寫眞舘 No.29, Photo gallery 29
◆画像の転載等はご遠慮下さい.
◆◆◆◆◆ 2020.11.1 Sun. ぷち発表会 " 奏々 " sousou∞ ◆◆◆◆◆
〜 吉見由子門下生による
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ところ: 吉見由子ヴァイオリン教室・表玄関ピアノ室
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このご時世、ホール利用不可で
25周年記念演奏会は泣く泣く断念.
.しかし、
生徒さんらの意欲向上と
門下親睦のため、
恒例の秋の日、自宅を開放し
ぷち発表会開催に立ち上がりました.
こぢんまり、
でも楽しい企画の詰まった会、
今年ならではの想い出となりました.
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写真撮影協力:渡邊さんお父様…お忙しい中お付き合いいただき有難う
ございました!(-人-)
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青枠写真→画像をクリック→拡大画像へ (別画像もあり) * |
人数制限に座布団指定席その他もろもろ…会場準備には本当に気を遣いました.
幸いお天気に恵まれ、縁側は終始網戸で換気は十分、助かりました.
客席とした奥の仏間.
…ここで昔々誰かさんは、亡父に怒鳴られ泣きながら楽器弾いておりました.(笑)
ソロ−1
いつもと全く違う雰囲気…
どう進めたらよいか、主催側も戸惑いつつの開演、
1人目の生徒が堂々と弾き始めてくれてホッとしました.
うっとうしいマスクも演奏のときだけははずして…
渡邊璃音
メヌエット /ボッケリーニ
日頃なかなか思い切った演奏ができませんが、
本番では弓も大きく使えて、練習の成果の表れた
いい演奏を聴かせてくれました!感性は持っているので
やりたい音楽が音に表れるまでよく弾き込んでから
本番に臨めるともっとよかったですね.いよいよ
中級の域に踏み込むまでになり意気揚々頑張ってもらう…
はずだったのですが、新たなジャンルへの挑戦のため、
ヴァイオリンの学習は本番ののち突如、
かなり中途半端なままに中断…非常に残念です.
でも新しく頑張る目標を見つけたのは素晴らしいこと、
陰ながら応援しています、頑張ってね!
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村本歩生
ロマンス ト長調 Op.40 /ベートーヴェン
大学受験を控えた多忙な高校3年生でも発表会には参加、 その選択は花マルですね!ソロ曲選考の際にご紹介した
1曲が心に刺さり、珠玉のヴァイオリン名曲に挑戦、
高難度の重音には少々翻弄されながらも果敢な演奏を
披露してくれました.今後に望むことはひとつだけ、
もっと音楽を内から湧き上がる情熱でもって求めて
いただきたいです.
自らの感情の発露として音楽と 向き合えたとき、ヴァイオリンを弾く歓びは、今とは
次元の違うかけがえのないものにかわるはずです.
その後進路も決まり3月で教室は離れることになりましたが、
「求めよ、さらば与えられん」これからも頑張って下さい!
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近藤美帆
ガヴォット /ラモー
近年中級の佳境に差しかかり、本格化してきたポジション練習
では身体や指が硬く届かない、微妙な音が聴き取れないなど、
大人の学習者ならではの辛い部分に苦しんでいますが、
毎週少しずつ練習を進めじわじわと上達を遂げており、
本番の演奏も無事難所を乗りきることができました!
教室に通うこと16年、ヴァイオリンが好きで、
ずっと通い続けられていること自体が何よりの才能です.
発表会もお好きなようで、こんな状況下の開催を心から喜んで、
丁寧に感謝の言葉を述べてくださり、主催側として
大変励みと労いになりました.好きと継続は何よりの力、
まだまだ今後の進化を楽しみにしております!
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小田恒季
きらきら星変奏曲/フランス民謡
2月に新入学、まだ楽器の持ち方もままならないうち
1ヶ月後にはコロナ休講で、以降丸3ヶ月レッスンはまばらに….
前途多難な学習の幕開けでしたが、教室再開
してから
1からやり直すように頑張って、初めての発表会にも
堂々エントリー、みんなの前で頑張って演奏してくれました.
指が柔らかくまだ左指の押さえ方は決まりませんが、 自分からも工夫しようという気持ちが見え、弓の持ち方の
方は安定しつつあり、
最近少しいい音が出て来ました.
