平成22年2月(如月)の短歌
囀りの澄みてひろがるこの朝風の光るを手に握りしむ
(さえずりの すみてひろがる このあした かぜのひかるを てににじりしむ)
寒明けのぽかぽか日ざしに誘われて咲くプリムラの春を購う
(かんあけの ぽかぽかひざしに さそわれて さくプリムラの はるをあがなう)
ふわふわの犬の冬毛にいっぱいの日差しの注ぐ如月四日
(ふわふわの いぬのふゆげに いっぱいの ひざしのそそぐ きさらぎよっか)
さ庭辺のつんつん出たる球根の芽を眠らせて新しき雪
(さにわべの つんつんいでたる きゅうこんの めをねむらせて あたらしきゆき)
いかような色にも形にも馴染む 天よりの使者ひた降る雪は
(いかような いろにもかたち にもなじむ てんよりのししゃ ひたふるゆきは)
いち早く春を連れ来しオニシバリの淡き花の香朝日に漂う
(いちはやくはるをつれこし オニシバリの あわきはなのか あさひにただよう)
ぴったりと寄り添いて来る愛犬に編むてを止めて呼吸合わせいん
(ぴったりと よりそいてくる あいけんに あむてをとめて いきあわせいん)
私は掃除機が大嫌い。だって、あの音はうるさいでしょう!それに、お散歩やトイレタイムの後に朝食をいただいてご機嫌モード、もう1眠りし始めようとしているのに傍若無人にも私の陣地をひっくり返して部屋中の空気を吸い込み回るんだもの。
そんなとき、とってもいい避難所をみつけたの。それは二回のお母さんのベッドの上。掃除機の音はうれしいことに私が二回へ駆け上がる足音を消してくれるから、お母さんには分らないわけ。お日さまいっぱい、ぽかぽかしていてとっても静かなの。だから私、掃除機の電源を入れるのを待って二階へ駆け上がることにしているの。今では、そんな私の早業もバレちゃって、ベッドの上に私専用のマットがひろげられてあるのよ。
お仕事がなければお昼までゆっくり、ぐっすり孤独タイムをむさぼっている私は「盲導犬ターシャ」10歳です。
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