<国内写真集>
£写真−牡牛座£
[星と星座の写真集]
(PHOTO - Taurus, Japan)

−− 2011.10.30 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2011.11.03 改訂

 ■牡牛座の写真

 <11.10.28−02:41|大阪市>下は牡牛座と周辺の星座です。周辺の星座との相対的位置関係がこれで理解出来ます。牡牛座は首星アルデバラン(Aldebaran)が赤くて明るいので見付け易い星座です。
 この写真で面白いのは牡牛座と馭者座は連続して居り、牡牛座が馭者座の馭者に御されて居る事です。牡牛座と馭者座のセットで牛車(ぎっしゃ)という訳で、ギリシャ神話主体の星座の中に日本の王朝時代の乗り物を発見して仕舞いました。他にペルセウス座やオリオン座が周辺に在ります。

写真111028−1:牡牛座と周辺の星座。

 下は上の写真の牡牛座の頭の部分とプレアデス星団(Pleiades star cluster)(和名:昴)の拡大です。

写真111028−1−1:牡牛座と頭と昴の拡大。

 ご覧の様に牡牛座の頭は釣鐘状に見えるので日本人は釣鐘星と呼んで来ました。この釣鐘の底辺にアルデバランが橙色に輝いて見えますがアルデバランは赤色巨星です。釣鐘の胴の部分には散開星団ヒアデス星団(Hyades star cluster)が在ります。そしてプレアデス星団も散開星団です。
 尚、プレアデス星団は別ページで独立して扱いますので▼下▼からご覧下さい。
  写真−昴(プレアデス星団)(PHOTO - Pleiades star cluster, Japan)

 <11.11.01−21:57|大阪市>撮影順序が逆転しますが、下がアルデバランと釣鐘星全体です。この釣鐘星の胴体部分が約100個の恒星から成るヒアデス星団です。アルデバランの距離は60光年、ヒアデス星団は149光年なのでアルデバランは星団に含まれないのです。

写真111101−3:アルデバランと釣鐘星全体。

 <11.11.01−04:02|大阪市>左下はアルデバランとヒアデス星団です。上の写真との対比を容易にする為に星図の線を入れました。これで釣鐘のどの部分か一目瞭然です。

 <11.11.01−21:50|大阪市>右下はアルデバランと近傍の星です。
写真111101−1:アルデバランとヒアデス星団。写真111101−2:アルデバランと近傍の星。

 ■牡牛座の四方山話

 (1)基本データ

  ●牡牛座(おうしざ、Taurus[ラ])は、黄道十二星座の第3星座。オリオン座の北西、牡羊座の東、双子座の西に在る。首星はアルデバラン。有名な二つの散開星団プレアデス(和名:昴(すばる))とヒアデスを含む。厳冬の夕暮に天頂近くで南中。略符Tau。

  ●アルデバラン(Aldebaran)は、(「付いて来るもの」の意のアラビア語に由来。プレアデス星団に続いて昇ることから)牡牛座のα星。橙色の1等星で、距離60光年。赤色巨星。スペクトル型K5。冬の南天高くに見られる。
  ●ヒアデス星団/ヒヤデス星団(―せいだん、Hyades star cluster)は、牡牛座のα星アルデバラン付近に散在して見える散開星団。距離149光年。約100個の恒星の集まり。
   ・ヒアデス/ヒヤデス(Hyades)は、ギリシャ神話でゼウスからディオニュソスの養育を託されたという5人、又は7人のニンフゼウスに依って星座中に置かれた

  ●釣鐘星(つりがねぼし)とは、牡牛座のウシの顔に当たるV字形をした一連の星(ヒアデス星団とアルデバラン)を釣り鐘に見立てた名称。鐘撞き星。鐘星。沖縄では「ウマの面(つら)」と呼ぶ。




£−− 以上 −−£

●関連リンク
参照ページ(Reference-Page):星や星座の専門用語集▼
資料−天文用語集(Glossary of Astronomy)
補完ページ(Complementary):プレアデス星団▼
写真−昴(プレアデス星団)(PHOTO - Pleiades star cluster, Japan)
補完ページ(Complementary):馭者座▼
写真−馭者座(PHOTO - Auriga, Japan)
オリオン座▼
写真−オリオン座(PHOTO - Orion constellation, Japan)


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