この楽器の練習とは、曲を弾けるようにしながら
いい音の出る奏法を探り出していくこと、工夫と努力で
きっと上手になります、頑張って続けて下さいね!
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Project α:特別講座 " ヴァイオリンを知っていますか?"
講師:吉見 由子
本番1ヶ月半前、助っ人の門下卒業生さんがご事情で突如出演降板、
すべての企画が立ちゆかなくなり大慌て、一時は会の中止も考えましたが、
生徒の皆さんのための会、
死に物狂いで立て直してどうにか実施にこぎ着けました.
ぽっかりあいてしまった門下卒業生さんのVnソロ演奏枠の穴には、
苦肉の策でヴァイオリン3拓クイズをはめ込みました.
クイズ問題pdf
発声を減らすためクイズは事前に準備した録音で進め、
講師たる私は舞台で楽器を振り回してゼスチャーアピールしていたのですが、
生徒も親御さん方も配布の用紙にかぶりつきでしたね.(故に写真もナイ…笑)
楽しんでいただけたようで何よりでした.
クイズ解答の裏付けのために作った資料たち.
小休憩5分
再度調弦、そして引き続き…
ソロ−2
急に降ってわいたクイズコーナーの直後で
演奏モードに戻すのは大変だったかもしれませんね.
でもま、身内のみの会ということで.(-人-)
加藤礼子
協奏曲 第4番 第1楽章 /ヴュータン
数年計画で、今回満を持してソロ曲に設定し、
コロナ騒ぎの前から練習を積んできたこの叙情的超難曲、
こんな狭い会場で、ピアノ合わせも満足にできない中での
演奏となり本当に気の毒でしたが、持ち前の粘り強さで、
聴衆を圧倒する演奏を聴かせて下さいました!あの迫力は
やはり誰かさん譲りですかねぇ…(笑) 出会いから四半世紀、
一時は3人のお子さんも連れ往復2時間・週に2度教室に通う
という離れ業を破綻なくやってのけたスーパー門下生さん、
その心意気に不足はありません!この楽器は10年・20年
向き合っても新しく学ぶことばかりの深〜い楽器、
そのヴァイオリンへの愛を胸に、これからも一緒に
情熱的なヴァイオリン演奏を求めて参りましょう!
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加藤雅子
ロマンス /リーディング
奏法改善で通って3年、本番は全体に整った演奏で
弾き切ることができました!ただ、発表曲に移った刹那は
焦って我流で弾いてしまい持ち崩しそうになったこと、
今後のためによく認識しておいて下さいね.
最近、大変いい音が出せることがあるのですが、
他に意識すべきことが増えると何かが崩れ、
それに気付かないまま良くない練習を重ねてしまう…
堂々巡りで苦しい局面を迎えています.対処法は
やはり、良い耳が育ち、それに反応できる機能が無意識下に
備わるまで、基本に立ち返り、遅いテンポから徐々に
上げていく地道な練習を繰り返すしかないかと思われます.
焦らずじっくり頑張って参りましょう!
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坂根優斗
ガヴォット /ゴセック
ちょっと背伸びでしたが、自分からやってみたいと
今回の有名ソロ曲を選びました.移弦はやたらと多いわ、
初めての4音スラーにピッツィカート…新しい奏法群には
案の定苦戦しましたが、努力して本番までに間に合わせ、
当日はとても楽しそうに演奏してくれました! でも本来もっといい音が出せる人のはず…次回は
少し余裕を持って弾き込んで、持ち前のいい音色を
みんなに聴いてもらえるといいですね.楽器の持ち方・
姿勢が正しく直せないのだけ非常に残念です.
上達には楽器が楽に持てていることが大変重要です.
悪い癖は早く直して自由に思い通り弾けるように、
これからこそ頑張って下さい、期待しています!
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加藤美和
協奏曲 イ短調 第1楽章 /ヴィヴァルディ
ついに本格的なチェンジポジションの中級曲に至り
おっかなびっくり手探りで始めた有名曲、
当初は伸び悩んでいましたが、やがてこなれてくると
安定した音が出せるようになってきて、過去一番の
長い曲にも関わらず淀みなく推進力のある演奏、
生徒ソロのトリを立派につとめてくれました!
最近理解力は十分、今後改善を期待するのは
音や音楽を感覚的に捉えられるようになることです.
