バス廃車体全国版

茨城県1(茨城交通)

茨城県の茨城交通及び茨城オートの廃車体です。
茨城交通は、水戸市に本社を置き、県央地域を中心に県北地域にも路線展開する県内大手事業者で、かつては水戸、勝田などからの鉄道も運営していました。2008年に民事再生法適用により、みちのりグループ入りしています。
一方、茨城オートは、帝産オート水戸支店を1971年に茨城交通の出資により茨城オートと改称したもの。2010年にバス事業を茨城交通に譲渡しています。
茨城交通
廃車体
RB10P

撮影:ちょご姉様(横浜市 2005.9.17)

茨城交通 日野RB10P(1966年式)
RB10P

撮影:ちょご姉様(横浜市 2005.9.17)

帝国ボディの視野拡大窓車。前ドアでエアサスなので貸切用途で使用されていたのでしょうか。側窓はユーザー仕様のサッシ窓となっており、正面スタイルと合わせて当時の標準的スタイルから比べればかなり斬新に見えたはずです。
なお、通常RB10の非常口は中央にありますが、これは最後部。撮影者によるとサッシ窓車の場合こうなるとのこと。帝国ボディのサッシ窓RB10というのはそんなに見たことがないので、そういう法則性があったかどうかも思い出せません。

廃車体
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.7.11)

茨城交通 日野RE120
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.7.11)

茨城交通の1960年代カラーの廃車体。日野のサッシ窓車ですが、本来はバス窓の時期の車両。非常口の前に小さい窓が二つ並ぶ配置など、バス窓時代の特徴が見て取れます。
ウインカーが横に飛び出したゲンコツ形なので、1968〜69年式。当然、車体は日野車体ではなく帝国自工製です。
茨城県の事業者は、1960年代後半からサッシ窓を好んで採用しており、この辺は、横並びなのか販社の個性なのか、面白い傾向です。ちなみに、側面の出入口表示窓が角張ったはめ込み式なのも茨城県に多い特徴。

廃車体
RE120

撮影:菅沼天虎様(水戸市 2014.6.10)

茨城交通 日野RE120
RE120

撮影:菅沼天虎様(水戸市 2014.6.10)

同じく日野のサッシ窓車ですが、ウインカーの形状から1969〜71年式だと思われます。
非常口の窓が横引きの開閉式なのは、この時期の帝国ボディに見られた仕様です。
このバスは、その後、この場所で解体されたそうです。

廃車体
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.5.12)

茨城交通 日野RE120
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.5.12)

こちらは茨城交通の1970年代カラーの廃車体。このカラーだとサッシ窓も違和感がありませんが、それでも窓配置から本来バス窓の時期の車両だと分かります。
ドア側を見通すと、前後ドア車であることが分かります。1971年から前後ドアとこのカラーが採用されたようで、この車両はそのしばらく後の1973〜74年式だと思われます。

廃車体
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.5.28)

茨城交通 日野K-RL321
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2014.5.28)

前後ドアの中型バスの廃車体。色は、完全に塗り替えられています。
側面にウインカーがあり、後面のエンジン通気孔がないことから、1980〜81年式だと分かります。

廃車体
RV730P

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2015.12.27)

茨城交通 日野RV730P

農家の敷地内にあるという廃車体。観光タイプですが、よく見ると、後ろドアがついています。観光バスを路線バスに格下げしたもので、かつては、地方の路線バスではよく見られたものです。もっとも、縦置きエンジンの観光バス日野RVに後ろドアをつけるというのは、ちょっと珍しい事例です。
後面のエンジン通気孔が1つですので、1975年式以降。

茨城オート
廃車体
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2020.9.5)

茨城オート 日野RE120(1970年式)
RE120

撮影:菅沼天虎様(茨城県 2020.9.5)

帝産カラーの廃車体。日野の富士重工製ボディで、前面が視野拡大窓で、側面がサッシ窓、前面には「まえのりワンマン」の表示がつく独特なスタイルが特徴。車番は下2桁05が見えますので、705と推定。
撮影者によると、帝産の犬のマークが塗装の下から見えるとのこと。1971年に茨城オートとなった後、犬を消して茨城オートの社紋を描いたのでしょう。茨城オートの社紋も、当初は青色だったものが白色に変ったとのこと。

廃車体
RE121LF

撮影:茨城県(2018.11.22)

茨城オート 日野RE121LF(1979年式)

窓ガラスを含めてクリーム色に塗りつぶされていますが、特徴的な外観から茨城オートだと分かります。
正面は視野拡大窓で、弁当箱といわれる大型の表示窓がついています。これは京王などでは系統番号を表示していましたが、茨城オートでは「前乗り前払い」などと表示されていたようです。側面は広幅ドアを持つ前後ドアです。
茨城オートは茨城交通の子会社ですが、2010年にバス事業を茨城交通に譲渡して、タクシー専業になっています。

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