拙速な判断
TPP交渉参加方針
議論と説明不足
No.187
賛否両論で国を二分する議論の中、与野党内の強い反対を押し切って、野田佳彦首相は11月11日、首相官邸で記者会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)について「交渉参加に向けて関係国と協議に入る」と述べ、参加する方針を表明した。 多くの国民が疑問と不安を持つこの問題を十分な議論や説明もなく、なぜ急いで参加方針を打ち出したのか。その背景にはアメリカの強力な圧力があったことは否めない。 初めに参加あり≠ニいった日本のアメリカに対する弱腰外交、アメリカ追従でハッキリとものを言わない、言えない日本外交の脆さを曝け出した拙速な方針決定に多くの国民は激怒している。こうした日本外交の弱さは、沖縄の基地問題に対する日本政府の対応と全く同じである。こんな弱腰で日本の国益が守れるのか疑問だ。 何れにしても、参加表明したからにはしっかりと議論し、国民の前にその経過を十分説明し、国益を損うような安易な妥協は絶対に避けなければならない。納得のゆく交渉が出来ない場合は参加表明を取り止める覚悟が必要である。 2011.11.15 |
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