Topics ビニルハウスって その3


つい1週間ほど前まで田んぼだった場所は急に畑にはなりません。
畑として使い易くするため
には、土壌を物理性と化学性の要素に分けて考えると楽です。

土壌の物理性とは、水はけ・水持ち、通気性の良し悪しなど、作物が根を下ろしやすい環境
を整える
事で、秋のうちに切り藁と籾殻を2トンほど鋤き込んで土に馴染ませておきました。

化学性とは、土壌が持つ肥料要素の量、バランスをいいますが、見た目では判断できないので
、土壌分析の結果にしたがって施肥設計を行います。

土壌分析表

pH 5.1
EC 0.22
CEC 42.4
有効態燐酸 45.1
交換性カリ 103
硝酸態チッソ 3.0
交換性石灰 136
交換性苦土 27
塩基飽和度 19.8
石灰/苦土比 3.6
苦土/カリ比 0.6
腐植    2.43

@pH及びECは稲作のために低い状態に管理してきたので、畑作物に適した状態にまで上げます。
A石灰分(Ca)及び苦土分(Mg)が足りないので、
石灰/苦土比・苦土/カリ比のバランスを取りつつ
 施肥します。

Bチッソ分(N)は作物によって要求量が違うので、基本的に追肥重点で施肥します。

C燐酸(P)及びカリ(K)分は必要量が存在するので施肥しません


2月20日

@今回の土壌改良に使用する肥料10アール分です。
  施肥計算がしやすいよう、またコスト低減のため単肥
  を使用します。

 A:石灰は鉱物系の炭カル・生石灰等を使用せず、亜鉛・
  銅・ホウ素等微量要素を含むカキガラ有機石灰を使い
  ます。 
200Kg

 B:苦土は水溶性の水酸化マグネシウムを使用します。
60Kg

 C:チッソは元肥分を尿素で施肥します。

A石灰と苦土を全面散布し撹拌した後、作付け予定の作物
 毎に必要量の尿素をウネ芯に入れてウネ立てします。


2月23日

施肥ウネ立て後10日間は土を馴染ませておく
べきなのですが、今年は少し急ぎます


@育苗用のハウスで先行して苗を作っています。

Aインゲンは、苗が定植適期に入ったので、少し
 地温が低いのですが定植しました。

Bシシトウも邪魔にならない場所に植えておき
 ました。


2006年のハウス作物にリンクします。

甘長トウガラシ スイートコーン インゲン ブロッコリー シシトウ
エダマメ ベイナスその他