入門その頃のバス

灯火類

ボディ 自動車には複数の灯火類、つまりライトがついています。ライトは、前、横、後ろの複数個所に取り付けられ、照らしたり、運転者の意思を示したり、自らの存在を相手に示したり、様々な用途に使われます。これらには、法的に設置が義務づけられているもの(義務灯)と、設置しなくてもよいもの(任意灯)とがあります。また、形状や個数、色などについても様々ですが、その詳細が法律で定められていたり、定められていなかったりします。さらにメーカーやユーザーごとに、その有無や形状には違いがあり、導入時期によっても異なります。
その違いの理由は、法律による規定であったり、事業者の考え方であったりするわけです。そのため、その全容を理解することは困難を極めます。その反面、その車両の年式や生い立ちを知る手掛かりになる場合もあります。
ここでは、そんな灯火類の一例を並べてみます。
(注1) 

前部の灯火類

BT51

撮影:カステイラー様(いわき市 2007.11.3)

@標識灯
A車高灯(前部上側端灯)
Bウィンカー(方向指示器)
 ハザードランプ(非常点滅表示灯)
 パーキングランプ(駐車灯)
 ポジションランプ(車幅灯)
Cヘッドランプ(前照灯)
Dフォグランプ(前部霧灯)

茶色文字=道路運送車両法による用語

@標識灯
橙色

終戦後の1949年頃から、前面の屋根上に3つの標識灯がつくことが多くなりました。アメリカの流線形バスの影響でしょうか。装飾としてのライトだと思われますが、1967年に速度表示装置が法令で義務化されるまで、多くのバスにつけられていました。
写真は、橙色の標識灯の一例です。

岩手県南バス 日野BH15
標識灯

撮影:板橋不二男様(大東営業所 1973.11.3)

青色

こちらは、青色の標識灯の一例です。
青色の灯火は、路線バス以外は認められていませんでした。(注2)

日野BH15(1966年式)
標識灯

撮影:日野オートプラザ(2018.1.13)

淡黄色

淡黄色の標識灯の一例です。
1960年代中頃からヒサシ付のボディが増えますが、当初はヒサシ部分に標識灯を埋め込んだ設計になっていました。こうなると、装飾としての意味がどれだけあるのか疑問ではあります。

岩手県南バス いすゞBA741(1966年式)
標識灯

撮影:板橋不二男様(一関営業所 1976.5.4)

21世紀に残る標識灯

トラックへの速度表示装置の取り付けが義務化された1967年以降、「類似の灯火類」となることを避けるため、この位置に灯火類を付けるケースは減少します。付いていたものを撤去したり、塞ぐといった例もありました。
そういった中で、唯一、宇野自動車のみは21世紀になっても続けています。

宇野自動車 三菱MP717M(1998年式)
標識灯

撮影:本社営業所(2016.11.23)

(参考)速度表示装置

速度表示装置(一般的に速度表示灯と呼ばれる)は、1967年から大型トラックに設置が義務づけられました。緑色の灯火が速度に応じて点灯するというもので、遠くからトラックの速度を把握するためのものでした。
灯火の色は黄緑色で、向かって右→左→中央の順で点灯します。40km/h以下では1個が点灯、40km/hを超え60km/h以下では2個が点灯、60km/hを超えると3個とも点灯するというものです。
しかし、その意味が一般的に理解されていないことと、輸入障壁となることから、1999年に廃止されました。

日産ディーゼル TF80SD型トラック
速度表示装置

撮影:須坂市(2013.7.6)

速度表示装置
A車高灯(前部上側端灯)

前部上側端灯

前部上側端灯

前部上側端灯

車高灯は、夜間に車両の高さと幅を示すための灯火です。かつては法的な記載はありませんでしたが、現在では前部上側端灯という任意灯になっています。
丸形のおでこの時代は、砲弾形の標識灯が多く見られ、スマートさを表す装飾としても機能していたようです。これと並行して、埋め込み式も多く見られました。
一方、右写真は側面に付けられている埋め込み式ながらロケット型になったタイプ。これもスマートさを意識したもののようです。

静岡鉄道 いすゞBU05(1967年式)
前部上側端灯

撮影:静岡県(2017.12.2)

青色の車高灯の拡大写真。
中央部の標識灯と合わせて、これが青色であることで、路線バス(乗合自動車)であることを見分けることができました。(注2)
乗合車両を貸切や自家用に転用するようなケースでは、青色のままだと違法になるため、白色や橙色などに交換する必要がありました。

