バス廃車体全国版

静岡県2(遠州鉄道)

静岡県の遠州鉄道の廃車体です。
遠州鉄道は、浜松市に本社を置き、遠州地方と呼ばれる静岡県西部を営業エリアとしています。浜松市営バスとは浜松市内で輻輳していましたが、1987年までに市営バスの全路線の移管を受け、遠州鉄道への一本化を図っています。

廃車体
MR440

撮影:静岡県(2018.9.28)

遠州鉄道 三菱MR440
MR440

撮影:静岡県(2018.9.28)

大量輸送時代の長尺ツーマンカー。後部の丸い三菱ボディで、1963〜64年式と思われます。
この時期、旺盛な旅客需要に応じ、このような11.5mクラスの車両が投入されました。ドアは引き戸が採用されていますが、ドア幅が広くできるため、乗降時間が短縮されるのと、開閉の自動化などのメリットもあったものと思われます。
(情報提供、Kj様)

廃車体
MR420

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2017.7)

遠州鉄道 三菱MR420
MR420

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2021.10.24)

工場の建物と一体化したような遠州鉄道。竹藪が刈り取られ、だいぶすっきりしたそうですが、そういうことになると、廃車体も整理されてしまう可能性があります。
中ドア引き戸の長尺ツーマン車で、戸袋の前に窓が3つあるので、型式を推定しました。

廃車体(浜松2い267)
RC100P

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2021.10.24)

遠州鉄道 日野RC100P
RC100P

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2021.10.24)

畑の隅に置かれた富士重工ボディのワンマンカー。ゲンコツ形ウィンカーも健在です。
利用者が多かったことを物語る長尺車ですが、これと同形車が、岩手県南バスに譲渡されてきています。遠州鉄道でそのまま一生を終えた車両もいたということです。

廃車体
RC320P

撮影:浜松市(2018.10.10)

遠州鉄道 日野RC320P(1970年式)

遠州鉄道では、日野シャーシでも富士重工ボディを架装していました。
やはり長尺車で、またエアサス仕様です。この車両の年式では、ワンマンカーの中ドアに引き戸を採用していました。
(情報提供、Kj様)
(2018年10月中に撤去されたそうです)

廃車体
RC301

撮影:静岡県(2019.12.31)

遠州鉄道 日野K-RC301(1983年式)

広大な敷地内に置かれた良き時代の遠州鉄道。
日野車に富士重工ボディを架装するという伝統の下、富士重工が5Eという近代的なスタイルにモデルチェンジした直後の導入車。さらに遠州鉄道の独自仕様として、メトロ窓、中ドア4枚折り戸、ハイバックシートという上級装備を有する点は、先進的な地方事業者の代表格であることを物語ります。
(情報提供、ポンコツ屋赤木様)

廃車体
LV314K

撮影:静岡県(2019.12.31)

遠州鉄道 いすゞP-LV314K

同じく高級仕様のいすゞキュービックですが、この時期のいすゞ車はすべて短尺車が導入されていました。また、横引き窓を採用すると、メーカー標準でT字形窓になります。サッシはブロンズ色になりました。
同じ敷地内に同型車がもう1両あります。
(情報提供、ポンコツ屋赤木様)

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