一般路線バス

都市仕様車

岩手県内の国鉄バスは、前中折戸の車両が標準でしたが、少数ながら中ドアが引き戸の車両がありました。これらはおそらく他地区からの転入車と思われますので、ここでまとめてみました。

日野RC300(1975年式)
岩22か1762
岩22か1762

撮影:世田米支所(1985.8.25)

系統幕付、中ドア引き戸式の車両です。おそらく北海道からの転入車だと思われます。 車番は、「537-5016」
(注1)

いすゞBU20(1977年式)
岩22か1865
岩22か1865

撮影:北福岡営業所(1985.9.26)

川重製の車体を持つ長尺、中ドア引き戸式の車両です。このボディは通常正面窓が平面ガラスですが、これは曲面ガラスを採用しています。
北海道からの転入車とよく似ていますが、系統幕がないことから、他の地区かもしれません。
車番は、「521-7012」
(注2)

日野RC300(1977年式)
岩22か1870
岩22か1870

撮影:北福岡営業所(1985.9.26)

岩22か1870
岩22か1870

撮影:北福岡営業所(1985.11.24)

標準尺、高出力で引き戸仕様の車両です。上の車両と同じ頃の転入です。仕様もよく似ており、系統幕がありません。
車番は「527-7023」です。
(注3)

いすゞBU20(1978年式)
岩22か1750
岩22か1750

撮影:葛巻駅(1985.8.23)

岩22か1750
岩22か1750

撮影:小鳥谷駅(1985.8.23)

北海道から転属してきた長尺、中ドア引き戸式の車両です。車体は富士重工製で、岩手県内の国鉄バスのローカル路線車では珍しい存在でした。
車番は「521-8002」です。
(注4)

日野RE141(1978年式)
岩22か1829
岩22か1829

撮影:盛岡支所(1985.4.29)

岩22か1822
岩22か1822

撮影:葛巻駅(1985.8.23)

沼宮内営業所に配属され沼宮内本線(盛岡−沼宮内−葛巻)などに使用されていた長尺車です。
系統幕付、中ドア引き戸の仕様は北海道からの転入車と思われます。国鉄バス時代には、このような広域移動がよくありました。
車番は「537-8007」、後ろ姿は「537-8001」です。
(注5)

(注1)
kuri様によると、この537-5016と同型の5両(537-5011〜15)は北海道に配置されていたことが確認されている。標準尺の前中引き戸仕様車はこの1975年式だけだとのこと。
山本様からは、前配置が滝川であるとの情報をいただいた。
(注2)
kuri様によると、この車両は系統幕がないことに加え、川重車体であることから、北海道ではない模様。北海道でこの手の川重車体は1973年に前中折り戸車があったのみとのこと。
山本様によると、この521-7012は、名古屋→小浜→岩手と移動してきたとのこと。
(注3)
山本様によると、527-7021〜7023の3両は瀬戸から岩手に移動してきたとのこと。
(注4)
kuri様によると、この521-8002と同型の3両(521-8003〜8005)は北海道に配属されていた。これらは新製時に十和田湖周辺で使用されていたようで、521-8003は「青22か1607」の登録番号であった。しかし、521-8002そのものの北海道での記録は見当たらないとのこと。後部のバックアイが前所属のヒントになる可能性があるとのご教示をいただいた。
山本様によると、521-8002は青森→厚別→岩手と移動してきたとのこと。
(注5)
kuri様によると、この537-8007は北海道に配属されており、「札22あ2289」という登録番号だった。537-8001は北海道での配属を確認できていない。
山本様によると、537-8001は滝川、537-8007は長沼から岩手に移動してきたとのこと。
ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”