谷川岳・一ノ倉沢(途中まで)

 アルパインクライミングというものをしてみたい。幼稚な考えかもしれませんが「することによって、一皮むけるのでは? 山及び沢を別の角度から見れるようになるのでは? アルパインクライミングの人たちの言っていることなど理解できて少しは、話に加われるのでは? 等」打ち消せません。ある意味、発展途上国の子供が、「学校に行きたい」と言っているのと同じくらい、不明瞭な言葉ですが、行きたいと思っていた一ノ倉沢に行ってきました。

2012年8月25日(前夜発)

今回の山行の大まかな位置
 赤:ルートを手書き

L:M井さん、メンバー:MHさん、U村さん、N片さん、自分

8月24日
22:40 練馬IC−23:40 水上IC

8月25日
【天気】晴れのち曇り 
【コースタイム】0:30/6:00 土合駅−6:05 近くの駐車場−7:05/7:30 一ノ倉沢出合−11:10 南陵テラス前にて撤退決定―16:20/16:35 一ノ倉沢出合−17:40/17:50 駐車場−18:20/19:05 温泉(鈴森の湯)−19:15 水上IC−21:20 練馬IC 

5:40 土合駅から見た白毛門

7:05 一ノ倉出合はもうすぐ

7:10 一ノ倉沢をバックに(合成)
 撮った人がユーモアのある人で一ノ倉を写さないで集合写真を撮ったため

 当初の予定なら、車でここまで来て、暑くならないうちに登るはずだったのですが、7〜11月頭まで通行止めとのことで、土合駅の駐車場から歩きました。

7:40 一ノ倉沢にはまだまだ雪渓が

 予定外の林道歩きにより、出発が遅れ、暑い時刻に低い高度を登ることとなりました。確かに、雪渓は残っていて、涼しい箇所も時にはあり、日陰も時にはありましたが、基本的には日なたはとても暑かったです。
 自分のクライミング用グローブは黒で、沢ならまだしも、今後、夏のクライミングは暑くて使わないようにします。

8:00 

 雪渓に下りるまでは、沢沿いのルートを進みました。

8:10 懸垂で雪渓に下りる

 始め、リーダーが50mロープ1本で下りたのですが、1本では下りるのに長さが足りないとのことで、追加のロープを持ってリーダーのところに向かいました。追加してリーダーはさらに下降。基本的なことですが、さらに下降の際、ロープを固定してなかったら、気がつけばロープは自分の2−3m先に、ロープを追加するということをあまりしておらず、予期せぬ出来事(?)に戸惑うも、3番手のU村さんが、自分のところまで下りてきてくれました。今度はロープを離さずに、しっかりとつかんでって、管付カラビナがあるのだからそれにセットすれば良かったのでした。
 恐々、雪渓を渡る。

9:05 雪渓を越えて

9:25 圧倒されそうな岩


9:26 トップで登るリーダー


右写真を拡大 9:40 Fixされたロープを登る

 今回来たところまでの、半分は登山道で、固定ロープが張られている箇所もありました。

10:05 天気は良いのはいいですが、それにしても暑かったです

【他のパーティー】登る際に、下降してくるパーティー(3パーティーほど、それぞれ2名)に会いました。

11:10 暑さに耐えきれず、南陵テラス近くで撤退
 引き返す前に、ここまで来ましたという写真

 11時10分撤退。南陵テラスの近くまでは来たのですが、暑くてだめです。夕立の方は心配していましたが、普段沢にいると、暑いのは、沢に入って調節できるせいか、それほど心配していませんでした。引き返す時点で、個人用の水1リットルを飲んでいました。引き返したあたりから、曇りがちになり、とんでもない暑さは一段落しましたが、それでも暑かったです。
 パンを食べると、いちいち水が欲しくなりました。リーダーが水を2リットル共同で持ってきてくれましたが、それも加えて、ぴったりでした。
 アルパインクライミングをしに来たのですが、アルパインクライミングをする前に撤退。「高巻きでもしない限り、基本的に水が汲める」沢登りは、ある意味幸せです。

12:05 白毛門(ゼニイレ沢)及び、点のように見えるリーダー

 撤退するところまで、アプローチシューズで来てしまいました(特に問題なくこれます)。せっかくクライミングシューズを持ってきたので撤退する場所から履き、ヒョングリの滝手前まで戻ってきたところでアプローチシューズに履き替えました。

右写真を拡大 13:15 懸垂で下りる

 自分の動作は、こなせないことはないですが、一つ一つが遅かったです。
 登るときは、ロープを使わない箇所もありましたが、下降はヒョングリの滝まで、懸垂下降の連続で、2本のロープをつないで懸垂というのも初めてかもしれません。4人以上で下りるとき、懸垂下降を手早くするためには、4本あるロープのうち、2本を懸垂に使い、2本は次の下降への準備のため、極力先に回収して持って降りて先頭のリーダーに渡す必要がある。撤退して、下降する最初の地点では、この後から考えれば当然のことを理解しておらず、先頭に行ったリーダーをずいぶん待たせてしまいました。
 リーダーは、救助訓練等で自分も何度かした、オートブロックを併用した懸垂で下りました。この使い方の方が、何かあった場合も、手など離せるので、先頭を行く人は使った方がいい技術ですが、2番手からは必ずしも、必要ではなく、慣れている通常の懸垂で下りました。
 ロープがぴんと張られすぎていて、懸垂できず、ごぼうで下りてしまった箇所もありました。

16:45 さようなら一ノ倉
 また、ここに来たいです

 振り返って一ノ倉沢に見とれているうちに、他の人たちを一瞬見失いました。登る際、「下降するときのことも考えてルートを見ながら登る」ように、言われたのですが、こういう点でも至っていませんでした。辺りをよくよく見まわすと、沢から離れて右に入るルートがあり、すぐ他の方に追いつきました。

山頂はまだまだ上でした(A:駐車場、B:一ノ倉出合、C:撤退したのはこの辺りか)

自分の大雑把な感想:様々なことをするミックスクライミング、総合力

【次回へ】とりあえず、行けたことは良かったのですが、登りはクライミングシューズを履く前に終わってしまったので、これでは、アルパインをしたとはとても言えません。1ピッチ、せめて2ピッチ登りたかった、初めてなので仕方ないですが…

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