バス廃車体全国版
北海道(道央)4(道南バス)
北海道の道南バスの廃車体です。道南バスは室蘭市に本社を置き、苫小牧、倶知安などに路線を広げます。どちらかと言えば、道央地方に入るエリアの南部になります。
北海道中央バスとよく似たカラーですが、塗り分け線は、ベースとなった京阪バスにより近くなっています。錆の進んだ廃車体の場合、どちらの会社なのか、判別は困難な場合があります。
廃車体

撮影:北海道(2018.11.9)
道南バス 三菱MR470

撮影:北海道(2018.11.9)
北海道には珍しい西日本車体のスタイルを持つ車両。後面は2枚窓で、1961〜64年のスタイルです。正面窓上の日除けも特徴です。
錆色が出てはいますが、道南バスのカラーが見え、側面中央部には道南バスの社紋もついています。
車内を見てみると、シャーシメーカーの「三菱日本重工業」と並んで、ボディメーカーの「東新自工」の銘板がついていました。西日本車体と技術提携を行ったボディメーカーのようです(注1)。西工スタイルをしているものの、作ったのは東新自工だということです。
けれど北海道でわざわざ大阪の小メーカーのボディを購入したというのも不思議です(注2)。
廃車体

撮影:旅男K様(洞爺村 2005.6.18)
道南バス いすゞBA341
いすゞBA初期の川崎ボディを持つ前ドア車。北海道中央バスなどと同じ赤と白のツートンカラーです。
ところでこの廃車体、屋根に煙突がつけられていますが、どのような目的で使われていたのでしょうか。
廃車体

撮影:旅男K様(洞爺村 2005.6.18)
道南バス いすゞBR351(1961年式)

撮影:旅男K様(洞爺村 2005.6.18)
同じく道南バスの前ドア車ですが、モデルチェンジされた後の川崎ボディです。車番はオ-25。「オ」と言うのは長万部配属と言う意味でしょうか。
型式のBR351はBAより1ランク上の車種でターボ付。後のBA30と同じサイズです。
廃車体

撮影:旅男K様(豊浦町 2005.6.18)
道南バス 日野RB10(1966年式)
アメリカのGMを範にしたとされる視野拡大窓の帝国ボディ。未来的なスタイルで、事業者によってはかなり好まれたボディです。
青とグレーのこのカラーは室蘭市内線用の塗装で、北海道でよく見られる日野ブルーリボンのカタログカラーとの共通性もあるように思えます。車体にはM-157と言う車番が残ります。
廃車体

撮影:北海道(2012.4.21)
道南バス 日産デUA30N
道南バスの前ドアエアサス車。中距離路線用。
おでこのあたりに道南バスカラーが見えます。色々と廃車体が置かれている中の1台。