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旅行記2-1 ページ

8/26(金) ウルムチ←→天池         

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天山山脈第二の高峰 ポゴタ峰


 今日は,まずウルムチから110kmほど北東にある天地,ウルムチに戻って楼蘭の美女で有名な新疆博物館を見学,二道橋バザールを散策後,夕刻カシュガルに飛ぶという行程である。
 

ホテルの部屋の窓からウルムチ市街 環球大酒店


8:25 天池に向けて出発。今日から先行した二人が加わり14名全員が揃う。これから14日間よろしく~
バスの座席は,全員を3グループに分けて,日替わりで前部シート,中間シート,後部シートに座ることになった,車窓から写真を撮り易い位置とか,日蔭になる方の座席がよいとか,ユレが少ない席がよいとか,ちっちゃなことだけどとかく気まずい思いをすることになりかねないだけに,このシステムには好感を持てた。

 さて,バスの中でスルーガイドの王さんが先ずは,ウルムチの案内をしてくれた。それをまとめると

○ ウルムチは新疆ウイグル自治区の省都で,モンゴル語で「美しい牧場」の意味
○ 前漢時代に西域都護府が置かれ,始めて中国王朝の支配下に入り,その後中国王朝の勢力の消長の度に遊牧民族が独立国家を形成するという歴史が繰り返され清代1884年に首府(それまではイリ)となり1954年迪化(ディーファ)からウルムチという市名になった。首府としてのウルムチの歴史はまだ120年。
○ 人口200万人 72%が漢族,ウイグル族12%,その他カザフ族・モンゴル族・回族など41もの多民族。
○ 新疆ウイグル自治区の人口は2000万人。
○ 気候は内陸性乾燥気候,降雨量が少なく,人工降雨実験をやって効き過ぎて洪水になったこともある。
○ 市内にランドマーク的な存在である紅山(標高920m)がある。公園になっていて毎日地元の人で賑わう。

  

 市内を抜けて高速道路に入る。
30分程すると,周囲は一木一草もない丘陵性山地を(多黄山と呼ぶそうだ)通過する。右手に天山山脈第二の高峰ボゴダ峰が遠望できる。1時間弱で高速を降り,舗装された2車線道路を進む,両側は天池からの雪解け水が滔々と流れる水路,トウモロコシ畑,カザフ族遊牧地が続く。この後,山道となり高度を順次上げていくに連れ,並木の樹種がポプラ~楡~松と変わっていく。

あれ~っ 橋が流されている

  少し開けた谷あいに出たとき,橋や護岸が数箇所流失しているのが見える。1週間前に洪水で流されたと言う。今は,鋼桁の仮設橋が出来ていたり,河原を強行渡河したりして通過していく。ほんの2・3日前だったら引き返さざるを得ないことになったという。
 ゲート(入山料60元/人)の手前で,まあまあの無料トイレ(以前は有料だったという)を拝借。
このあたりからカザフ族のパオや,コッテイジ風山荘が多いのが目に付く,観光客相手の宿泊施設にしているらしい。
虎の口という狭隘な谷間を抜けると広い駐車場に着く。ここでミニバス(往復15元/人)に乗り換えて日光イロハ坂みたいなつづれ折れ道を登り,ざっと3~400mの高度をかせぐ。(この間,リフトも動いているが,お客はチラホラ!何故,2系統のシステムを作ったのか疑問を禁じえない。ま,いいか!

高速道路から見えたボゴダ峰 ゲート
カザフ族が経営する宿泊施設 羊の放牧


 ミニバスの終点で電気自動車に乗り換え,更に5分程で天池に到着。
青味がかった透明な水と万年雪を頂いたボゴタ峰は神秘的だ! ただ大変な人出で,いささか興趣をそぐ,格好の記念写真ポイントは何時まで待っても順番が回ってきそうも無いので湖岸のボート乗り場に向かう。

 ボゴダ峰
 
 天山山脈第二の高峰(標高5445m モンゴル語で「聖なる山」という意味)。ちなみに最高峰は更に西の方にあるトムル峰(7435m)。天池から4000m峰登頂とトレッキングツアーもあるそうだ。
 天 池
 
 ボゴダ峰の中腹1980m地点にある。半月形の氷河湖,面積4.5k㎡,長さ3400m,最大幅1500m,最大水深は通常110m,最近は洪水の影響で130m位とのこと。
 本日は天気に恵まれボゴタ峰が雪化粧して歓迎してくれた。この壮大な景色は「中国のスイス」ともいわれ,自然保護区に指定されている。。

  ボートに乗って(20元/人)天池のほんの端っこを一周して,伝説上の仙女で崑崙山に住んでいたという西王母を祀る道教寺院を眺めたり,おおよそ1時間ほど観光した後,引き返す。
帰路のイロハ坂では左手に西小天池が見え隠れしていた。(写真を撮るタイミングがなかなか摑めづ苦労したスナップが下の写真)

西王母廟と道教寺院 湖畔の屋台でシシカバブーと焼きトウモロコシ(どちらも2元)を頬張る
イロハ坂の途中から見える西小天池 洪水で流された橋
 
 

   ゲートから20分ほど下った「恒秦斉魯山庄」レストランで昼食。
この店は川を挟んだ道路の対岸,向こう岸に渡る橋は見事に流失している。ヒューム管を3本ほど川中に置いて,流れをここを流下させて,土砂を盛って仮橋代わりにしているがちょいと水が出ればあっけなく流失することが明らかだ。車は通行できない,歩いて渡る。
メニューは,豆腐と春雨の炒め物,川魚のから揚げ煮,きゅうり・トマトのあんかけ,もやし・こんぶ煮,チンゲン菜,スープ,冬瓜・トマト玉ねぎの炒め物,鶏のブツ切とじゃがいも煮(後からきしめんの3倍くらいの幅広麺を入れてラグ麺にする),野菜炒め(人参・ねぎ・ピーマン・とうもろこし),ナス炒め,慢頭,スイカ&葡萄ほか とても食べきれないほど,多種類かつ多量!!

 

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