正しく美しい音程感・安定したリズム感などすべて、
お手本は自然界の中に存在しています.音楽は感性、
ヴァイオリンは情熱の楽器…よい耳で聴き心で感じて、
楽器から美しい音色を紡ぎ出して下さいね!
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Project β:ピアノトリオ
〜 先生&エキストラ陣による 〜
せめてアンサンブルを1曲聴いてもらいたい、合奏に弦楽も取り入れたい…で
エキストラさん方のご協力をあおぎ、今回のような多彩な企画群がかないました.
(後日の演目の差し替えには苦労しましたが….)
セレナーデ 〜 歌曲集“ 白鳥の歌 ”より /シューベルト=リスト
渡邊 奈央子, P 吉見 由子, Vn 西田 彰夫, Vc
詩人レルシュタープはシューベルトの遺作集に自分の詩が載っていて驚いたとさ.
勉強するといろいろなことがわかって面白いです.
休憩 (20分)
集団での飲食となるのでぎりぎりまで迷いましたが…
大皿をまわすのは避け、袋詰めしたお菓子とお茶を配布しました.
また、休憩中、第1回演奏会から昨年まで24回分のプログラム&チラシを
ファイルにして回覧しました.
本当は今年は25周年記念演奏会だったのよぉ.(泣)
昔のプログラムのファイルと、ヴァイオリンクイズの資料を閲覧する生徒ら.
一生懸命書いてくれた作文、
文章には楽器のレッスンでは
見えない個性が表れて とても楽しいです!
折紙の花をあしらいました.
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会場には、第1回〜24回(昨年)までの記念全体写真と
生徒らのヴァイオリンについての作文を掲示しました.
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裏方の自分は休憩時間もほとんど休む暇もなく
後半戦に突入!
Project γ(ガンマ): 吉見由子 ソロ
テーマ “ ○○・オン・クラシック ”
何が出るかな、
何が出るかな…
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プログラムに並ぶ○○たち、
… 一体これは何?
1. ○○○
2. ○○ろ○
3. ○ん○
4. ○○と○○
5. ○○
6. ○
7. ○○ん○○ |
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謎のプロジェクト γ (ガンマ)、その実態は…「むし・オン・クラシック」
音楽の世界に息づく「虫たち」の曲を紹介するコーナーだったのでした!
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解説の度にマスクの着脱は大変なので
自作 手持ちマスクで応戦!
材料:針金ハンガー、ラップの芯、
コルク、ハンカチ、クリップ.
ちなみに、スタンドは50枚入
CD-Rケースの支柱、
最適でした.(^-^)v
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登場の虫
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演奏曲一覧 詳細 ( …編曲:吉見由子) |
1. ちょう
2. こおろぎ
3. とんぼ
4. かぶとむし
5. はえ
6. か
7. くまんばち |
1.花と蝶 Op.1-1 /フォーレ
2.眠りの精 /ブラームス
3.ポルカ・マズルカ "とんぼ " (抜粋) /ヨーゼフ・シュトラウス
4.かぶとむし(抜粋) 〜歌曲集 "子供部屋"より/ムソルグスキー
5.四季より"夏" 第2楽章/ヴィヴァルディ
6.蚊の踊り 〜44のヴァイオリン二重奏曲集より/バルトーク
7.熊ん蜂は飛ぶ 〜オペラ "サルタン皇帝の物語" より/リムスキー=コルサコフ |
5・6曲めは極力オリジナルに忠実に弦楽で.
Vc 西田彰夫さん、急きょヴァイオリン代弾き任命の加藤礼子さん、
ご協力有難うございました!
5.バックの2名様、ハエ&雷、絶賛熱演中.
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6.急きょ苦肉の編曲で、超巨大な蚊が降臨!
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でも世の中には本当に、超巨大なカブトムシや蚊がいるんですって…
お話のための調べ物も入念にしました.
「え〜、もしかして今のは△△虫?」…やはり少年達から声があがっていましたね.(^-^)
…でも演奏中は静かに聴いてね.
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締めの第7曲は再び吉見&P渡邊先生の2人で超有名曲「熊ん蜂は飛ぶ」!
こんなご時世だからこそ生徒さん方に楽しんでもらえたらと必死で練り上げた
30分にもわたる一大プロジェクト、最後にプログラムに貼り付ける
演奏曲一覧メモ&シールを配布し、堂々、完遂しました.(^-^)v
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席移動 & セッティング
事前に熟考した綿密な手順で、会話少なくスムーズに移動できました.
