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旅行記4-1 ページ

8/28(日) カシュガル市内 1         
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日曜バザール


 たっぷり睡眠をとって,昨日の高地ドライブの疲れも癒え,今日はカシュガル市内観光。
まずエイティガル寺院へ。  (ホテル発 10:00)

カシュガルは異国情緒たっぷりな町

 バスで5分ほど,降りた場所がエイティガール寺院(Id Kah Mosque)前の広場。バスターミナルにもなっていて,バスに乗る人や物売りやらわたしたち観光客も混じって活気が溢れている。ちなみに「エイティガール」tは、「祭壇の礼拝」という意味。
 乾いた空気・黄色い風・原色で縦縞の民族衣装の女性・立派なあごひげのウイグルのお爺さん・紫髯緑眼の人の群れ・・・・・・ ここまで来ると,ウイグル語しか話さない人が少なくないので中国語は殆ど耳にすることはなく中国という雰囲気はまったく無い。
 「遠くまで来たなあ~」と感慨にふける暇もなく,一行は門内へ。 (入場料 10元) 門を入ると外の喧騒から隔絶される,礼拝堂まで庭園のなかを100mほど歩く,左右に池や東屋風の建物,見張り台見たいな櫓(多分,ここで,リーダーがコーランを読み上げるんだろうか?),町中にありながら外の喧騒から隔絶された世界である。

エイティガル寺院正門
正門の高さは12m,ミナレットは18m
ウイグル族は,人なつっこい。
みんな寄ってきて一緒にパチリ

  新疆最大規模のモスクである。イランからやってきた宣教師が,1445年小さなモスクを創建し,数度(1538,1729,1878)の拡張を経て,南北140m,東西120m,敷地面積16,000㎡の大規模な寺院となった。通常は礼拝堂で400~500人がお祈りするが,金曜日は2~3,000人,お祭りには,門前の広場も入れて,6万~7万人(最大10万人)に達するという。
 一日5回沐浴して5回お祈りする,以前は男しか入場できなかったが,最近は女性もOK,ただし同席ではなく。

礼拝堂 ミフラーブと説教台
周りに細かな装飾が施されている。
お祈りの席の絨毯

        イスラム教徒が守らなければならないこと五つ! 

○ 唯一絶対神のアッラーのみを信じる。
○ お祈りは一日5回。無念無想で。
○ 毎年1回,断食と食物禁忌。
○ 条件許せば一生に一度メッカ巡礼(ウイグル人の15%位がしているという,ちなみにメッカ巡礼を済ませた人は”ハジ”と呼ばれ尊敬される)
○ 貧しい人には喜捨をすること。


天井には寄木細工風の装飾 礼拝堂の回廊部の天井の装飾

 この後,歩いて職人街と呼ばれる一角へ。
 商売上手でかつ手が器用だと云われるウイグル族!

日用品は,手作りでなんでも作っちゃうよ!

 帽子,赤ちゃんベッド,楽器工房,セイロ,銅なべ,包丁、木彫り布団を製造し売るお店,綿の打ち直し屋,鍛冶屋,木工屋など間口一間ほどの小さな店が軒を連ねる。さらに,ナン,肉,野菜,さくらんぼ,ざくろ,瓜,イチジクなどの果実を売る露店が目白押し。
 ウイグルのおばさんが拡げている露店で,黒っぽい塊で小さなレンガのような不思議な品を見つけた。柳の木の樹脂から造ったもので髪の毛の光沢を出すもので”イリム”と呼ぶそうだ。ポマードみたいなものか?

化粧箱(日本の”長持ち”に相当?) 帽子屋さん
ウイグル人は,模様のついた平たい帽子を被る,回族は白い帽子。ウイグル族の好む色は,青・赤・緑。
職人街の風景
シュメークという赤ちゃん用の便器 エジェという伝統楽器
お店の人が弾いて見せてくれた。なかなか妙なる音を出す。
楽器工房
銅製花びん グラインダーでなにやら造っている鍛冶屋の旦那 椅子つくりの名人?

 フリータイムの時,ナン屋さんの店内に「ヤフシムーシズ(こんにちは)」と言って入いる。ナンをこねたり,型を整えたり,釜に出し入れする様子を写真に撮らせてもらった。ポーズをとってくれたりしてなかなかのエンターティナーぶりを発揮してくれた。

捏ねる 整形,飾り模様を刻印 釜に放り込む 焼き上がったナンを素早く放りあげる。
店頭に並べて焼き立てをどうぞ!

 時折,茶色いベール(パルダ)を被ったご婦人が通って行く。結婚した女性で,ご主人が美人の奥さんを他の男性に見せたくないのでベールを被らせるとのこと。
 勿体無い!皆に見せればいいのにね~。20年くらい前までは,殆どの既婚女性がパルダを被っていたが,今では1割くらいだという。

パルダを被った女性 子供達は大変人なつっこい,ポーズをつくって写真を撮ってくれとせがむ。


 女性のポリスが道の中央で店を広げている屋台商に撤去を指示していた。中にはポリスの姿を見たとたんに店を片付けはじめる者もいる。東西いずこも同じようなもんだ,新宿の街角などでも似たような光景を目にする。
 イチジク・李光桃(スモモと桃の接木による果物)・梨・ぶどう・なつめ・瓜・スイカなど旬の果物が並んだ中で”心果”という変わった果物を買い,皆でつまみながら職人街の出口まで歩く。
 

まだ10歳くらいの娘さんだが,なかなか商売が上手い!この後すぐお客が黒山のように集まっていた。 ”心果”というオレンジ色の実を食べる,なんともいえぬ味!
  

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