[HOME] > [シルクロード旅行日程表]

旅行記10 ページ

9/3(土) クチャ(庫車)           
スバシ故城・・・・     

<< BACK 

NEXT >>

 
スバシ故城



お腹の具合も治ってよかった~ o(^-^)o

 今日はゆっくり出発,ゆっくり観光の一日。わたしのお腹も一日で回復した。  
しかし入れ替わって,妻が調子を崩す(こちらは,旅の最後まで,帰国してからも平常に戻らず。おかげでタナボタ式に体重が減り,今は,喜んでいる。何時まで保持できるやら?)
閑話休題
10:00 ホテル発

10:35 スバシ故城着
スバシ故城は,町の北方23km クチャ河の両岸にひろがる魏晋時代に創建され唐代に繁栄した西域最大の仏教遺跡である(出土品から,後漢のころにすでに存在したという説もある)。
ちなみにスバシとは,水の頭すなわちクチャ河の源流部を意味すると言う。
1996.11.28 全国重文に指定。                              

 
 チョルターク山(荒れ山)からひろがる扇状地性のゆるい斜面の1.5k㎡にわたって,赤土の壁が何ヵ所も点在している。まさに故城という名前がぴったり。
クチャ河を挟んで東寺区と西寺区に分かれ唐代には,伽藍100・僧侶5000人の繁栄ぶりだったという(玄奘が訪れた時は8千人の僧侶が修行していたとされる)が,今はもとより仏像はすでになく,仏塔と伽藍跡の日干し煉瓦の土塁と土塀だけの茫漠たる光景がひろがる。

入場料 西寺 15元  東寺 15元

 わたし達は,西寺区を見学する。
すぐ右手に大きな伽藍の跡がある,周囲320mの西昭怙釐(しょうこりん)寺の伽藍跡である。
更に進むと右手に多数の僧堂僧坊跡,正面には,高さ40mほどの巨大な仏塔跡がある。登ってはいけないと書いてあるのに,てっぺんに登っている人が居る。ルール違反はいけないよ!
 この仏塔跡から日本の大谷探検隊が仏舎利盒を発掘し持ち帰って,いまは東京の博物館にあるという。同じく仏塔の一画から女性の骨が赤ちゃんと一緒に発見されたそうだ。女人禁制のお寺で「うん?」という感じだ。

佛塔 僧堂

 クチャ河の向こうの東寺区の仏塔跡が小さく霞んで見える。

東寺区全景


 629年 ここを訪れた玄奘三蔵は,『大唐西域記』巻1に,「荒城の北四十里、山の入りこみに接し、一河水をへだてて二伽藍あり。同じく昭怙釐と名づけ、東西相対す。仏像の装飾はほとんど人工を越ゆ・・・・・・」と讃えている。
 760年に戦火により滅亡。
過ぎし日の栄華を偲びつつスバシ故城を跡にする。
 
12:05~14:35  民家訪問&ラグ麺作り体験&昼食
 果樹園を営んでいるウイグル族の民家を訪問。
笑顔の素敵なお母さんマリアムさんのお宅である。緑いっぱいの庭に中の杏の木の下にしつらえた縁台に案内される。
ギンギラギンの太陽がてりつけている筈だが,葉陰の下は意外と涼しい。胡坐をかいたり,横になったりしてくつろぐ。
 干しブドウ数種・イチジク・ナツメ・・ピーナッツ・クッキー・ジャンボナンのもてなし,その後からもスイカやらハミ瓜やらブドウやらが次々と出てくる。ご飯はポロウ(ホテルのレストランなどで頂いたポロウより数段味が良い)。
 クチャのナンは新疆で一番サイズが大きいとのこと。

 縁台に座り込んでくつろぐ ブドウ棚の下で


 2グループに分かれてラグ面を細く伸ばす作業を体験。
何度もちょん切ってブツ切れ麺になってしまう人・慎重すぎて太麺になってしまう人・・・・・ お母さんに手伝ってもらって全員何とか終了。
 縁台に戻って,今,自分で伸ばしたばかりのラグ麺をさっそく頂く。先刻承知のとおり,いろいろな太さ,長さの麺が混じっているが,自分達の作品だ,文句を言わずに全部平らげる。

見事に伸ばし終えた麺の仕上げ作業


 かまどの方でナン焼きを見せてくれた。
 一つのかまどに,φ40~50cmのナンが10個ほど入れて10分ほどで焼き上がる。焼きたて熱々のナンを頬張る,おいしかった~!
 ナンは1ヶ月くらいもつので,砂漠の旅行者の携帯食として重宝されたという。日本では”干し飯”,西洋では”乾パン”に相当する保存食なんだ。

ナンを焼くかまど 焼きあがったナン
マリヤムさん

15:00 ホテル着
 ホテルへの帰途,スーパーマーケットに立ち寄る(わたしとSさん夫妻は一足お先にホテルへ戻る)
このスーパーは,セキュリティーチェックが厳しいとのこと,荷物検査,店内で写真撮影禁止・・・・・・。
 妻は,ハミ瓜入り月餅を買ってきた。タクシー料金は,市内一律5元だとか。

スーパーマーケットが”超市” なるほどね!

 夕食まで休憩。

冷やしそうめんのご馳走が出る!

 19:30 別棟レストランで夕食
 先ず,そうめんが出されたのに驚く。添乗員のN.Oさんが,日本から48束(2.4kg)ももって来てくれたんだと言う。茹で上げた麺をすすぐのに,ミネラルウォーターを使うという配慮もしてくれたそう。
 感激!感謝!あめあられだ!毎日の炒め物ばかりの食事が続くなか,ラグ麺には悪いけど,そうめんのさっぱりしたこの味,美味しかったよ~ わたし達のテーブルはまたたくまに平らげてしまった。オナジ麺類でも
 レストランのメニューは,チキンチリ・青菜と豆腐の炒め物・キャベツ炒め・麻ナス・きくらげとナスの炒め物・・・・

久しぶりの日本の味 そうめん 3晩テキパキと給仕をしてくれた漢族の娘さん


 今晩遅く,というより日が代って深夜に夜行列車に乗車する。それまで部屋でしばし休憩。


<< BACK 

INDEX

PAGEーTOP

NEXT >>