金沢浪漫紀行回顧録(6)


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◇エピローグ

今回で、14年間続いたこの浪漫紀行はいったん幕を閉じる事となりました。改めてこの話を知った時は、やはり一抹の寂しさはありましたが、でも同時に、本当にこのまま終わるのか?とも思った。

 

長年、縁の下で頑張ってきた事務局(財団)、プロスタッフ、そしてボランティア。でも、この浪漫紀行はそれだけではない。この事業に協力して頂いた商店街や自治会の方々。また、出演して頂いた数々の出演者。なんと言っても、足を運んでくれた多くのお客さん。星空のコンサート以外では特に有名なタレントが出ているわけでもないのに、大勢の人に支えられてきたこれらのコンサート。それが、ホントにこのまま終わってしまうとはとても思えない。

 

浪漫紀行がスタートした14年前は、芸術村もない、音楽堂もない、何もなかった。それが今は、21世紀美術館やおもてなしドームもでき、まず金沢が変わった。また、その中から新しい力、新しい芽が確実に育ってきている。今はバラバラに活動しているこの小さな芽をひとつにできるのは、浪漫紀行しかないと思っている。

その意味で、14年前の古い浪漫紀行が終わる。今の新しい近代的な金沢と、古い歴史的な金沢とを融合した、新しいタイプの浪漫紀行。そんな新しいプロジェクトが必要なのではないのか。そんなことを思ったりする。

 

それはさておき、私は何をしようかな。

1991年、平成3年10月末日。」私の日記によると、金沢に帰ってきたのはこの頃のようだ。まるで、この浪漫紀行のために帰ってきたかのように。縁と言うのか、運命とでも言うか、不思議なもので。しかもスタッフだけでなく、出演者としてステージに立つこともできて、いい勉強&経験をさせていただきました。

とりあえずはここでひと休みして、いわゆるリセットするのもいいかも。そして、次へ進むために、一度空っぽにして充電し、鋭気を養うのも時には必要かもしれない。

 

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