岩手県交通のカラーバラエティ

8.前身3社を取り巻く各社(岩手急行バス)


岩手県交通の母体となった3社は、貸切バス会社を分離した系列会社を持っていたり、また各社が共同出資により設立した特急・急行バス会社がありました。それらと合併後の岩手県交通とは、必ずしも関係が深かったわけではありません。
しかし、車両面、カラーデザイン面などで関係性が見いだせる事例もあるため、ここで振り返ってみます。


岩手急行バス

岩手急行バスは、1964年に盛岡〜一関間の急行バスを運行するため、沿線の岩手中央バス、花巻バス、花巻電鉄、岩手県南バスの共同出資により設立されました。1976年に急行バスは廃止され、貸切専業会社となっています。

8-1 岩手急行バスカラー(初期)
1964(昭39)年〜1967(昭42)年
岩手急行バス

日野RC10P(1964年式)岩2く7005
参考:阿武隈様より

岩手急行バスの基本デザインは、シルバーを地色に窓周りに白を配したデザインで、青と山吹色のラインが入っています。初期の車両は、車体裾に細かいラインが入っていました。このようなラインの入れ方は、当時の日野の高速バス試作車両などでも見られます。
(裾の細かいラインの色は、白黒写真からは判別できませんが、ここでは、阿武隈様の見解を参考に、赤色と推察しています)

8-2 岩手急行バスカラー
1968(昭43)年〜
岩手急行バス

日野RB10P(1968年式) 岩2く7020
参考:阿武隈様より


阿武隈様によると、1968年の新車から、裾の細かいラインがなくなったそうです。
2000年代に至るまでこのデザインが継承されていました。

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80s岩手県のバス“その頃”