近江バス 日産デKC-RM211ESN(1996年式)
前部上側端灯

撮影:瀬田駅(2017.3.25)

車体が角形に変わる中で、この灯火は取り付けないケースも多くなっていますが、1990年代製の車両に取り付けている一例。
この後、法的に「前部上側端灯」という言葉が現われますが、色は白色に限定されます。

Bウィンカー(方向指示器)・ハザードランプ(非常点滅表示灯)・パーキングランプ(駐車灯)・ポジションランプ(車幅灯)

これらのランプはそれぞれ前面の両側に設置する灯火で、一体となっている場合が多いようです。
ウィンカーは、右左折や進路変更を他の交通に示すためのものです。その形態には、時代ごとの特徴があります。ハザードランプは危険などを他者に知らせるためのものです。これらは点滅灯であるため、フラッシャーランプとも呼ばれます。
パーキングランプは車両の両側に点灯して、夜間、駐車時に車両の位置と大きさを示す灯火、ポジションランプも同様に、夜間、車両の位置と大きさを示す灯火です。

腕木式

腕木式方向指示器は、赤色灯のついたアームを、車両が曲がる方向に水平に上げる方式の方向指示器です。アポロ工業の製造したものが主流であったため、一般的に「アポロ」と呼ばれることがあります。
通常はケースにしまわれた状態ですが、方向を示す際には写真のようにアームが出てきて曲がる方向を示します。
1973年の保安基準改正で、それ以降の新車には取り付けられなくなりました。

いすゞ BXD30
腕木式

撮影:仙台市(2005.8.21)

灯火式(矢形)

灯火式、つまり点滅しない方向指示器も、かつては存在しました。1950年代に前部、後部に取り付けられている例があります。(写真は後部)
当時の法律では、灯火式の場合、色は赤色か燈色で、矢形であることが決められていました。
1960年の保安基準改正で、それ以降の新車には取り付けられなくなりました。

神戸市交通局 いすゞBX131(1956年式)
矢印式

撮影:車両工場(2005.4.9)

丸形

点滅式の方向指示器は1960年頃から腕木式に代わって普及したようです。
写真は前面に埋め込まれた小さな丸型の方向指示器。色は白のようです。
当時、前面の点滅式の場合、色は白、乳白色、淡黄色と指定されていたものの、形状は任意でした。

自家用 いすゞBR351(1963年式)
丸型

撮影:ポンコツ屋赤木様(山梨県 2017.2.10)

角形

同じく点滅式で、1960年頃から見られるようになったもので、長方形のもの。
点滅式の方向指示器は、ハザードランプ(非常点滅表示灯)としても使われます。

岩手中央バス 三菱MR490(1964年式)
角型

撮影:板橋不二男様(雫石営業所 1976.5.29)

五角形

これも1960年代に入る頃から登場したもので、尖っている側が外側に向くように取り付けられる五角形のタイプです。

日本国有鉄道 三菱B906R(1969年式)
五角形

撮影:京都鉄道博物館(2017.3.25)

角形取り付け式

「げんこつ形」などと呼ばれる外側に付き出したようなウィンカー。1963年頃の登場だそうです。
このタイプだと、前面からも側面からも視認することができます。

静岡鉄道 いすゞBU05(1967年式)
角型

撮影:静岡県(2017.12.2)

車体工業会標準タイプ

1969年から、方向指示器と駐車灯と車幅灯が一体となった大型フラッシャーランプが標準となりました。車体工業会標準タイプと呼ばれます。
1972年までは、橙色の部分のみでした。法的には駐車灯と車幅灯は白色が原則ですが、方向指示器と一体の場合は橙色でもいいということになっています。

箱根登山鉄道 日野RE100
車体工業会標準タイプ

撮影:静岡県(2017.12.30)

1972年以降は、車幅灯と駐車灯部分が白色になりました。
このタイプが、その後長らく標準的に用いられるようになりました。

山梨交通 いすゞBU04(1974年式)
車体工業会標準タイプ

撮影:山梨県(2017.12.30)

Cヘッドランプ(前照灯)

前照灯はヘッドランプ、ヘッドライトなどと呼ばれるもので、進行方向を照射するための照明灯火です。
前面に左右対称の位置に2個(4灯式を含む)の設置が義務づけられています。走行用前照灯(いわゆるハイビーム)と擦れ違い用前照灯(いわゆるロービーム)の両方が必要です。

