岐阜市監査委員
不透明な人選
馴れ合い政治の温床
No.281
地方自治体の決算や業務内容について監査する部署が、全国の都道府県や市区町村に設置されている。 岐阜市では市庁舎内に監査委員事務局があり、9人の市職員が業務に携わっている。これを司る監査委員は条例で4人と決まっている。この内2人が市議会議員から選出される。 監査委員は市長が任命し、議会に人事議案として提出され、承認を受ける。 この委員の人選が不透明で、馴れ合い市政の温床となっている。即ち、役所の決算や事業内容について厳しく監査をされることを嫌う行政側は、自分達の立場を考えて賛同し、擁護してくれる政党(与党)に所属する、所謂イエスマン議員を任命し、野党的立場のチェックマン議員を排除している。このことは、例えば共産党に所属している議員や、無所属で厳しく意見を言う議員を避けていて、過去に一度も監査委員に任命していないことでも明らかである。 議会対策丸見えで、不公平な人選。こうした岐阜市の行政姿勢は時代錯誤で、中核市として恥ずかしい。断固改めるべきである。 年間2千数百億円の岐阜市の公会計は市民の貴重な税金である。市民目線でしっかりと監査して問題を指摘しないと行政の無駄遣いは無くならない。公会計が故に、より厳しい目、立場での監査が必要であり、甘い対応は許されない。 2月に就任した柴橋市長には、従来にない対応を期待したが、5月議会に於ける議会選出監査委員の人選方法は従来と何ら変わらず、公益を忘れた自己保身型の不透明な馴れ合い人選になった。 これでは、柴橋市長に市政の改革は期待出来ない。 2018.6.4 |
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