末尾1桁が読み取れなかったが,「BJ41-Vの部屋」に同じ車両の画像があり,車番が判明した。
(注3) 県交通家族会様(掲示板2002.8.20)に同車についての記載がある。
(注4) 53様によると、車番はM66345だとのこと。
(注5) 県交通家族会様(掲示板2002.8.20)によると,この車両は花巻電鉄が購入した「岩2く5056」「岩2く5057」のどちらかだとのこと。
また,一関市民様が後に「岩2く5056」の廃車体を別の場所で撮影しているので,こちらは「岩2く5057」であると確定。
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