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10/4(月)      オルヴィエート&アッシジ                  

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ORVIETOのDUOMO


   今日は,日本で申し込んでおいた「オリヴィエート,アッシジ一日バスツアー」である。
                                                       一人 106          
 ホテルを回ってピックアップしてくれるのは嬉しいが,朝早いんだ。
 わたしたちのピックアップ予定時刻は7時。
 
   
カップラーメンで早や朝食 

 ホテルの朝食は間に合わないので,カップラーメンで済ませて7時ちょっと前にロビーに下りると,タイミングよく迎えのドライバーがドアーを開けて入って来たところであった。
 外はまだ暗い。
 
 車は,3箇所くらいだったかのホテルで客をピックアップする。 あれっ 日本語ツアーだっていうのに日本人は誰も乗ってこない。

 車は,サンタ・マリア・マッジョレ教会近くのグリーンライン社に着く。
降りると,「アッシジツアーの方はあっちのバスへ」と案内される。
 なるほど,客をここに集合させてそれぞれの行き先のバスに乗せかえるわけだ,ちなみにナポリ・ポンペイとかカプリ島とかフィレンツェとか,すべて日帰りツアーだからこんなに朝早く出発するんだと納得。

 アッシジ行きは20人乗りくらいのミニバスで,ここで日本人ガイドが迎えてくれた。
”よし子さん”という 若いのか歳とっているのか見当つかないボインおばさん。きょうはよろしくおねがいしま〜す!
 
 ■ オリヴィエート
(Orvieto)へ向けて出発

 お客は日本人3人,イタリア人2人,非イタリア外国人6人。

 バスは7時25分に出発,テルミニ駅〜共和国広場〜財務省前の9月20日通り〜ピアーヴェ通りを抜けて,サラーリア門で古代ローマ市街地を囲む城壁(アウレリア城壁)をくぐりサラーリア街道を北へ。
 
 環状道路から,ローマ〜フィレンツェ〜ミラノを繋ぐ南北幹線,太陽高速道路A1に入り一路北上する。
 
 ガイドは英語ガイドとよし子さん,バスの中では交互に説明してくれる。
 英語ガイドは,沿線の風景を盛んに説明する,丘の上の白い中世の城塞都市の話やイタリアは火山国で,
”ツフ”という石を建材として多用しているとか・・・・・・・・。それに比べ,よし子さんのは大分はしょった説明である。

 鉄道が並行して走っており,新幹線が時折突っ走って行く。

 オルテ(Orte)
というインターを過ぎて,車が山の中に入って行くとすごい霧で何も見えない。
 急に視界が開け平野の中にぽっかり浮かんだようなオリヴィエートの町が現われる。

 
8時55分国鉄オリヴィエート駅前に到着(ローマから約120km)。
 
 丘の上の町には,駅に接続しているケーブルカーで登る。ケーブル上駅は標高126m。

 駅の建物を見て,ガイドの説明によく出てくる
”ツフ”の何たるかが分かった。
 
 英語では
”Tuff(タフって発音する)”,凝灰岩だったんだ!
 日本では昔,塀や土台石に使っていた”大谷石”と成因は同じ火山性堆積岩。
”ツフ”は大谷石ほどポーラスではなくやや硬質,建築材に好適である。(しかし現在はシアンを含んでいるとかで使用が禁止されているとガイドさんが言っていた)

 町の中心へはさらにミニバスに乗り換えまもなく着いた所が(ここの標高は352m)

  
ドゥーモ 

      
うわ〜っ 美しいファザードだ!!


 一部修復中で,工事用足場が設置されているのがちょっと艶消しであるが,ファザードは宝石のように磨かれたモザイクや浮き彫りが色鮮やかで美しい。
 
 今までに見た多くのドォウモは大理石製であったが,ここは火山性堆積岩
”ツフ”で出来ているのも珍しい。
 

 こんなに大胆な色彩に富んだファザードをもつ大聖堂は初めて見た。
 延べ33人の建築家,152人の彫刻家,68人の画家,90人のモザイク師が携わり,13世紀から16世紀にかけて造られたという。
 
ちょっとアラビックな感じの内部 イッポリート・スカーリのピエタ
こんなピエタもあるんだ!

 中に入ると,白と青灰色の石を交互に横縞模様に積み上げた円柱とアーチはアラビック風で一瞬モスクに入ったような感じを受けた。
 
壁面には聖書物語に因んだ大きなステンドグラスが美しい色彩で朝日に輝いている。

 
「サンプリチリオ礼拝堂」,ルネッサンス期のウンブリア派のルカ・シニョレッリ(1445/50−1523年
)の手になるフレスコ画
「最後の審判」「聖母子」,大理石の柱のもとにあるイッポリート・スカーリの「ピエタ」,白大理石のゴシック様式の尖塔のミニチュアのような「洗礼盤」などなどを見る。 
 
写真を撮ってはいけないとの表示があるが,皆撮っている。わたしもノンフラッシュで隠し撮りしてしまった,イエスさんごめんなさい!

一通り見終わって外に出た

 町の大きさは端から端までせいぜい2km位,黒い石畳の路地には土地の焼き物を並べた土産物屋,素朴な石造りの家々があり,静かなたたずまいが気に入った。
 広場の一角に腰掛けて,しばし中世にタイムスリップしたかのような時間に浸る。

 しかし,今日は現地ツアーなので忙しい!
 10時15分集合,自由時間はたったの30分くらい,再びミニバス,ケーブルでもと来た道を戻り,これでオリヴィエート見学終了。
 

 
 昼食はペルージャ近郊の瀟洒なレストラン”PODERE BELLO”で
試飲ワインつきカナッペ
モンタルチーノ(赤)とサンジミニャーノ(白)
 可愛い小瓶入りオリーブオイル

  高速道路を
チャンチーノ(ここはトスカーナ州)というところで下りて,耕作地と牧草地が続く緩やかな道を進む。
 
 すぐに再び
ウンブリア州に入り左手にイタリアで4番目に大きいトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)(水深6〜7m,長さは約16km,幅は13km)が見えてくる。州都ペルージャの西方にありペルージャ湖とも呼ばれ周囲の丘はオリーブとレモンの栽培が盛んだという。

 オリーブ畑の中にある
”Podere Bello” というレストランに入る。ここのウェブサイトを覗いたら,「Aguri Tourism」という言葉が載っていた,農園の中にある一戸建ての宿泊施設だとか,レストランを経営しているようだ。
 食事の前に小さなショップに連れて行かれ,美味しいカナッペとワイン各種の試飲サービスがある。農園で造ったオリーブ油とか,ワインとかクッキーなどを売っている。
 トスカーナワイン3本とオリーブ油(小瓶)3本を購入。
                   
107.5 

 
同行の日本人女性はエベレストクライマー! すごいね!

 昼食は11人全員が同じテーブルに着く,やっぱり日本人3人は自然と隣り合わせになり,会話を交わす。
 
 札幌在住のHさん,すごい人であることが判明,なんと,今年エベレストに登頂したという。個人でも登頂をサポートする組織というか,ビジネスというか,そういうシステムがあって,そこと契約して登ったんだそうだ。
 それにしてもトレッキングとは違う,1年に一回は高地トレーニングのためヨーロッパやアメリカ大陸の高峰に登って訓練を積んで準備していたという。御歳は50台だというがさすが鍛えられたスマートな身体である,誰かさんとは雲泥の差!

 食事は,こういったツアーでありがちなお粗末なものではなく,かなり美味しい郷土料理であった。(メモなしで何を食べたのか思い出せないけれど)


  13時ちょうどアッシジへ向け出発。

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