2灯

1960年代中頃まで、前照灯は2個が標準でしたし、法的にも両側に1個ずつとされていました。
最も大きいライトが前照灯で、その下に小さい霧灯を伴うのが最も標準的な配置でした。

岩手県南バス 日野RB10P(1964年式)
前照灯

撮影:板橋不二男様(遠野営業所 1975頃)

4灯

1960年代に入り、前照灯は相次いで4灯になりました。
内側のランプは走行ビーム(いわゆるハイビーム)、外側のランプはすれ違いビーム(いわゆるロービーム)になるようです。
法的には、当初は一体となって作用するものは1個とみなされるという条件付きでしたが、現在では2個または4個とすることが定められています。

岩手県交通 いすゞBU04(1974年式)
前照灯

撮影:北上営業所(1986.8.24)

オーバル型ライト

4灯が標準になる中で、日野自動車では1968年に大型路線バスRE/RC系にオーバル型ヘッドライトを採用しました。
日野自動車のカタログには、照射角度が広く、夜間走行の見通しがよいと書かれています。
もっとも、保守性などの面でユーザーの支持が得られにくかったようで、1971年には通常の4灯に変わっています。

箱根登山鉄道 日野RE100
オーバル形ライト

撮影:53様(神奈川県)

角型4灯

1980年代に入る頃から、前照灯は角形が主流になります。
まずは上級の貸切バスから始まり、1980年のいすゞハイデッカーが標準仕様として採用し、路線バスでは1984年のいすゞLVが標準仕様としています。

サンデン交通 日野KC-HT2MMCA(1998年式)
角型4灯

撮影:下関駅(2017.11.25)

角型2灯

1982年登場の三菱エアロバスでは、角形2灯を採用。その後、日野ブルーリボンをはじめ、貸切車では多く使われるようになりました。

士別軌道 三菱P-MS725S(1987年式)
角型2灯

撮影:本社営業所(2016.6.11)

Dフォグランプ(前部霧灯)

フォグランプは、霧などにより視界が制限されている場合、前方を照らす照度を増加させる任意灯。白色か淡黄色です。
以前は、法的には補助前照灯というカテゴリーに含まれていました。補助前照灯には、フォグランプのほか、スポットランプ、補助ロービームランプなどが含まれていたようです。

フォグランプは、通常は前照灯の下に取り付けられています。
色は白色か淡黄色とされています。元々は、水滴の集まりである霧の中で黄色いライトはより遠くに届くと考えられていました。

岩手県交通 いすゞBU04(1973年式)
フォグランプ

撮影:盛岡市(1985.4.29)

外向きにつけられたフォグランプ

山梨交通で見られたフォグランプの取り付け方で、それぞれが外側を向くように取り付けられています。恐らく、カーブの多い山岳路線で、カーブの先を照らすための工夫ではないかと思われます。

山梨交通 いすゞBU04(1975年式)
フォグランプ

撮影:南アルプス市(2004.10.2)

カーブフォグランプ

フォグランプとカーブランプを一体化したランプ。カーブの多い山岳路線を走る車両に用いられていたものです。
黄色いフォグランプは前方を照らしますが、白いカーブランプは斜め前方を照らします。(注3)

山梨交通 いすゞK-CCM410(1980年式)
フォグランプ

撮影:ポンコツ屋赤木様(敷島営業所 2015.5.23)

スポットランプ

フォグランプの内側に、スポットランプと思われる灯火が付けられています。白色のランプは、それぞれ外側を向けて取り付けられており、山間部のカーブを走行する際に、カーブの前方を照射することを目的に取り付けられたものと思います。
同じ信南交通では、それぞれが内側を向いていて、交差するように外側を照射する取り付け方もあったようです。

信南交通 三菱MR510(1966年式)
フォグランプ

撮影:板橋不二男様(飯田バスセンター 1977頃)

(参考)霧灯がない例

特に都市部の事業者では、フォグランプを設置していない場合もありました。
写真の車両は、西武バスから岩手県交通に移籍した車両。製造時期にもよりますが、ほかにも、大阪市交通局、京王帝都電鉄、東京急行電鉄などが知られます。

岩手県交通 いすゞBU04D(1973年式)
フォグランプ

撮影:盛岡市(1985.4.29)

Eコーナーリングランプ(側方照射灯)

