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クライミングというもの
クライミングは、危険と自分は思っていました、確かに、危険といえば危険ですが、自動車の運転と同じで、守るべきことを守っていれば基本的に危険(車の運転でアクセルとブレーキを踏み間違えたら、事故になるのは当然のように、クライミングでも基本的動作を怠れば事故につながります。)ではないです。しかし、自動車の運転で対向車が酔払い運転をしていたら、などと考えると、どんなにルールを守っても安全ではないです。そうは言っても、対向車の飲酒運転の確率はやはり少なく、対向車の飲酒運転が怖いからといって車の運転はしない、というわけはないです(ここの文はリードの考え方というよりはトップロープの考え方です。トップロープなら自信を持ってこう言えますが、リードではもう少し危険度が増します。)
(1)重心移動がしっかりできれば(3点支持は当然のこととして)、安定したクライミングが出来る
(2)自分が行くルートがきちんと頭に入っていれば、手足の置く位置もきちんと予想できる(怖くない)
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つづら岩(左ルート)を登る自分 |
・フリークライミングとアルパインクライミング
最近になって、ようやくこの世界が少しずつわかってきたのですが、さらにクライミングは、フリークライミング(フリーとはフリーハンド、すなわち素手)と、アルパインクライミングに分かれ、両方ともアウトドアなのですが、道具を使っても登るのがアルパインクライミング、道具を使わず素手のみで登るのがフリークライミングです(フリークライミングでも一部道具は使います)。傾向として
| アルパインクライミング | フリークライミング | |
|---|---|---|
| 目的 | 進むためにクライミングをし、進んでどこかの頂上にたどり着くこと | 進むというより、クライミングをするという行為そのものを楽しむ |
| 態度 | どんな用具を使ってでも登る | 制限された用具のみで、後は自分の力 |
| スタイル | 荷物(テント装備など)をしょってクライミングをする | 空身(荷物をしょわない)でクライミングをする |
| 危険度 | 落ちないことが前提(落ちることは非日常)。 | 危険な落ち方をしなければ大丈夫(落ちることは日常)。 |
| 場所 | 基本的にアルプスなど高山の岩場 | 基本的に低山もしくは海辺の岩場(人工壁) |
| 整備 | 期待しないほうがいい | ゲレンデスキーのように整備されている傾向がある |
| 技術 | 様々な支点の取り方、ザイルワークに、熟知すること必要 | 主に確保の技術と、岩を登る技術 |
| 岩の状態 | ? | 乾いた岩を登る |
| 靴のサイズ | ぴったり | 少しきつめ |
です。
これまでは、アルパインクライミングの経験はありませんでしたが、2012年8月(途中撤退)、9月(無事登頂)と谷川岳の一ノ倉沢に行ってきました。フリークライミングは、ビレイ動作においてよほどミスをしなければそれほど問題ないけど、アルパインクライミングは細かなミスが一つ一つ大きな時間のロスにつながるという感じです。この経験だけでアルパインクライミングを語るのは拡大解釈ですが、おおよそ上の表左のとおりでした。
さらに、フリークライミングの中に、高さ2−3mの岩(石ころ)を登るボルダリングというのがあります。ROCK & SNOW BOOKSフリークライミングによれば、「アルパインクライミングから登る部分だけを抽出したのがフリークライミングで、そのフリークライミングからムーブの部分だけを抽出したのがボルダー」(P11 大岩あき子のことば)です。
アルパインクライミングの一形態として、人工登攀があります。岩場で訓練しただけですが、先日、アブミにのって参りました。2本のアブミを使って(1本で処理する方法もあり)付け替えながら登ります。
| フィフィとアブミ | ![]() |
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アブミで登る |