−− 2011.10.24 エルニーニョ深沢(ElNino Fukazawa)
2011.10.27 改訂
◆β星リゲル(Rigel)
<11.10.20−05:03|大阪市>下はオリオン座のリゲルと近傍の星です。星座の写真集を制作しようと思い立って先ず初めにオリオン座から始める事にしました。何と言っても明るく判り易い星座だからです。
リゲルは実視連星の超巨星という事ですが、リゲルの右に見えてるのが伴星でしょうか。
下は上の写真のリゲルと伴星の拡大(原寸大)です。
◆三つ星(3 stars of Orion's Belt)
<11.10.21−05:22|大阪市>下はオリオン座の三つ星 −写真で右からδ・ε・ζ− です。日本では三連星(みつらぼし)などと言われ古来から親しまれ、船乗りたちの目印とされて来ました(→後述)。
◆α星ベテルギウス(Betelgeuse)
<11.10.24−01:42|大阪市>下はオリオン座の首星ベテルギウスと近傍の星です。
下は上の写真のベテルギウスの拡大(原寸大)。ご覧の様に現在は赤色超巨星ですが何時超新星爆発が起きても不思議で無いと言われて居る星で天文学者や天文ファンに注目されて居ます。
◆星座(Constellation)
<11.10.26−04:13|大阪市>下はオリオン座の全体です。ベテルギウスは「冬の大三角」を形成します。
(1)基本データ
●オリオン座(Orion constellation)は、冬に南東の空に見える星座。α星は狩人オリオンの肩に在る1等星ベテルギウス。β星は足の部分に在る1等星リゲル。中央に三つ星が並ぶ。その南にオリオン星雲が在る。午後8時の子午線通過(南中)は2月上旬。略符Ori。
・オリオン(Orion)は、ギリシャ神話でボイオティアの巨人の狩人。月の女神アルテミスを犯そうとして彼女の矢に射られ星に成ったとされるが、異説も在る。
・ボイオティア(Boiotia)は、ギリシャ東部の地方。古代ギリシャの時期に、首都テーベ(テバイ)を中心にボイオティア同盟を組織。
●オリオン座の三つ星(―ざのみつぼし、[three stars of] Orion's Belt)は、オリオン座の中央部に並ぶδ(デルタ)・ε(イプシロン)・ζ(ゼータ)の3つの星。何れも青白色の2等星。唐鋤星(からすきぼし)、三連星(みつらぼし)。単に三つ星と言えば、このオリオン座の三つ星を指す。参星。
●ベテルギウス(Betelgeuse)は、(アラビア語の「巨人の腋の下」の意から転じたもの)オリオン座のα星。赤色の1等星で距離は500光年。半規則変光星。赤色超巨星である。平家星。
●リゲル(Rigel)は、(アラビア語の「巨人の左足」の意から転じたもの)オリオン座のβ星。青白色の1等星で距離は700光年。実視連星で主星は超巨星。源氏星。
●オリオン星雲(Orion Nebula)は、オリオン座の三つ星の南に肉眼でも見える散光星雲。距離1,500光年。4個の高温星(トラペジウム)が放射する紫外線に因ってガスが電離されて輝く。現在も星が誕生しつつ在る領域の1つである。NGC1976-7。M42。
(2)日本ではオリオンの三つ星は航海の神
日本の住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)や宗像三神(田心姫命・湍津姫命・市杵島姫命)は何れも航海安全を司る海神ですが、海神が三神セットなのはオリオン座の三つ星に由来します。これは日本のみ為らずインドネシアやポリネシアなど北半球の海洋民に共通して見られるもので、北半球の海上からはオリオン座の三つ星は非常に目立ち、GPSも羅針盤も無い時代の船乗りたちは三つ星を航海進路の標識にしたからです。
●関連リンク
@参照ページ(Reference-Page):星や星座の専門用語集▼
資料−天文用語集(Glossary of Astronomy)
@補完ページ(Complementary):冬の大三角▼
写真−冬の大三角(PHOTO - Winter Triangle, Japan)
住吉三神について▼
阪堺電車沿線の風景−大阪編(Along the Hankai-Line, Osaka)