<朝日新聞2004.11.09>
軽油を無届けで保管 瀬戸市消防本部、愛知万博協会に指導 

 愛知万博(愛・地球博)の2会場を結ぶゴンドラの支柱建設工事で、愛知万博協会
が、瀬戸市の火災予防条例に違反して無届けで軽油を保管していたとして、同市消防
本部から指導を受けていたことが分かった。

 同消防本部によると、軽油が保管されていたのは長久手、瀬戸会場の間に建設され
る延長2キロのゴンドラの支柱の建設現場。委託業者が、重機の燃料に使用する目的
で軽油200リットルを現場内に保管していた。

 今月2日、ゴンドラ建設に反対する周辺住民から指摘を受けた同消防本部が確認し
たところ、同市火災予防条例が200リットル以上の軽油を保管する際に義務づけて
いる届け出をしていなかった。

 業者は同消防本部の指導を受けて、すでに軽油を撤去しているという。


<毎日新聞2004.11.09>
ゴンドラ建設現場、軽油を露天で保管−−瀬戸市消防撤去を指導 
 
 愛・地球博(愛知万博)の長久手、瀬戸両会場を結ぶゴンドラの建設現場に、軽油
200リットル入りのドラム缶が露天で保管されていたため、瀬戸市消防署が万博協
会と建設業者を指導していたことが8日、分かった。協会などは指導の翌日、ドラム
缶を撤去した。

 同消防署によると、市民から1日、瀬戸市上ノ山町3の山中のゴンドラ支柱建設現
場に軽油が入ったドラム缶3本(計600リットル)が露天保管されていると通報が
あった。

 同消防署指導係が2日、現場でドラム缶1本を確認。200リットル以上の軽油を
保管する場合の保管方法や届け出を義務付けた市火災予防条例に違反するとして、同
協会と業者を指導した。3日に「ドラム缶を撤去した」と連絡があったという。

 ゴンドラ建設をめぐっては、支柱建設工事が仕様と異なっていたことが判明し作業
を一時中断する問題があったばかり。【荒川基従】


<中日新聞2004.11.09>
 「現場管理に問題」 ゴンドラ工事で 反対住民ら要望書
 
 【愛知県】愛・地球博(愛知万博)のゴンドラ設置に反対する瀬戸市上之山町三丁
目町内会の住民らが八日、ゴンドラ建設で「土砂災害や山火事の原因になるような工
事や現場管理をしている」として、博覧会協会などに説明を求める要望書を提出した。

 同町内会や瀬戸市消防本部によると、ゴンドラ支柱のうち同町の砂防地区内で建設
されている第七支柱の個所で今月二日、ドラム缶三本分(計六百リットル)の軽油が
無届けで保管してあるのを住民が発見。

 翌三日午前、同本部も市火災予防条例に違反している事実を確認し、確実な安全措
置を講じるよう口頭で指導した。保管してあった軽油は工事車両用の燃料で、その後、
工事業者によって移動されたという。

 七号支柱の建設をめぐっては、土砂の掘削方法など工事内容が事前申請と一部、異
なっていたとして申請内容を変更するよう県から博覧会協会へ指導があり、工事が九
月二十六日から今月四日まで中断した。


 
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