ゴンドラ7号支柱現場のある保安林内で、軽油600リットルが無届で放置
瀬戸市火災予防条例違反について、上之山3丁目は説明会を求め、要望書を提出
11月15日、瀬戸市議会万博対策特別委員会に対し、上之山3丁目から、ゴンド
ラ7号支柱工事現場における瀬戸市火災予防条例違反行為について、博覧会協会に、
住民説明会を開くよう要請していただきたい旨、要望書が提出されました。
委員会での協会からの一通りの報告の中では、輸送グループに関わる事業の状況の
報告や資料は全くなく、もちろん、保安林内に建設中のゴンドラ7号支柱工事におけ
るこれまでの違法行為に関する釈明なども全くなく、これを指摘しながら、原田議員
が質問をされたところ、ようやく協会の担当者より簡単な経緯の説明と謝罪の言葉が
あったとのことでした。協会の説明は、「ご心配をおかけし、申し訳なく思っており
ます」とした上で、「業者は始末書を提出し、全ての現場で徹底見直しを行っている。
施工業者はずっと同じである。砂防法及び森林法違反と同じ業者が火災予防条例違反
を行った。工事の行程の変更はないので説明会はしない。連区の会長会で役員には砂
防法違反について説明している」とのこと。原田議員は、違法行為を繰り返す業者に
対しては、事業からはずすといった厳しい処分をするべきではないのかと追及された
そうですが、協会は、厳重に注意したと答えるのみ。また、同じく原田議員による、
ヘリコプター騒音の測定結果や飛行ルートの変更についての質問に対して、協会は
「ヘリのコース変更は一度もない。騒音の測定は、1回目にヘリが飛んだときに行い、
横向きになったときに大きな音が出るため、業者にできるだけ環境負荷がかからない
よう伝えた。現在、解析中である」として、具体的に何デシベルだったかの回答はな
かったそうです。
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<毎日新聞 2004年11月16日>
愛・地球博:
里山遊歩、1日500人まで−−瀬戸市議会で万博協会表明
◇環境への影響考え
瀬戸市議会の愛・地球博(愛知万博)対策特別委員会(長江公夫委員長)が15日
開かれ、万博協会は、里の自然学校として活用される瀬戸会場の「里山遊歩ゾーン」
への来場者について、環境への影響を考慮して1日500人以内、1組(1時間)当
たり10〜15人とすることを明らかにした。また、ゴンドラ建設工事で相次いで発
覚した問題を受け、再発防止を徹底していると説明した。【樋岡徹也】
この日は万博協会の近藤正人・総務グループ長や県の山本佳史・瀬戸愛知県館室長、
同市の担当者ら計27人が出席し、瀬戸会場の工事の進ちょく状況や催事計画などを
説明した。
「里の自然学校」は、公募したガイド役のインタープリター71人とともに森の中
で里山文化を体験したり、土をこねて物づくりをして自然について学ぶ場。海上の森
の一部で、貴重な動植物が生息しており、入場者を制限することにした。
さらに協会側は「瀬戸会場の工事の進ちょく状況は8割弱で、道路や鉄道などハー
ド面は順調。催事や展示など中身の具体化に力を注いでいる」と述べた。閉幕後につ
いては「県館の一部を除いてすべて撤去する方針だが、何か施設を残すことになれば
地権者との話し合いになる」と話した。
各担当者はこのほか、▽市民約2000人が195のプロジェクトを繰り広げ自然
と人が触れ合う(市民パビリオンなど)▽叙事詩劇「一粒の種」の群読劇を上演する
ほか日本住宅やわらべ歌など日本人の知恵や技に触れる(瀬戸日本館)▽生物の多様
性をテーマにニホンオオカミなど3種類の絶滅動物のはく製展示(瀬戸愛知県館)−
−など、各パビリオンのコンセプトや概要を説明した。
委員からは、瀬戸、長久手両会場を結ぶゴンドラの建設工事が設計図と異なる仕様
で実施されたり、建設現場に軽油200リットル入りのドラム缶が露天で保管されて
いた問題についての質問も。協会は「心配をかけ申し訳なく思っています」と陳謝し
たうえ「工事を中断して是正工事を行い、ドラム缶は撤去した。業者に始末書を出さ
せ、きちんと工事するよう徹底した」と答えた。
<中日新聞2004.11.16>
愛知万博 瀬戸で195の市民催事 市議会特別委 博覧会協担当者が説明
瀬戸市議会2005年日本国際博覧会対策特別委員会は十五日開き、博覧会協会や
県の担当者を招いて、愛・地球博(愛知万博)瀬戸会場の催事計画や長久手会場での
「瀬戸デー」の取り組みなどについて質疑を交わした。
博覧会協会の担当者は、瀬戸会場市民パビリオン・海上広場で発表する市民プロジェ
クトが百九十五に上ることを説明。日替わりで繰り広げるプロジェクト催事の案内広
報を「月、週単位で最新情報をタイムリーに流したい」と述べた。屋外催事について
は、広場に一部テント地で屋根を設けるものの、雨天時は延期、中止もあり得るとし
た。
また両会場を結ぶゴンドラ第七支柱(瀬戸市上之山町三丁目)の個所で今月二日、
六百リットルの軽油が無届けで保管してあったことが明らかになった問題を原田学市
議(共産)が取り上げ、「事前申請と違う工事をしていたことが発覚したばかりで、
続けてというのはずさん。どんな監督、指導をしているのか」と博覧会協会を追及。
同協会会場内輸送チームの山田幸一リーダーは「業者に厳重注意し、始末書を提出さ
せた」と釈明した。
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