阪神電気鉄道
阪神は東急に続いてステンレスカーを入れた2番手ですが、試作車の2両にとどまりました。もちろん帯などない無塗装です。
その後、長期間にわたり普通鋼の車両のみでしたが、1990年代からステンレス車を本格採用しています。
5200系(1959年)

各停用の高加減速性能を持つ「ジェットカー」のうち2両が試作的にステンレス車体となりました。「ジェットシルバー」と呼ばれたそうです。
製造は汽車会社。
9000系(1996年)

「ジェットカー」から約40年ぶりに、急行用の赤胴車にステンレス車体を導入。赤に白を添えた“3点セット”の帯を入れました。
1000系(2006年)

近鉄との相互乗り入れを前に、急行用の赤胴車のデザインをオレンジ色に変更した1000系が登場しました。ドア部分と前面の一部にオレンジ色を入れました。
5700系(2015年)

各停用の青胴車のステンレス車は、ドアを丸く囲った明るいブルーのカラーが特徴です。
写真で補足説明
阪神電気鉄道 5200形(5201号)

画像:所蔵写真を加工(1959)
汽車会社が製造したステンレス車で、2両が存在しました。「ジェットシルバー」の愛称。
(白黒写真に色付けした加工写真です)
阪神電気鉄道 9000系

撮影:西九条駅(2025.3.8)
ジェットシルバー以来のステンレス車として登場した赤胴車の9000系は、2009年の阪神なんば線開業に伴う近鉄乗り入れを機に、帯色を赤からオレンジ色に変更しました。
もっとも、最近このオレンジ色にケチがついて、かつての赤胴車カラーが復活する動きが見られますので、これらオレンジ色ともお別れのようです。
阪神電気鉄道 1000系

撮影:西九条駅(2025.3.8)
阪神なんば線の開業と近鉄直通用に新造された1000系は、オレンジ色をドアなどに配した新しい展開です。
これも結局、塗り分けはそのままで赤くなるようです。
阪神電気鉄道 5700系

撮影:淀川駅(2025.3.8)

撮影:大阪梅田駅(2025.3.8)
新しい青胴車の5700系は、ドア付近を丸く強調した斬新なデザインを採用しました。ホームドアのある駅で見ると、その効果は歴然です。