品詞
品詞とは、その言葉がどのような性質を持っているのかを明らかにするものです。その中でも、特に「名詞」「形容詞」「副詞」が非常に大切です。
なぜならば、その名詞・形容詞・副詞と同じ働きをする文法が英語の中には数多くあるからです。動名詞、To不定詞の名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法、名詞節、副詞節、形容詞節(関係詞)など、名詞・形容詞・副詞の働きがわからなければ理解できません。
名詞 |
文中で、主語(〜は・〜が)、目的語(〜を・〜に)、補語(それがないと意味が通じない)になる。 |
形容詞 |
(い・な・の)で終わる語が多く、名詞を修飾し、補語になる。 |
副詞 |
(く・に・で)で終わる語が多く、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。 |
では、順番にご説明します。
名詞 |
文中で、主語(〜は・〜が)、目的語(〜を・〜に)、補語(それがないと意味が通じない)になる。 |
この世の中で名前に着いているものはすべて名詞です。車、犬、猫、本・・・なんでもあります。この名詞は文中で主語、目的語、補語になります。主語とは、その文章の主役?のようなもので、日本語では
(〜は、〜が)の着く言葉です。目的語とは
(〜を・〜に)のつく言葉で、その動詞の相手・対象を意味します。補語とは、五文型のルールを勉強しないとわかりづらい考え方ですが、とりあえず、それがないと意味が通じないものと考えてください。
たとえば、人の名前である「トム:Tom」を例に
主語 Tom is a boy. トムは男の子です。(
トムは)
目的語 I know Tom. 私はトムを知っています。(
トムを)
補語 He is Tom. 彼はトムです。(トムがないと
”彼はです。”では
意味が通らない。)
この名詞と同じ働きをする文法は
動名詞
To不定詞の名詞的用法
名詞節
の3つです。
形容詞 |
(い・な・の)で終わる語が多く、名詞を修飾し、補語になる。
|
それがどのような性質、性格、形なのかを表現する言葉です。美しい、大きい、小さい、背が高い、低い・・・これもいろいろありますが、ほとんどは「〜い」「〜な」「〜の」で終わる言葉です。この形容詞は、文中で
名詞を修飾(細かく説明すること)し、
補語になります。
たとえば、「かわいい:cute」を例にしますと
名詞を修飾 This is a cute dog. これはかわいい犬です。(犬がどういう犬なのかを
細かく説明)
補語 She is cute. 彼女はかわいいです。(「かわいい」がないと”かのじょはです。”
意味が通らない)
この形容詞と同じ働きをする文法は
前置詞の形容詞的用法
現在分詞の形容詞的用法
形容詞節(関係詞)
To不定詞の形容詞的用法
の4つです。なお、前置詞は後ほどご説明します。
副詞 |
(く・に・で)で終わる語が多く、動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する。
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「〜く」「〜に」「〜で」で終わる言葉が多く、動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾します。熱心に、早く、立派に・・・などです。「とても」も副詞です。では、例文で見てみましょう。
動詞を修飾 I run fast. 私は速く走る。(”走る”のはどれくらいか?”速く”走る)
形容詞 She is very cute. (かわいいのはどれくらいか?”とても”かわいい)
文全体を修飾 Perhaps she is cute. (おそらく”彼女はかわいい”)
この副詞と同じ働きをする文法は
前置詞の副詞的用法
副詞節
To不定詞の副詞的用法
の3つです。
前置詞 |
(前置詞+〜)の形で、文中で形容詞と副詞の働きをする。
|
前置詞とは、単独では使用できず、(前置詞+the+名詞)の形で使用し、文中で形容詞・副詞の働きをするものです。
(注意 名詞の前にthis/that/所有格)があったり、その名詞が特定の人や場所の名前など文中でも大文字で使用する固有名詞だった場合には、theをつけない)
前置詞もいろいろありますが、とりあえず、最初のレベルでは以下の前置詞を覚えてください。
in |
〜の中に・〜に、〜で(2日以上、市町以上) |
to |
〜へ、〜まで |
on |
〜の上に・〜に、で(1日、〜通り) |
with |
@〜と共に A〜を使って A〜のついた |
at |
〜の地点に・〜に、〜で(〜時〜分、建物・店) |
for |
@〜のために A〜の方へ B〜間 |
from |
〜から |
about |
〜について |
では、「机の上に:on the desk」を例にして見てみましょう。」
私は机の上で遊びます。 I play on the desk.
