ポンペイから帰ってホテル着 ３時半。
シャワーを浴びて一休みしてから，本日のもう１つのイベント，オペラを観るためサン・カルロ劇場に出かける。
開演は夕方６時からなので，その前にナポリ湾の夕景が美しいというサンタ・ルチアに出かける。
タクシーを呼んでもらったらワゴンタイプのジャンボタクシーがやって来た。（料金が割高になる筈だがま！いいか）
◆ 卵城→サンタ・ルチア→ヌオーヴォ城→ウンベルト一世のガッレリア
タクシードライバーに地図を指さしながら「サンタルチア経由でサン・カルロ劇場へ」と言ったのだが，通じなかったらしく直接サン・カルロ劇場に着いてしまった。
もう一度言い直して今度はようやく卵城（Castel dell’ Ovo）の見える海岸通りに出る。車を待たせておいて写真を撮る。
続いて，フェリー乗り場の方へ向かい遊歩道があるところでまた下車し，遠くヴェスヴィオ火山を望むナポリ湾の美しい景色をしばし眺める。
サンタルチア（Santa Lucia）は「月は高く，波に照り・・・・・♪」と誰もが知っている旋律のナポリ民謡で有名なところ，もともとは漁村だった所，その面影は今はないが，とても静かな雰囲気でゆっくり夕涼みしながら散歩したいところだ。
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卵城（カステル・デロヴォ）
ノルマン人によってサンタ・ルチアからナポリ湾に突き出た岩の上に建てられたナポリで最も古い城。１３世紀に神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ２世が再建した。
中世の魔術師が，水差しの中に卵を入れそれを鉄製の籠に置いて城内の一室に吊るした。その卵が割れる時に城が壊れるという言い伝えがある。
一見潜水艦様の海の要塞といった風情。 |
ヴェスヴィオ火山（１２８１ｍ）を望む
７９年の噴火の際には風向きが幸いしてかナポリの方には火山灰が降下しなかった。
その後も４７２年，１６３１年の爆発的噴火を含め何回もの噴火を繰り返したが，１９４４年の噴火以降活動を休止している。
ざっと目勘定で距離１５ｋｍくらいか
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５時２０分過ぎ，サン・カルロ劇場着。
チケットボックスで日本で受けたEmailをプリントアウトした予約書を出してチケットを受け取る。
タクシー代 ３５€
まだ開場まで間があるので，すぐ向かいのウンベルト一世のガッレリア（Galleria UmbertoⅠ）を見学。
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ウンベルト一世のガッレリアはミラノのそれと同じく１９世紀終わりごろに作られたそうだ。ミラノのものより華麗さにややかけるが，その重厚さと芸術性の高さは，どうしてどうしてミラノに優るとも劣らない。
天井がとっても高く（目測で２５ｍ近くありそう）明るいアーケードだ，足元の床面は多くのタイルモザイクで彩られ，中央部分には１２星座が描かれている。
十字型のアーケードのなかにはお洒落なブティックやバールがあって賑わっていた。
ガッレリアって，フランス語のギャルリー，英語ではギャラリー。
日本語では「高級アーケード商店街」ってとこかな？ |
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◆ サン・カルロ劇場（Teatro di San Carlo）でオペラを鑑賞
サン・カルロ劇場は１７３７年ブルボン家によって建てられたイタリア三大歌劇場のひとつ（他はミラノスカラ座，ローマオペラ座）で，現在の建物は１８１７年に改築されたが正面とロビーをのぞけば当時のままだ。
観客席は６層馬蹄型で３，５００席。ボックス席は，二人ずつの個室に分かれている。
わたし達の席は正面に向かって右手２階のやや舞台に近いボックス席，オーケストラ席の様子がよく見えるが舞台は前に少し乗り出さないとやや見づらいが，懐具合相応のまあまあの席である。
くつろいで開演を待っていると，地元の方とおぼしき老婦人二人が入ってきた，お互いにチケットを見せ合う。
ありゃ！席が，ダブルブッキングだあ～
しょうがないなあ。
もう開幕間近，しかたないそのまま４人窮屈な格好で観ることになった。
お二人には悪いが，先に着席したわれわれが，当然見やすい位置を占める。彼女達は相当見ずらかった筈だ。
お二人は幕間に空いた席に移ったようだ，第二幕めはゆったり観賞できた。
出し物はロッシーニの「イタリアのトルコ人」
１８１４年８月ミラノスカラ座初演。
１８１３年に初演された「アルジェのイタリア人」の成功に気を良くしたロッシーニが，設定を逆にして作曲したオペラだそうだ。
せりふは全く分からないが，事前にあらすじを読んでいたので，舞台の進行は大まかには理解でき素晴らしい演奏と唄を楽しんだ。
オペラ歌手って凄いもんだ！当然のことながら歌いながら演技もするんだから偉いもんだ感心する。
| チケット代 |
７５€ |
| 前売りチャージ |
４€ |
| TAXほか |
１４．２２€ |
| 計 |
９３．２２€ |
なお，来年６月１１日から２２日まで日本公演が予定されている。詳しくは TEATRO DI SAN CARLO のサイト Our Season→JAPAN TOUR に載っている。 ちなみにＳ席 ５８，０００円 Ａ席 ４９，０００円とか 高いな～
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| サン・カルロ劇場（ガッレリア側から） |
劇場内部 |
幕後，挨拶する出演者達 |
引けたのは９時ごろ，劇場前のタクシースタンドから中央駅前へ。
ナポリの人たちはタクシー待ちのマナーが悪い，後から来た人たちが手前で拾ってどんどん乗って行く，こんな時，なんて文句を言ったらよいんだろうか？どすの聞いた声で「KORA～！ Keep the line！」かな？
またまた駅前の昨晩とは違うピザ屋で簡単な夕食をとってホテル着 ９時５０分。
今日はポンペイ遺跡見学で随分歩いた！ 心地よい疲れを感じながら１１時就寝。
明日はカプリ島へ
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