廃車体は生きている

北関東バスラーメン

バスラーメンの集積地として三つ目に取り上げるのは、北関東地方です。栃木県佐野市などでその存在が多く確認されていましたが、やはり老朽化により、その存続に危機が生じています。
しかし、このエリアには新たなバスラーメンが登場しています。現時点ではあるチェーン店により2〜3店舗が新設されたに過ぎませんが、今後も新たな展開があるかもしれません。
なお、ここでいう北関東地方とは、群馬県、栃木県、茨城県の3県を指しますが、隣接地域として埼玉県北部も含まれます。

バスラーメン
BD15

撮影:深谷市(2007.5.19)

東武鉄道 日野BD15
BD15

撮影:深谷市(2014.3.21)

国道沿いに置かれたラーメン屋。屋根に「営業中」の看板、運転台窓の脇に提灯が出ています。何度か色が塗り替えられたようですが、私が撮影したのは茶色と赤色の時。手作り感あふれる店でした。
大型の日野センターアンダーフロアエンジン車の中では末期のものと思われます。センターアンダー車は床面がフラットなので、お店には使いやすいのかもしれません。
情報提供:farewellsong様(farewellsong様によると、2017年6月ごろに撤去)

居酒屋・ラーメン屋
BA30

撮影:深谷市(2007.6.30)

いすゞBA30

居酒屋とラーメン屋の看板が出た廃車体。やまぶき色一色に塗られています。
情報提供者によると、このバスの前歴は不明。西武バスとも秩父鉄道とも言われていますが、決め手がないそうです。
情報提供:farewellsong様
(2014年3月現在、撤去を確認)

バスラーメン
B805J

撮影:栃木県(2012.12.1)

三菱B805J

住宅地の一角に置かれたバスラーメン。前ドア脇に提灯が下がっていますので、今でも現役のラーメン屋だと思われます。
ドアは折り戸のまま使用されており、側面窓も外側に覆いが付けられた以外は原形を保っています。
正面窓下がふっくらしているのが気になりますが、呉羽ボディの観光タイプであることは間違いありません。型式は、側面最前位の窓の幅からの推定です。

バスラーメン
BU10

撮影:茨城県(2012.12.1)

相模鉄道 いすゞBU10(1976年式)

紫色に塗られたバスラーメン。窓ガラスも塗りつぶされていますので、一瞬何に使われているのか分かりませんが、「バスラーメン」というネオン付看板が立っていました。屋根の上から飛び出た巨大なダクトも、バスラーメンならではの特徴です。
なお、前事業者名はWebサイト「富士重工3E型の部屋」(現在閉鎖)によります。

元バスラーメン
BU10D

撮影:高萩市(2010.2.20)

小田急バス いすゞBU10D(1978年式)

あまりの荒廃ぶりに、撮影はしたものの掲載をためらっていた写真です。
黄色い車体に「ラーメン」と書いた姿は明らかにバスラーメンであったことを物語りますが、ガラスは割れ、正面は破壊され、そこに掛けられたブルーシートもむしられて無残な姿を晒しています。
(Google Earthで、2018年に撤去を確認)

バスラーメン
CSA650

撮影:栃木県(2012.12.1)

ヤサカ観光 いすゞK-CSA650

広めの砂利の駐車場の奥に屋根がついたバスラーメン。ちょっと変わったロケーションにバスラーメンを見つけました。
車両は元ヤサカ観光のいすゞハイデッカーⅠ型で、側面最前部の窓が段落ちしているのが特徴。また側面最後部にルーバー状のダクトがありました。そんな部分から型式を推定しています。
左にある看板と、道路側にある提灯(右側の囲み)で初めてバスラーメンと分かります。

バスラーメン
ネオプラン

撮影:群馬県(2009.6.20)

ネオプランN122

西ドイツからの輸入車ネオプランがラーメン屋になっていました。
このタイプは1980年代にダブルデッカーブームを作るきっかけとなった車両で、大きなカーブドガラスや2階正面窓の上のひさしなどは富士重工R3型に影響を与えたことでも知られます。

ともやチェーン

ラーメンともや
MP218M

撮影:群馬県(2012.1.14)

自家用 三菱P-MP218M
MP218M

撮影:群馬県(2012.1.14)

群馬県のチェーン店のラーメン屋に併設されたバス。建物内からつながっていて、バス車内にも座席があります。バス時代の座席を向かい合わせにし、テーブルを付けたもの。後部はエンジンルームのひな壇を活用して、1段高いお座敷にしてあります。
バスラーメン バスは前ドアのエアロスターで、お店のイメージカラーである茶色に塗られていますが、なぜかスクールバスマークのみはそのまま残されています。更にフロントにはこんな学校名が・・・。青森県からはるばる持ってきたようです。
店内から見える前ドア脇には、55号という番号も残されていました。

ラーメンともや             日野K-AM101
AM101

撮影:群馬県(2012.11.10)

同じチェーン店のラーメン店に置かれているのは、やはり建物と同じ茶色に塗られたバス。ただしこちらはマイクロバスです。また、バスは座敷として使われているようで、ドアと反対側で建物とつながっています。
バスは1980〜83年の間に製造された日野レインボーの貸切仕様で、スカイウィンドウのついた上級車種です。

ともや食堂
LV771r

撮影:本庄市(2012.1.14)

新常磐交通 いすゞU-LV771R

こちらは食堂の店舗に併設された観光バス。いすゞのスーパークルーザーです。
黄色に塗られたバスの横っ腹には大きなメニュー写真が貼られ、看板代わりにもなっています。店内から車内に入ることが出来るようです。
バスラーメン バスの脇には、「幸福行」というバス停が置かれています。
2014年3月に確認したところ、店名、及び外装が変わっていました。また、一部外装から新常磐交通との裏付けが取れました。
(farewellsong様によると、2018年5月現在、撤去済み)

ともや食堂(参考掲載)
マイティーボーイ

撮影:桶川市(2012.1.14)

スズキ マイティボーイ

こちらはバスではありませんが、同じチェーン店の店舗脇に置いてある自動車。一見、お客様の車かと思いきや、側面には店名が、ナンバープレートのところにはコカコーラの看板がつけられています。
お店のマスコットでしょうか。
(Google ストリートビューで2018年6月、撤去を確認)

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80s岩手県のバス“その頃”