バス廃車体全国版
外国製バス(ロンドンバス・米軍バスなど)
ロンドンバスや米軍バスなど外国製のバスの廃車体もたまに見かけることがあります。メインとなるのは店舗などに利用されたものですが、それらは「廃車体は生きている」に掲載するとして、ここでは活用されることなく廃車体として置かれているものを取り上げてみます。廃車体
撮影:福岡県(2021.4.10)
ダイムラーCVG6
今は使われていませんが、外国車を扱う中古車屋の看板兼事務所だったと思われる廃車体。
ワンサイドキャブで、ホイールキャップのマークと銃口のような前照灯からダイムラーであることは分かりました。前ドアのほかに中央部にも折り戸があります。側窓が細かいせいか、車長も長く見えます。
(注1)
廃車体
撮影:千葉県(2018.11.22)
AECリージェントⅤ
企業の敷地内に置かれたロンドンバスで、綺麗に整備された状態ですので、何かに使われた過去を持つ車両と思われます。
ナンバープレートはADX64Bと書かれています。
廃車体
撮影:愛知県(2016.8.27)
AECリージェントⅢ
側面に大きなイラストが描かれたロンドンバスの廃車体。何かに使われていたものかもしれませんが、現時点では置いてあるだけです。
なお、後面の痕跡から、以前一宮市の愛知西部観光バスに置かれていたものと同一個体であることが分かりました。
ナンバープレートはOLD728と書かれています。
廃車体
撮影:終点横川目様(横手市 2007.10.8)
AECルートマスターRM
ロンドンバスの廃車体。塗装は荒れ、方向幕などの表示類も取り外された状態です。
英国ではロンドン・トランスポートの所属だった車両。日本でどのように活用されていたのかは不明です。
登録番号はWLT312。フリート番号は見えませんがRM312と思われます。
廃車体
撮影:横浜市(2008.7.12)
AECルートマスターRM
2階部分が切り取られているロンドンバスの廃車体。オープントップバスに改造の後、とんかつの店の看板として使われていたようです。
正面グリル下のナンバーはWLT820で、ボンネット脇のシリアルナンバーもRM820。サウサンプトンシティバスの所属でした。
情報提供:ちょご姉様
(ストリートビューによると、2014年3月時点で撤去済み)
廃車体
撮影:終点横川目様(茨城県 2008.2.23)
AECルートマスターRM
撮影:終点横川目様(茨城県 2008.2.23)
看板代わりなのか、お店の敷地内に置かれたロンドンバスです。
後部の出入台はオープンでなく、窓のないドアがつけられています。正面のグリルには、原型から手を加えた跡があります。行き先表示幕や広告に英国時代の面影があり、そのままになっていると想像できます。ちなみに正面には「アルダムーア」、後面には「オーシャンビレッジ」の幕が見えています。
現役時代は、サウサンプトンシティバスの所属だったもよう。
正面グリル下の番号は793DYE。
廃車体
撮影:幸田町(2009.10.18)
レイランド・タイタンPD3(1967年製)
撮影:幸田町(2009.10.18)
民家の敷地内にある廃車体です。
独特のフロントグリル形状で、またヘッドライトの下もグリル状になっているのが特徴。下部にはLJF17Fというナンバーが入ります。リアウィンドウが2枚に分かれているのが、外観上のポイントにもなっています。
グリルや車体裾部分などに黄色や白のアクセントがありますが、原型からは塗り替えられているようです。
(2020年に、活用のため撤去)
廃車体
撮影:都南村民様(岩手県 2019.5.30)
アメリカン・スクールバス
撮影:都南村民様(岩手県 2019.5.30)
小型のアメリカンスクールバスが、とある敷地内に現われたそうです。
ブルーバード社のミニバードでしょうか。
思い浮かぶのは青森県の三沢基地ですが、何かに活用するために本国から持ち込んだ可能性もあります。
側面に赤い八角形の「STOP」板がついていますが、発車時にはこれが車道側に開いて、後続車に停止を促すようになっています。
廃車体
撮影:都南村民様(岩手県 2019.5.30)
米軍バス
同じ敷地内に同時に登場したバスで、こちらはキャブオーバー型で、白色です。
こちらの車両もエンブレム等はありませんが、ブルーバード社製だと思われます。
廃車体
撮影:ちょご姉様(朝霞市 2010.5.7)
イーグルバス 20R
「アメリカンイーグル」と書かれたアメリカの都市間バスと思しき廃車体。正面の方向幕には「マイアミ」の文字も残ります。
1989年の東京モーターショーに出品され、日本の高速バスへの参入を目論んだようですが、実際に導入例はないようです。
(注2)