その後の廃車体(山形県)

山形交通

山形県の山形交通の廃車体です。

廃車体(山2あ1056)     山形交通 トヨタ・キャブオーバーバス(1963年式)
トヨタ

撮影:草ヒロ探検隊様(山形県 2016.4.9)

トヨタ

撮影:草ヒロ探検隊様(山形県 2016.4.9)

トヨタ

撮影:山形県(2018.8.6)

あぜ道の脇に置かれた山形交通の不思議なキャブオーバーバス。
フロントのエンジン部分がふっくらと膨らんだスタイルは、終戦直後のキャブオーバーバスを連想させますが、米63135という車番から、1963年式であることが分かります。は米沢営業所を示します。
フロントのラジエーターグリルには、トヨタのエンブレムが付き、シャーシメーカーはトヨタと分かります。この年式で、この長さ(WBを4,370mmと推定)では、ガソリンエンジンではFB80C/FC80C、ディーゼルエンジンではDB90Cのどれかだと想像できます。
分からないのはボディメーカーです。正面の連続窓と妙に高い側面の雨樋は1958年までの新日国ボディ(日産車体)を彷彿とさせます。シートをかぶってよく見えませんが、側面の最終窓の形状も新日国ボディ風です。しかし、側面最前部の横引き窓と、中ドア次位の車掌台窓の形状は北村製作所風。
そんな中で悩んでいたら、安全車体工業という可能性が思い浮かびました。安全車体は1964年から川崎航空機と提携していますが、それ以前は独自のボディスタイルでした。正面窓上の水切り、高い位置の雨樋、プレスで出っ張ったスタンディウィンドウなどの特徴は、安全車体製との共通性もあります(注1)

廃車体
BU10

撮影:海さん様(米沢市 2008.7.27)

山形交通 いすゞBU10

北村製作所製ボディを持つ山形交通のいすゞ車。ドア側は見えませんが、多分前中折り戸ではないかと思います。正面窓のHゴムがやたら白く見えますが、ゴムを白くしたのか上塗りしたのかはよく分かりません。
非常口が中央部にあるので、1970年ごろまでの車両だと思います。

廃車体
RC300P

撮影:樋口一史様(川西町 2008.6.14)

山形交通 日野RC300P(1973年式)

路線マスクの観光タイプで、メトロ窓が斜めになっています。側面には「みちのく」という愛称が書かれており、古きよき観光バスを想像させます。ただ、後面にも方向幕があるので、元々兼用車だったのかも知れません。
車号は7316。車号の前に「寒」の文字がありますので、寒河江の配置だったのだと思われます。

廃車体
RE120

撮影:山形県(2018.8.6)

山形交通 日野RE120

赤茶色に塗られた廃車体ですが、簡易トイレと隣接しており、スキー場の駐車場の休憩場所として使われていたのかも知れません。中央部には鉄板で目隠しされた箇所もあります。
いずれにしても、真夏に来てしまうと、背の高い草に覆われて、大半が見えなくなっているのが残念です。
1976〜77年式。

廃車体
RL300

撮影:山形県(2018.8.6)

山形交通 日野RL300(1978年式)
RL300

撮影:山形県(2018.8.6)

大型方向幕を採用した中型バス。初期の大型方向幕をことさら強調するため、ヒサシ全体を大きく張り出させていますが、富士重工や日野車体で見られた形態。山形交通では好んで採用していたようです。
短尺車なので、非常口側の側面最後部窓が台形になっているのが特徴です。

廃車体
U590

撮影:菅原義人様(西川町 2005.4.24)

日産 U590
U590

撮影:菅原義人様(西川町 2005.4.24)

安全車体製と思われるボンネットバス。こちら側から見ると何とか形を保っているようですが、反対側はかなり崩壊しています。
ボンネットのグリル形状から1950年代後半の日産であることが分かります。WBは短いほうですので型式を推察しましたが、年式などによっては多少異なる場合があります。
塗分け痕も含め、場所柄元ユーザーは山形交通と推察されますが、ボディ全体に緑色の塗装痕がみられるとのことです。また、後輪のタイヤカバーも気になります。

注意事項
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(注1) 年鑑バスラマ(2005-2006)P.95に、山形交通のトヨタDB95(1964年式、安全車体)の写真が掲載されていますが、スタンディーウィンドウと雨樋の位置などがこれとよく似ています。また、満田新一郎(2006)「続昭和30年代バス黄金時代」P.16に福島県南交通の安全車体製リアエンジンバスの写真があり、これらの特徴があります。
(追記:2018年8月6日に私自身が現地に赴き、車両を観察したところ、車内に安全車体の銘板があるのを発見しました)
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80s岩手県のバス“その頃”