廃車体は生きている

宿泊施設

バスの廃車体を活用した施設は年々減り続けていますが、2020年代に入って、新たな活用例が現われています。
特に、アウトドアの一環なのか、宿泊できる施設にバスを利用するという例が見られます。

宿泊施設「ばすてい」NEW!!
ばすてい

撮影:西伊豆町(2024.2.3)

東海バス いすゞKC-333J(1999年)
ばすてい

撮影:西伊豆町(2024.2.3)

東海バスが、自社のバス案内所である「宇久須駅」の廃止に伴い、中型バスを置いて予約制の宿泊施設としたもの。バスとステイ(stay)を合わせて「ばすてい」と命名しました。2023年11月に開業。
待合室はダイニングに、発券カウンターはキッチンに、倉庫はベッドルームに改装され、バスにもベッドが置かれて滞在できるようになっています。
また、バスのカラーデザインは、1970年代に採用されていたデザインを簡略化したものに塗り替えられました。

BusCamp & Cafe 127NEW!!
カフェ

撮影:富浦町(2023.12.23)

元京阪バス 日野PK-HR7JPAE(2004年)

廃車になったバスを使って、キャンプとバーベキューを楽しめる施設。
写真の路線バスは併設されたカフェで、宿泊者以外でも利用することが出来ます。
店名の127は、国道127号線に面していることからの命名。2022年10月にオープンしたものの、残念ながら、2023年9月に閉店となり、現在はそのまま残されている状態。

BusCamp & Cafe 127NEW!!
宿泊棟

撮影:富浦町(2023.12.23)

元新栄観光バス 日産デKC-RA531RBN

こちらは宿泊棟で、バスの車内でキャンプできるという施設。
車両はこちら側だけ元デザインが残っており、岩手県の新栄観光バスだと分かります。富士重工の7S型スーパーハイデッカーで、元の登録番号は岩手200か1580。更にその前身は西武バスのようです。

ほったらかしキャンプ場   三菱KC-MS829SNEW!!
ほったらかしキャンプ場

撮影:山梨市(2021.4.24)

標高700mにあり、ウッドデッキやアート構造物など、手作り感溢れるキャンプ場。富士山などの山々の眺めや「ほったらかし温泉」も楽しめます。
そんなキャンプ場の入口に置かれたエアロバス。看板代わりなのか、アートの一つなのか、存在感を示しています。

キャンプ場NEW!!
MONK CAMP SITE

撮影:北海道(2024.4.26)

日野KL-RU4FSEA

キャンプ場に置かれた日野セレガRのFDタイプ。
スノーボードを使ったキャンプ場看板や、アートで埋め尽くされた車体側面など、こだわりを感じるキャンプ場です。

民泊 貞子の家NEW!!
貞子の家

撮影:北海道(2025.5.16)

三菱エアロバス

ファームに併設された民泊施設で、施設名の通り、ちょっと怪しい仕掛けがたくさんあるようです。
入口にも井戸から出ようとしている貞子がいましたが、それよりインパクトで勝るのが、エアロバスによるネコバス。
奥の方には建物と一体化したエアロクィーンも見えます。

キャンプ場NEW!!
KYOUWA CAMP SITE

撮影:北海道(2024.4.26)

元信南交通 三菱BKG-MS96JP(2008年)

元信南交通の高速バス仕様のエアロエースです。ただ置かれているだけに見えますが、車体にキャンプ場の名前が書かれていますので、ここでご紹介しておきます。
現役時代の登録番号は松本200か654で、信南交通が最初に導入したエアロエース。

オートキャンプ場の「バスバンガロー3」NEW!!
バスバンガロー

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04D(1975年)
バスバンガロー

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

オートキャンプ場にある「バスバンガロー」です。前面に「東海バス」の文字と「TB」ロゴが見えている通り、元は東海バスですが、遡れば元は小田急バス。富士重工3Eボディの特徴ある方向幕周りが見えます。
以前は緑色1色に塗られ、バスの外観そのままでしたが、腐食対策か囲いが付けられ、ドアも建物用の開き戸に交換されています。
壁面には「バス3」と書かれています。
年式は推定。

オートキャンプ場の「バスバンガロー2」NEW!!
バスバンガロー

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04DV(1978年)
バスバンガロー

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

同じキャンプ場で近くにある「バス2」と書かれたバンガロー。色は黄色で、やはり囲いが付けられて、バスなのかよく分からない状態です。側窓が一部見える部分は、中ドアより後ろの部分。
「バス3」と異なり、低床車なので、型式と年式を推定。

オートキャンプ場の「バス風呂」NEW!!
バス風呂

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04D
バス風呂

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

「バス2」「バス3」があったので、これは「バス1」かと思いましたが、風呂でした。車体は「バス3」と同じ緑色に塗られています。
外形が辛うじて見えたのは方向幕あたりで、系統幕の「前のり」の「の」が見えます。

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80s岩手県のバス“その頃”