増えた
イエスマン議員
No.246
近年、地方議会の総与党化が目立つ。 議案に対して疑問を持っていても黙っていて(或いは疑問すら感じないかもしれない)、何ら発言もせず、採決の時は起立して賛成する。所謂イエスマン(ウーマン)議員が多くなった。このため、賛成多数で殆どの議案は可決される。こうした地方議会が多くなっている。 どんな議案でも「これが最良である」ということは決してあり得ない。市民の目線から見ると、「これはおかしい」「こうしたらいいのではないか」といったことが多々ある。そこで議会は議案について修正や、「ダメだ」と言って否決することも出来る。言うまでもないが、議会はチェック機関である。議会が十分機能を果たしているかが問われる。 ところが、多くの地方議会は与党が多数を占めていて、「初めに賛成ありき」といったような状態で緊張感が欠如している。結果、全ての議案が賛成多数で可決されている。これで議会が十分なチェック機能を果たしているといえるだろうか?! 私は疑問に思う。黙って賛成する議員が多数を占めて、議会が形骸化すると、やがて議会不用論も起こりかねない。 発言も質問も調査活動もせず、ただ黙って賛成するだけの議員が多数を占める議会はブレーキの効かない自動車と同じだ。 また、議員を選ぶ市民(選挙民)も選んだ責任がある。選びっぱなしではいけない。自分が選んだ議員がどのような活動をしているかを常に監視してチェックすべきだ。 4月は4年に一度の統一地方選挙が全国の多くの自治体で行われる。無投票の選挙区も多数あり、選挙民の選択肢は狭くなっているが、激戦が予想される選挙区も多くある。棄権は民主主義の権利を放棄することで危険である。まず投票に行くべきだ。しっかりした〝選人眼〟でより良い候補者を選ぶことが重要である。 2015.4.4 |
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