(遊ぶのはどこで遊ぶのか→”机の上”で遊ぶ
動詞を修飾している ←
副詞)
机の上の本は私の本です。 The book on the desk is mine.
(本はどんな本か→”机の上”の本
名詞を修飾している ←
形容詞)
私は机の上にいます。 I am on the desk.
(”机の上”がなかったら、「私はいます。」意味が通じない。
補語 ←
形容詞)
この前置詞の使い方については、動詞を修飾する副詞の用法と、補語となる形容詞の用法は意識しなくても、使えると思います。ただ、名詞を修飾する形容詞の用法については、意識しないと訳せない場合があります。
なお、前置詞が名詞を修飾する場合には、その修飾する名詞の直後に置かなければなりません。
the 修飾される名詞 前置詞 〜 の形になります。
意識しないと訳せない例を、簡単な文章で見てみましょう。・
I read a book on the desk.
どう訳しますか?”on the desk”を動詞を修飾する用法と考えてしまうと、
「私は机の上で本を読む」
となります。まあ、ありえなくはないでしょうけど・・・
この”on the desk”を名詞を修飾する形容詞の用法だと意識できれば、その前のbookを修飾し、
「私は机の上の本を読む」
となります。
目次
基本的な英文の作り方
どうやって英文を作るのでしょうか。最初に学ぶべきルールです。これだけでは、全然足りませんが、ここから英語の全てが始まります。
三単現のS
一般動詞の語尾にSがつく場合はどういう場合でしょうか。
否定文の作り方
〜ではありませんよ。と表現したい場合はどうすればいいのでしょうか。
通常の疑問文の作り方
相手に何かを質問する文です。「あなたはリンゴが好きですか」のように、「はい」「いいえ」で答える ことができる疑問文です。
疑問詞を用いた疑問文の作り方
上と同じく相手に何かを質問する文ですが、「あなたは何が好きですか」のように、「はい」「いいえ」 で答えられない疑問文です。
疑問詞が主語の文の作り方
「何が彼女をそうさせたのか」「誰がここに来ましたか」のように疑問詞そのものが主語になっている文です。
品詞(名詞・形容詞・副詞・前置詞)
これは英文法を理解する上での前提の知識です。これを意識するしないで、英語の理解が全然違います。
名詞が2度目
「この本は私の本です。」日本語では何も問題ない文章ですが、英語では同じ名詞を2回も続けて使用はできません。さてどうしたらよいのでしょうか?
助動詞
「勉強する」「遊ぶ」「いる」など動詞に「かもしれない」「できる」「しなければならない」などの意味を加えたい場合に使うのが助動詞です。
thereの用法
「数匹の犬が公園にいますす」など「〜があります/います」の時に使用する文法です。しかし、「私の犬が公園にいます」の時には使いません。その違いは何でしょうか。
”の”の使い方〜 'sと所有格
「この花の名前」や「私の父の名前」など「の」について勉強します。
ing(現在分詞・動名詞)
現在進行形とそれ以外のingとの違いがわからず泣いていませんか?
五文型
I found this easy book. と I found this book easy.の日本語の違いがわかりますか。五文型は大切な知識です。SVOCの順番を覚えるだけではありません。
時制(現在・過去)
「私は今日英語を勉強する」「私は昨日英語を勉強した」今現在と過去を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
時制(未来)
「私は明日英語を勉強するつもりです」未来を表現するにはどうすればいいのかを学びましょう。
時制(完了)
日本語にはない時制です。「今現在がわかる過去形」と考えてください。
坪井英語塾