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旅行記 2ページ |
9/28(火) | ヴァチカン博物館とサン・ピエトロ寺院 |
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◆ 地下鉄でヴァチカンへ さて,昨日の長旅の疲れも癒えて,今日は念願のヴァチカン博物館へ行くぞ〜と6時に起床。 |
テルミニ(Termini)駅でA線に乗り換え。 |
ヴァチカン博物館(Musei Vaticani) |
ピーニャの中庭 サンピエトロ寺院のクーポラ 地図のギャラリー |
「タペストリーのギャラリー」
教皇レオ10世時代のラファエロとその弟子たちによるペテロとパウロの物語がテーマの下絵をもとにしたブリュッセル産のタペストリーとクレメンス7世時代の福音書の物語をテーマにしたフランドル製のタペストリーが両側に8枚(だったかな)づつ飾られている。 オーディオガイドが詳しく(ちょっと長いくらい,手に持って耳に当てるタイプなので手が疲れることこの上ない,また聞きながらノートにメモしたいんだがそれも出来ない。耳にかける方式の方がいいなあ〜)説明してくれるがよく理解できない。 「地図のギャラリー」 |
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← ご存知”アテネの学堂” 古典古代の哲学者や賢者達が集い,黙って思索にふけったりあるいは情熱的に議論している様が描かれている。 プラトンがレオナルド,アリストテレスがミケランジェロをモデルにしているというのは有名。そのほかにソクラテス,ユークリッド,ピュタゴラス,プトレマイオスなどが描かれている。 またブラマンテ、ラファエロの自画像などが描かれていることでも有名だ。 |
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← ”パルナッソス山” 音楽と詩に関係する人物たちによる「美」の寓意画だそうだ。詩人たちの中心にいるのは,リラをもつアポロンと9人のムーサ。ダンテやペトラルカらしき人物も見受けられる。 |
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「火災の間」 4番目のラファエッロの間 ”ボルゴの火災” ”シャルルマーニュの戴冠” ”オスティアの戦い” などのフレスコ画が壁面を飾っている。 またまた「システーナ礼拝堂はこっちだよ」という案内板にしたがって階下に進む,途中「現代宗教美術」を展示した部屋がいくつかあったがラッファエッロを見た直後ではざっと眺めて通過することは致し方ないか。 左手に喫茶店あり,サンドイッチとコーヒーで軽い昼食兼休憩をとる。 システーナ礼拝堂(Cappella Sistina) 入った途端 うわ〜っ 凄い! ”凄い”っていうのには二つの意味がある。 天井から壁面まで満艦飾のフレスコ画と人,ひと,人の群れだ。 40m×14mの長方形をした部屋に500人は下らない数の人が入っている。 それに 騒々しいことといったらない 写真はだめ(ノンフラッシュも),寝っころがって天井を見るのもだめ,私語もだめって書いてあるのに,みんなおしゃべり,それに写真も撮っている。その度に係員が手を叩いて「ノンカメラ〜」とか「シーッ」と注意したり,数分おきに注意放送があったりして ざわざわざわ! 落ち着いて見られないよ。 新宿西口駅地下広場のような人ごみ を掻き分け左手のベンチ席を確保してオーディオガイドに聞き入る。 礼拝堂の成り立ちから始って教皇ジュリオ2世の命を受けたミケランジェロは当初,あまり気乗りしなかったことなどすごっく詳しい解説に続いて”最後の審判”(Giodizio Univarsale)の詳しい説明が始る。 凄い迫力だ,13年間かけて1994年に終わった大修復のおかげで見違えるようになったと言われる”青”がとても美しい!ぐるりと回転するようなテーマの画面構成で非常に均整が取れていて,目を釘付けにすること10数分。 続いて天井画,側壁フレスコ画の説明が始る,首とオーディオを持つ右手が痛くなる。 左手壁面のフレスコ画説明が始ったので,席を向かい側の壁際に移動する。 さして大きくない礼拝堂のあらゆる壁にフレスコ画が描かれている。 あまりにも有名な祭壇側のミケランジェロの”最後の審判”のほかに左右の壁面にはピントリッキオ,ペルジーノ,ボッティチェルリ,ギルランダイオらによる旧約聖書から題材をとった右側は”キリスト伝”左側は”モ−ゼ伝”を主題とした絵,天井には旧約聖書の創世記を中央に予言者,巫女の像が描かれている。 ”アダムの創造”や”原罪と楽園追放” ”ノアの洪水”など見慣れたものもある。 こちらの方も素晴らしい。 天井画はミケランジェロが30才代の,祭壇画の最後の審判は,60才代の作品だ。60歳代にして,こんなにも力強い人間像を描けるなんて凄い。天井の面積は約1000u、壁に横木のための穴を開け、足場を組み、下絵を描き、最後は漆喰が乾ききる前に直接絵の具を載せるフレスコ画法で描いたという、うえをに向かって絵筆を振るうのは並大抵のことではないだろう。彼はただ一人で、天井に向かい、顔も身体も絵の具にまみれながら聖書の物語を書き上げたという。ただただ感嘆するばかりであった。 さて,あまり鮮明な写真ではないがシステーナ礼拝堂のフレスコ画像が”Cappella Sistina” で見ることが出来る。 またたくまに感動の時間を過ごしてシステーナ礼拝堂を13時ごろ退出。 ミケランジェロとラファエッロの感想を一言: ミケランジェロの絵は素晴らしいが,彫刻が専門とあってかこれでもかこれでもかという肉体の誇示にいささか辟易しないでもない。それに比べるとラファエッロはなんとなくやわらか味を感じる絵が多くどちらかと言うとこちらの方がわたしの好みには合う。 帰りは1階の通廊を通って入り口の方へ戻る。 例の如く両側には彫像が並びフレスコ画が描かれた壁面が続くがシステーナのフレスコ画を見てきたばかりの眼には大したことなく映りぼーっとしながら歩を進める。 郵便局やらショップがあるコーナーに到着。ここでオーディオガイドを返却し無事クレジットカードが戻る。
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