高層新庁舎           
             心が痛む 重い市民負担

                                  No.282

多くの市民が「豪華な高層庁舎は要らない」など見直しを求めていたが、この2月に当選した柴橋正直新市長は、市長など特別職専用の所謂〝特権エレベーター〟についても何ら見直しをせず、前・細江市長が市民の反対を押し切って進めてきた高層庁舎建設の着工に踏み切った。

工事の起工式では、2月23日に退任した前市長・細江茂光氏と肩を並べて一緒に鍬入れを執り行うという異様な光景も見られた。

こうした対応に、多くの市民から、「柴橋新市長には期待を裏切られた」「安易に細江市長の敷いたレールに乗ってしまった」「なぜ、見直しをせず、急いで着工したのか」など、不満の声が多数寄せられている。

少子高齢化時代を迎えて、岐阜市の将来人口は、40年後には現在の41万人から27.3万人に減少すると推計されている。

それ故、時代に逆行する豪華な高層庁舎は不要である。使い勝手も悪く、災害時などの避難・移動が困難になる。床面積は同じで、横長の9階建の安定感のあるコンパクトな構造にして、岐阜市の身の丈に合った市庁舎を建てるべきであった。

新庁舎完成後の維持管理費は年間約3億円にもなる。現庁舎の3倍である。この費用は全て市民の負担となって重く圧し掛かってくる。

▽ 総事業費約300億円の大事業。

私は問題の多い高層庁舎建設に異論を唱えて見直しを求めてきた市議の一人として、市民の皆さんの負担が増えること、子や孫に借金の負担を回すことに心が痛む。
私共無所属クラブ4人の議員は、高さ・構造・工事時期などの見直しと市民負担の軽減を求めて反対しました。しかし、自民党・公明党会派の議員と和田直也議員などは高層庁舎建設を〝是〟として賛成し可決された。

はっとり勝弘のつぶやき

歴史上、多くの権力者は豪華な建物を自己を誇示する為に造ってきた。それにより多くの民が、その負担に苦しんだ。

愚の歴史は繰り返される。


                                          2018.7.2


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