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10/2(土)つづき       カプリ島(2)                 

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 続 き

 ”自然のアーチ”〜”マテルマニアの洞窟”〜”ファラリョーニ”へ
 
 アナカプリのヴィットリア広場からミニバスに乗り,カプリのバスセンターで下車しウンベルト一世広場の一隅の喫茶店でコーヒーブレーク。                                          
                                                         
バス代  1.3 

 広場の一隅にあるバールの脇を通ってボッテゲ通りからマテルマニア通りをだらだらと上って行く。
 辺り一帯は傾斜地に建つ小さなホテルや別荘がぎっしり建ち並んでいる。

 ここから島の東端にある”自然のアーチ”〜東南の岬を周って出発地点の広場に戻ってくるというカプリ一番の贅沢な眺めを満喫できる約2時間のハイキングコースである。
 
 20分程で林間に建つテラスレストラン「レ・グロッテレ」を過ぎ,よく整備された階段を120段下った所から
”自然のアーチ”(Arco Naturale)が眺められる。

 巨大な岩のアーチを通して,はるか眼下に青い海と緑に寄せる白波が望める。
 海に面した洞窟が一部を残して崩れ去り,その後風雨による侵食・風化作用を受けてかくなる珍しい景観を造ったと言う。

 写真を撮ったり撮られたりした後,
 「レ・グロッテレ」まで戻り,数百段は楽にある
”フィーコの階段”(Scala del Fico)を下る。
 フーフー言いながら登って来る数組の人たちに遇う,下りでさえ途中で休憩をとりたい位のきつい階段だ,逆コースでなくてよかったよ!ほんとうに!

 オオルリとキビタキのさえずりが涼風に乗って聞こえてくる。
 
 下りきった所が
”マテルマニアの洞窟”(Grotta di Matermania)
 よく気をつけていないと通り過ぎてしまうようななんの変哲もない岩室といった感じであるが,ローマ帝政期にひろまった秘教マテルマニアを祀った場所だという。そういわれると漆喰で施された装飾にその片鱗がうかがわれる。

 崖の中段辺りに設けられたいくらか上り加減の道をしばら行くと,左手後方下に赤い建物が見えてくる。

 
”マラパルテ荘”(Villa Malaparte)という「ポンペイの赤」で塗られた別荘で,カミュユ,コクトー,モラヴィアなど著名人が招かれたこともあるという。なんでこんな不便な所に建てたんだろう,水は,電気は,下水処理はどうしているんだろう?あそこまでたどり着くのも大変だろうに。屋上がヘリポートになっているんだろうか?
 こんな余計な心配をしたくなるほど,人里離れた場所だ!

 二人の子供と乳母車をひっぱって来る夫婦とすれ違う,え〜っ あのフィーコの階段はたいへんだよ〜。
 赤ちゃんを肩車したお父さんの健闘を祈る。

       
この景色三陸海岸とそっくりだ!
 
 左手に美しい海と荒い海岸線,様々な奇岩を眺めながら上って行くと正面に
”ファラリョーニ”の勇壮な姿が現われる。
 うんっ どこか見覚えのある景色だぞ〜 思い出した!三陸海岸とそっくりだ! 
 カプリ島は地質時代にはソレント半島と繋がっていて,その後沈降したとガイドブックに書いてあった。そういえばここらの風景は,少しリアス式海岸っぽい。
 
ソレント半島を望む ファラリョーニ 夕映えのマリーナ・ピッコラ 高級ブランド店の並ぶカメレーレ通り こんな運搬車で旅行荷物をホテルに運んでくれる

 別荘地帯に入り,「プンタ・トラガラ」という五つ星ホテルの前に出る,ここから
”マリーナ・ピッコラ”,ソラーロ山,南海岸の絶景をしばし眺める。
 夕焼けがきれいなことだろう。

 この辺り一帯は高級別荘地。持ち主の好みの模様のタイルモザイク画を門柱に飾った家が沢山ある。
 そのうちのいくつかをカメラに収めてきたのが下の写真。オーナーの趣味が偲ばれるような傑作だ。
  庭にはハイビスカス,ブーゲンビリヤ,ジャスミン,のうぜんかずら,ブランバーゴなどなどの花が咲き乱れている。

  高級ブティックの並ぶ
”カメレーレ通り”(Via Camerelle)を通って出発点の広場に戻ったのが6時ちょっと前。
 ケーブルカーでマリーナ・グランデへ    

      今日もよく歩いた!

 7時過ぎ,波止場に出かけ夕食。
 
 一帯は,既に看板になった店・片付けつつある店などなど・・・昼間の喧騒はどこに行ったのかと思うほど静まり返っている。
  午後7時を過ぎると港は閑散,ナポリからもう1便が入ってくるのみでフェリー乗降客を相手にしている食堂・喫茶店・土産物屋は「またあした稼ごう!」っていうことか!
  
 波止場の奥のほうにリストランテが二つ三つあるのでそこまで歩く。
 店内に窯をもったピザ屋に入り,本場ピッツァの食べ納めをする。               
夕食代 36 
   

  

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