ピアノ室はモト土間で一段低いわ、↑中の和室は天井が低く弓がぶつかるわ…
幾多のマイナス因子を工夫と妥協でかいくぐって…どうにか合奏へ.
合奏
Va奏者が降板し一旦はどうなるかと思った合奏枠でしたが、
必死の調整で、予定の全曲みんなで楽しく演奏できました.
…編曲:吉見由子
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ディヴェルティメント K.136 第1楽章 /モーツァルト
Vn1:加藤礼子 Vn2:村本歩生 Va:吉見由子 Vc:西田彰夫
吉見がVaに持ち替え生徒1名がVnパートを移って、総勢4名でかろうじて実施.
さらにこのレベルの曲のぶっつけ本番は無謀の極み….
どんなに窮しても、やはり合わせは削っちゃいけませんね…(泣)
主よ、 人の望みの喜びよ /バッハ
〜 教会カンタータ "心と口と行いと生き様をもって" BWV 147 より
Vn1:渡邊璃音・加藤美和・加藤雅子・近藤美帆
Vn2:村本歩生・加藤礼子
Va:吉見由子,Vc:西田彰夫,P:渡邊奈央子
コロナ禍、演奏の機会を失ったクラシック音楽家達の多くが、自宅にこもって、
西洋音楽の原点たるバッハを練り直していたといいます.
(今回の企画にも実は、曲目変更前にはバッハが点在していました.)
生徒さん方にも今是非、敬虔なハーモニーを味わってほしいと思い、合奏の1曲に設定しました.
合唱 〜オラトリオ "ユダス・マカベウス" より /ヘンデル
Vn1:坂根優斗・渡邊璃音・加藤美和・加藤雅子・近藤美帆
Vn2:村本歩生・加藤礼子
Va:吉見由子,Vc:西田彰夫,P:渡邊奈央子
何故この曲が表彰状授与のときに流れるのか.
ルーツの解説録音を、演奏前に流しました.
ヨーロッパで始まったこの風習も今や日本だけとか…?
そして、今年も合奏のシメは、参加者全員でこれ!
“かえる”のカノン /ドイツ民謡
Vn1:加藤雅子・近藤美帆
Vn2:小田恒季・坂根優斗・渡邊璃音・加藤美和
Vn3:村本歩生・加藤礼子
Va:吉見由子,Vc:西田彰夫,トイピアノ:渡邊奈央子
P渡邊先生がトイピアノで華を添えて下さいました.
やっぱりこの曲、発表会やり終えた〜♪って気がしますね.
花束
終演時、出演者の皆さんから、私、P渡邊先生・Vc西田さんに
素敵な花束・贈り物をいただきました.有難うございました!
美しい花束、長く余韻を楽しませていただきました.
少々延長しましたが、どうにかすべてのプログラムを終え、記念撮影.
記念写真
本日の出演者たち.
おうちの方々も加わって.
3密回避のため、来場者は参加者1人につき2名までとさせていただき、総勢21名.
↑上写真・上段右端、ビデオ撮影を手伝ってくれたモト門下生・加藤昂志くん、
かわって、↓下写真・上段右端、写真撮影をして下さった渡邊さんお父様.
お帰りの際、今年も春に株分けした鉢(君子蘭の葉鉢)をオマケで配布しました.
(花部分は、例によって、昔いただいた花束の包装紙にて作製の折紙.)
その後、参加者・関係者の皆さんからは、万が一の有り難くない報告もなく、
2週間後にやっと「無事」演奏会をやり終えた実感が持てました.
1年前密かに思い描いていた
25周年記念 "小さなヴァイオリンコンサート" とその企画は幻となりましたが、
本来なかったはずの門下生演奏会が小規模ながらも実施でき門下みんなで楽しめて、
諸事必死で頑張った甲斐がありました.
会を終え、いつもならば次回に思いを馳せるところですが、
現在はそんな状況ではありません.
でも
「音楽は世界を救う.Byカザルス」
我々が皆、家で音楽・ヴァイオリンに打ち込んでいれば
やがてこの事態もおさまっていくことでしょう.
今はただ、1日も早い事態の収束を祈ります.
(2021.1月)
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