1990年代になって設置されるようになった灯火類です。
側方照射灯は、右左折等の際に進行方向を照らす目的の灯火で、前面の両側角部分に取り付けられます。方向指示器と連動し、方向を指示している側のみが点灯します。バンパー部分に取り付けられる場合が多いようです。

西日本JRバス いすゞKC-LV280Q(1996年式)
コーナーリングランプ

撮影:金沢駅(2014.4.27)

側面の灯火類

MP618K

撮影:岡山駅(2016.11.23)

@側面ウィンカー(補助方向指示器)
A路肩灯
B出入口照射灯

茶色文字=道路運送車両法による用語

@側面ウィンカー(補助方向指示器)

1960年代までは、前面の方向指示器が側面から確認できない位置にある場合、側面の窓柱に縦型の方向指示器がついていました。
1969年からの車体工業会標準タイプへの移行に伴い解消されました。

岩手県交通 日野RE100(1968年式)
ウィンカー

撮影:北上営業所(1985.8.17)

1980年以降の車両には、前輪後部に側面の補助方向指示器が取り付けられるようになりました。時期的には、排ガス規制記号K-がつく時期で、これの有無で年式がほぼ推察できます。

両備バス 三菱U-MP618K(1993年式)
ウィンカー

撮影:岡山駅(2016.11.23)

A路肩灯

路肩灯は後輪の前側に付けるもので、夜間に後輪付近の路面を照らし、後退や右左折時の確認を容易にします。
法的な義務はありません。

両備バス 三菱U-MP618K(1993年式)
路肩灯

撮影:岡山駅(2016.11.23)

B出入口照射灯

路線バスのドアの外側上部に付けることがあるのが、出入口照射灯です。「ワンマンバスの構造規格」によって、後ろ乗りの乗合バスに設置が義務づけられています。ドアが開くと同時に点灯し、閉まった後に消灯する仕組みです。
主に運転席から遠い中ドアや後ろドアにつけられますが、前ドアにもつける場合があります。運転席からの安全確認はもちろん、乗客自身の目視確認にも寄与します。

両備バス 三菱U-MP618K(1993年式)
路肩灯

撮影:岡山駅(2016.11.23)

C(参考掲載)サイドリフレクター(側方反射器)

2000年代に入ってから義務化されたものなので、参考掲載とします。
側方反射器は、夜間に大型車の長さを側面から知るための反射材です。
2006年の灯火器保安基準の改正により、バスの側面にも設置されるようになりました。写真で、前輪フェンダの前後、中ドア後ろ、後輪フェンダ後ろ、後部バンパー上の合計5ヵ所についている小さな橙色の四角いものがそれです。

大阪市交通局 日野PJ-KV234L1(2006年式)
側方反射器

撮影:大阪駅(2016.3.5)

後部の灯火類

BX352

撮影:旅男K様(函館市 2007.6.3)

@標識灯
A車高灯(後部上側端灯)
Bテールランプ(尾灯)
 ブレーキランプ(制動灯)
 ウィンカー(方向指示器)
 ハザードランプ(非常点滅表示灯)
Cリフレクター(後部反射器)
Dバックランプ(後退灯)
Eナンバー灯(番号灯)

茶色文字=道路運送車両法による用語

@標識灯

前面と同じで、後面屋根上の中央部にも3つの標識灯を付ける例がありました。
やはり速度表示装置の義務化と同じくして、姿を消しています。

西東京バス いすゞBXD50(1967年式)
車高灯

撮影:八王子市(2007.4.30)

A車高灯(後部上側端灯)

後部上側端灯は、夜間に車両の高さと幅を示すための任意灯です。
丸形ボディの時代は、前面と同様に砲弾型のライトをつける例が多く、スマートさを表すための装飾品の側面が強かったようです。

京丹波町 いすゞBXD30(1966年式)
後部上側端灯

撮影:京丹波町(2006.8.26)

ヒサシ状の角張ったボディになった後も、このように後部標識灯を付ける例は多く見られました。写真の富士重工製ボディの例では、位置がかなり内側になっており、機能としての意味はあまりないように見えます。

岩手県南バス 日野RC10P(1963年式)
後部上側端灯

撮影:板橋不二男様(釜石営業所 1976.3)

Cテールランプ(尾灯)・ブレーキランプ(制動灯)・ウィンカー(方向指示器)・ハザードランプ(非常点滅表示灯)

