その3 |
つい1週間ほど前まで田んぼだった場所は急に畑にはなりません。
畑として使い易くするためには、土壌を物理性と化学性の要素に分けて考えると楽です。
土壌の物理性とは、水はけ・水持ち、通気性の良し悪しなど、作物が根を下ろしやすい環境
を整える事で、秋のうちに切り藁と籾殻を2トンほど鋤き込んで土に馴染ませておきました。
化学性とは、土壌が持つ肥料要素の量、バランスをいいますが、見た目では判断できないので
、土壌分析の結果にしたがって施肥設計を行います。
土壌分析表
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@pH及びECは稲作のために低い状態に管理してきたので、畑作物に適した状態にまで上げます。
A石灰分(Ca)及び苦土分(Mg)が足りないので、石灰/苦土比・苦土/カリ比のバランスを取りつつ
施肥します。
Bチッソ分(N)は作物によって要求量が違うので、基本的に追肥重点で施肥します。
C燐酸(P)及びカリ(K)分は必要量が存在するので施肥しません。
2月20日
@今回の土壌改良に使用する肥料10アール分です。 施肥計算がしやすいよう、またコスト低減のため単肥 を使用します。 A:石灰は鉱物系の炭カル・生石灰等を使用せず、亜鉛・ 銅・ホウ素等微量要素を含むカキガラ有機石灰を使い ます。 200Kg B:苦土は水溶性の水酸化マグネシウムを使用します。60Kg C:チッソは元肥分を尿素で施肥します。 A石灰と苦土を全面散布し撹拌した後、作付け予定の作物 毎に必要量の尿素をウネ芯に入れてウネ立てします。 |
2月23日
施肥ウネ立て後10日間は土を馴染ませておく べきなのですが、今年は少し急ぎます。 @育苗用のハウスで先行して苗を作っています。 Aインゲンは、苗が定植適期に入ったので、少し 地温が低いのですが定植しました。 Bシシトウも邪魔にならない場所に植えておき ました。 |
2006年のハウス作物にリンクします。
甘長トウガラシ | スイートコーン | インゲン | ブロッコリー | シシトウ |
エダマメ | ベイナスその他 | |||