バス廃車体全国版

岐阜県1(岐阜乗合自動車)

岐阜県の廃車体のうち、岐阜乗合自動車です。
一部に、他地域にあった廃車体も掲載しています。

廃車体
MR470

撮影:Kj様(岐阜県2018.4.9)

岐阜乗合自動車 三菱MR470
MR470

撮影:Kj様(岐阜県2018.4.9)

丸型の川崎ボディの三菱車。住宅地の軒先にあるせいか、好コンディションです。
後面の窓が通常の曲面3枚ガラスではなく、平面ガラス2枚というのが特徴。また、側面最後部の窓が横引き窓です。三菱シャーシだとこのような特徴になるケースが多いようです。三菱標準のボディメーカーにスタイルを合わせる必要性もないと思いますが、特殊形状の理由は不明です。
1964〜66年式。

廃車体
MR470

撮影:穂積市(2008.4.22)

岐阜乗合自動車 三菱MR470
MR470

撮影:穂積市(2008.4.22)

やはり丸型の川崎ボディですが、こちらはシャーシが三菱。三菱車が多い岐阜バスにおいて、地元メーカーである川崎車体との組み合わせはそれなりの数がありました。
後面の窓は通常の曲面3枚ガラスですが、側面最後部の窓の形状がいすゞ車とは異なります。最初からのワンマンカー。
(Kj様によると、2016年2月に撤去)

廃車体
BU10P

撮影:穂積市(2008.4.22)

岐阜乗合自動車 いすゞBU10P
BU10P

撮影:穂積市(2008.4.22)

窓に波板が貼られた怪しげな廃車体。でも、見れば見るほど魅力的な要素にあふれています。
まず全体の形は丸型ボディなので、1965年頃の車体ですが、屋根の大きな通風器から冷房付であることが分かります。また正面の方向幕もこの年式にしては大きく、後に大型化改造をしたものだと分かります。メトロ窓の貸切車ですが、中ドアを増設するなど路線バスに格下げ改造が行われており、側面方向幕も増設されています。(注1)
(ストリートビューによると、2014年現在撤去済み)

廃車体
MAR420

撮影:静岡県(2006.10.28)

岐阜乗合自動車 三菱MAR420
MAR420

撮影:静岡県(2006.10.28)

川崎ボディの三菱車で、それも貸切タイプのロングボディ。
このボディはいすゞや日野に架装する際にはリアウィンドウが3枚ガラスですが、三菱の場合は2枚ガラスになることが多いようです。
フロントガラスが下方に拡大されているので1964年以降の車両と推察しますが、ウィンカーが丸い旧形です。ヘッドライトは呉羽ボディと同じ形の4灯ですが、これは後で改造されたものと思われます。
さびの下から元のカラーが見え、自家用として使用されていたことが分かりますが、その前はバス会社でデラックス貸切車だったようです。型式は推定。

廃車体
MR470

撮影:Kj様(本巣市 2017.5.8)

岐阜乗合自動車 三菱MR470(1973年式)
MR470

撮影:Kj様(本巣市 2017.5.8)

岐阜バスの前後ドア車。この時期には前後ドア車を導入していたようです。
しかし、見所はそういうところではなく、呉羽ボディのおでこの丸い1973年までのボディであるにもかかわらず、正面に大型方向幕を備え、冷房用のサブエンジンがついています。
岐阜バスの先進性を語る1台です。
(撮影者によると、2021年春時点で撤去済み)

廃車体
MR470

撮影:岐阜県(2010.8.29)

岐阜乗合自動車 三菱MR470(1975年式)
MR470

撮影:Kj様(岐阜県 2014.11.18)

岐阜バスの廃車体です。私が2010年に撮影した時は、方向幕の入ったままで原形を良くとどめていました。しかし、2014年にKj様が撮影した画像を見ると、カラフルなカラーに塗り替えられ、大きな看板まで付けられてしまっています。
岐阜バスでは、年式の割には早くから大型方向幕を取り入れていました。私が見たときには、側面の大型方向幕には「美濃藍川団地」と表示していました。

廃車体
MR470

撮影:畦道ノスタルヂィ様(小牧市 2013.6.10)

岐阜乗合自動車 三菱MR470(1975年式)

大型方向幕を採用し、屋根上には鉢巻状の広告枠をつけた岐阜バスらしさ満点の廃車体。
年式は推定です。
(撮影者によると、2014年に撤去済み)

廃車体
MK116J

撮影:畦道ノスタルヂィ様(岐阜県 2019.2.14)

岐阜乗合自動車 三菱K-MK116J(1983年式)

工場の建物に頭を突っ込んだような廃車体。前後ドアの横引き窓車で、集中冷房付。後ろ面には方向幕はありませんが、前と横はもちろん大型方向幕。
年式は推定です。

廃車体
B907S

撮影:長野県(2013.4.29)

岐阜乗合自動車 三菱B907S

列車から見えるので有名物件ですが、岐阜バスのセミデッカー。ガラスをはじめ、損傷が少なく、年代物の割には好コンディションの廃車体です。

廃車体
MS513R

撮影:畦道ノスタルヂィ様(七宗町 2021.5.1)

岐阜乗合自動車 三菱MS513R(1979年式)

工場の敷地内に置かれた三菱パノラマデッカー。ただのパノラマデッカーではなく、側面最前部の窓が円形です。岐阜バスの「プリンセス55」だと思われます。
側窓は外付けガラスで連続窓を演出。さらに縦寸法を拡大している特別仕様。
パノラマ部分のガラス形状は後期型パノラマデッカーですが、側面ウィンカーがないため、型式と年式を推察しました。
(撮影者によると、2022年2〜3月の間に撤去)

廃車体
MS513R

撮影:畦道ノスタルヂィ様(三重県 2022.4.3)

岐阜乗合自動車 三菱MS513R(1979年式)

スクールバスになっていた痕跡が残るパノラマデッカーですが、大型の固定窓と側面最前部の丸窓から、岐阜バスの「プリンセス55」だと思われます。

注意事項
本ページは、「廃車体は文化遺産である」と言う趣旨によって作成しております。当サイトを訪れる方は、この趣旨を御理解いただける方だと思いますが,万が一,本ページの悪用による廃車体への損傷等があった場合は,本ページ及び関連する事項は即刻削除いたします。
(注1) Kj様を通じて、力也会長様からの情報を頂きました。この車両は元々は岐阜バスグループの新東海観光バスで冷房付のデラックス観光バスとして使われていたものの、岐阜乗合に移籍し、新岐阜〜下呂〜濁河温泉の長距離特急バスに使用(正面に愛称板を付けるフック痕有)、最終的には中ドア増設の上、路線バスに格下げされたそうです。
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80s岩手県のバス“その頃”