後部には、夜間に後方に向けて車両の存在と幅を示すためのテールランプ、ブレーキ操作をしていることを後方の交通に示すためのブレーキランプ、そしてウィンカーを、いずれも後面の両側に備えることが義務づけられています。これらを一体化したものが、リア・コンビネーション・ランプと呼ばれます。
その位置については時代により異なり、2016年時点では、尾灯の最外縁が車両の最外側から400mm以下とされています。

バス協テール

バス協テールと通称されるタイプ。六角形で内側の赤色の部分が尾灯、制動灯で、外側の橙色の部分が方向指示器、非常点滅灯です。
初期には、内側に寄っており、高さも低い位置にありました。

九州産業交通 いすゞBA10N(1968年式)
バス協テール

撮影:板橋不二男様(熊本県 1973)

1969年以降

1969年の法改正で、尾灯の位置は高くなり、また外側に移りました。

岩手県南バス いすゞBU04(1976年式)
バス協テール

撮影:板橋不二男様(水沢営業所 1976.5)

1990年代以降

1990年代以降、大型の角形に変わっていきました。

サンデン交通 日産デKC-RP250GAN(1998年式)
角形テール

撮影:下関駅(2017.11.25)

三連式

三連式の一例です。
観光バスなどに多く見られたものです。写真は丸形で、すべて赤色です。

岩手県南バス いすゞBU15P(1970年式)
三連式

撮影:板橋不二男様(遠野営業所 1975頃)

三連式の一例です。
角形で、それぞれ上半分が赤色で尾灯、ブレーキ灯、下半分が橙色で方向指示器です。逆配置のものもありました。1970年代によく見られたタイプです。
方向指示器の部分は、内側から外側にかけてリレー方式で点滅してゆくケースも見られました。

自家用 いすゞBU10KP(1979年式)
三連式

撮影:ポンコツ屋赤木様(静岡県 2017.3.26)

三連式の一例です。
1980年代以降に、車体がスケルトンタイプになる頃から、3連式も角形のシンプルな形状になりました。一番外側が橙色で、方向指示器、内側2個ずつが赤色で、尾灯、ブレーキ灯です。

両備バス 三菱U-MP618K(1993年式)
三連式

撮影:岡山駅(2016.11.23)

Dバックランプ(後退灯)

後退灯は、車両が後退していることを後方に向けて示すための灯火で、設置が義務づけられています。
かつては、2個以下で、白色か淡黄色でした。

岩手県南バス 日野RB10P(1964年式)
バックランプ

撮影:板橋不二男様(遠野営業所 1974頃)

2006年の保安基準の改正で、後退灯はバスの場合、2〜4個の設置が必要になりました。それ以前からモデルチェンジなどに伴い2個設置としている車両は増えていたようです。

鞆鉄道 日産デU-UA440HAN(1994年式)
バックランプ

撮影:福山駅(2016.11.23)

後退灯を角型とし、尾灯と一体化したタイプです。

秋葉バスサービス 日野KL-HU2PMEA(2004年式)
バックランプ

撮影:袋井駅(2016.10.30)

Eリフレクター(後部反射器)

後部反射器は、リフレクターとも呼ばれ、夜間に後方から自動車の存在を示すためのものです。色は赤色です。三角形以外と規定されており、停止表示器材は含まれません。
法律で設置が義務づけられています。
写真の赤い丸いものが後部反射器です。

日本国有鉄道 日野RE100(1969年式)
リフレクター

撮影:板橋不二男様(遠野駅 1977)

Fナンバー灯(番号灯)

番号灯は、夜間に後方からナンバープレートを確認できるようにするための義務灯です。
後面のナンバープレートを照らします。
写真は上から照明するタイプ。

新潟交通観光バス 三菱KC-MP217M(1996年式)
番号灯

撮影:新潟駅(2017.8.26)

写真は左右から照射するタイプ。

新潟交通 日産デKC-UA460HSN(1997年式)
番号灯

撮影:新潟駅(2017.8.26)

(注1)
灯火類については、「道路運送車両法の保安基準」において名称と位置などが定められ、「保安基準の細目を定める告示」において色や個数などが定められています。
(注2)
以前、道路運送車両法の保安基準に「前方ガラスの上方には、青紫色の灯火は設置できない。(一般乗合旅客自動車は除く)」という条文がありました。
(注3)
フォグランプとカーブランプが一体となったランプは、富士光器製作所の商品だったようです。ポンコツ屋赤木様によると、「カーブランプ・フォグランプ切り替え」スイッチにより、両ランプの同時点灯はできないようになっていたとのことです。
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80s岩手県のバス“その頃”