1970年代奥の細道

花巻バス1(自社発注車)

板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の花巻バスの写真を掲載します。
まずは、自社発注車と思われる車両です。花巻バスでは、日野車と三菱車を主に導入し、一部にいすゞ車があるという構成だったようです。ボディも、日野車は帝国ボディ、三菱車は呉羽ボディが主体でした。

岩2く3083
岩2く3083

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 日野BD14P(1960年式)

日野のセンターアンダーフロアエンジン車で金産ボディ。前ドア車ですが、この時は路線バスに使用されています。
方向幕は回送時に半分ずらして行き先を見えなくするのが慣例のようですが、「江刺」が見えています。北上〜江刺間の岩黒線でしょうか。ちなみに岩黒線の岩は岩谷堂、黒は黒沢尻です。
型式、年式は推定です。

岩2く3084
岩2く3084

撮影:板橋不二男様(花巻バスセンター 1973.11.3)

花巻バス 三菱AR480(1960年式)

同じときに増備された三菱の前ドア車。やはり路線バスに格下げされています。
窓の中に「二子経由北上駅」と貼ってあります、花巻〜更木〜北上を結ぶ更木線です。
なお、型式、年式は推定。

岩2く3092
岩2く3092

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 日野RB10(1962年式)

1962年に2両が新車導入された日野車のうちの1両。金産ボディで、正面窓の縦寸法が小さく、後面3枚窓のスタイルです。

岩2く3097
岩2く3097

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 三菱R480(1962年式)

三菱の前ドア車で、呉羽ボディですが、正面が連続窓になりました。後面は2枚窓のままです。
方向幕には「石鳥谷」と出ています。
型式、年式は推定。

岩2く3114
岩2く3114

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 三菱MAR480(1964年式)

1964年の増備車は、正面窓が大きくなり、後面窓も連続窓になりました。
花巻バスの前ドア車は、岩手県南バスと異なり、中ドア化改造などは行われなかったようです。

岩2く3120
岩2く3120

撮影:板橋不二男様(花巻バスセンター 1973.11.3)

花巻バス 三菱MAR490(1965年式)

1965年には3119〜3121の3両が増備されており、車長が少し長くなりました。
この車両、カラーデザインが変です。上半分が銀色で雨樋部分に赤線が入っています。花巻観光バスの上半身そのままに、下半身に朱色ラインを加えて花巻バス風にした感じです。想像するに、貸切カラー(後の花巻観光バスカラー)で投入されたのち、乗合転用の際、花巻バス風に修正されたということではないでしょうか。

岩2く3129
岩2く3129

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 日野RB10(1967年式)

1967年の新車は中ドア車になりました。その中で、日野車は3129〜3130の2両だったようです。

岩2く3132
岩2く3132

撮影:板橋不二男様(花巻バスセンター 1973.11.3)

花巻バス いすゞBA30(1967年式)

いすゞの新車は4両あり、写真の車は北村製作所製ボディです。花巻バスで正面がヒサシ状になった角型ボディは初めてだったと思われますが、方向幕周りをクリームで囲った塗り分けになっています。

岩2く3135
岩2く3135

撮影:板橋不二男様(花巻バスセンター 1973.11.3)

花巻バス 三菱MR510(1967年式)

1967年にはそれなりの数の新車が入ったようで、三菱も最低4両はあったようです。短いMR510が選択されました。この年から4灯になっています。
右隣にいるのは前ドア車でAR480と思われます。

岩2く3169
岩2く3169

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 三菱MR410(1969年式)

1969年には3162〜3169の8両の新車が入っています。いずれも三菱車で、中ドア上に方向幕がつきました。

岩22か1
岩22か1

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス いすゞBA30(1971年式)

1971年の新車はワンマンカーとなり、前中引き戸になりました。
この車両は、22ナンバーになって最初の登録で、1番を取りました。
系統幕が付き、系統番号7番を出しています。行き先は「笹間」。花巻市南部にある地名で、複数の路線が走っていました。

岩22か12
岩22か12

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 日野RE100(1971年式)

1971年の新車はワンマンカーとなり、前中引き戸になりました。いすゞ車と日野車は、車掌台窓の所に側面方向幕がついているのが特徴。花巻バス独特の仕様です。
日野のRE100は4両がありましたが、金産ボディが選択されています。まだオーバル形ライトが残る頃。

岩22か415
岩22か415

撮影:板橋不二男様(花巻バス本社 1973.11.3)

花巻バス 日野RE100(1973年式)

1973年に導入された新車で、撮影時にはまだ新車の香りがしたはずです。逆光なので、ボディの美しさが分かりにくいですが、ライトベゼルがきらりと光っています。
花巻バスではこの年に8両の新車を導入しましたが、それが花巻バスとして最後の新車になりました。

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80s岩手県のバス“その頃”